日々是好日

3月20日(水)公共交通で京都全日ツアー

今日は公共交通で行く京都全日ツアー。大阪駅から京都に向かった。大阪駅のプラットホームで電車を待っていたら、京都サンガのラッピングカーを見つけた。サンガスタジアムは山陰線の亀岡にあるそうだ。


ホテルは京都駅の近くにあるリーガロイヤル京都。ゲストは英国、サウスウェールズからお越しのアランさんと奥様のキャロリンさんだった。結婚40周年の記念に日本に来られた。私「ええっ?10歳で結婚されたの?」ジョークです。お二人とも60代だろうが、50代に見えた。


今日のツアーは地下鉄とバスの1日乗車券(1100円)を使うように言われている。京都駅から地下鉄とバスで金閣寺に到着。お二人は日本は初めてだが、息子さんは仕事で2回、日本に来られたそうだ。アランさんは息子さんにソニーの1眼レフカメラを借りてきた。


アランさんはエンジニア。今は週に3日ほど、勤務されているそうだ。屋根の両側についている雨樋が気になったようだ。どこに行っても建物の構造を繁々とご覧になっていた。エンジニアだと知ったのは、ツアーの最後の方だった。それまではキャサリンさんの下働き、とおっしゃっていた。ジョーク好きの英国紳士だった。


奥様はガーデナー。馬酔木の英語名を教えてもらった。pieris(ピエリス) キャサリンさんも少しずつ仕事を減らしておられるそうだ。なだらかに引退するというのはいいやり方だ。


バスで龍安寺に行こうとしたら、バス停の場所が変わっていた。旅行社との打ち合わせで、短距離ならタクシーを使ってもいいと言われていたので、タクシーに乗った。900円だった。
龍安寺には3月13日にも行った。その時と同じ場所にペアーの白いカモがいた。


かの有名な枯山水庭園。1975年に英国のエリザベス女王がこの庭園を訪れた時の写真をお見せした。喜んでいただけた。今は修学旅行生が来ないので、それほど混んでいなかった。座ってお庭を鑑賞してもらえた。キャサリンさんは瞑想やヨガをされている。アランさんはタイチー。それなーに?仕草をしてくれたので、わかった。太極拳だった。ラグビーがお好きだが、今はタイチー(Tai Chi Chuan)が丁度いいそうだ。壁に菜種油が塗り込められているので、火事の時にも燃えなかったとお話しした。菜種油(rapeseed oil)をご存知だったので、嬉しかった。


キャサリンさんに植物の名前を教えてもらいながら、池の周りを散歩。


この頃は、雨はたまにパラつく程度だった。


次の目的地は三十三間堂。バスや地下鉄で行くと時間もかかるし、エネルギーを消耗する。ゲストは毎日、目一杯活動されているので、あまり負担をかけたくない。タクシーで円町まで行き、JRで京都駅に行くルートをとった。京都駅に到着。今日は春分の日なので、駅ビルは混み合っていた。そうだ『がんこ』にしよう! また『がんこ』かい?

また『寿司定食』かい? ここの『寿司定食』には茶碗蒸しがついてきた。お二人は串カツを召し上がられた。初めての串カツに舌鼓。アランさんはビールも召し上がられた。


ランチトークは、日本語について。日本には文字がなくて、漢字を借用したが、漢字だけでは読みにくいので、日本人が漢字からひらがなとカタカナを作った。この話は好きな話題なので、いつもビジュアルエイドを用意しているが、あまり文字について聞いてくれるゲストはいない。今日のゲストは文字に興味を持ってくれた。そのあと、このごろ、QRコードで注文するお店が多くて、我々の世代は辛いね〜という話になった。QRコードはトヨタ傘下の部品会社、デンソーの社員が発明したことを話した。その社員は特許を取らなかったのですよ!ということも。初めて話す話題は、単語がでてこなくて困る。特許、patentはスマホで調べた。

次の三十三間堂にはバスで。この頃から不思議な天気が始まった。晴れているのに雨が降ったり、止んだかと思ったらザーッと降ったり。お二人は「雨に慣れているから大丈夫」と、フード付きのパーカーで平気な顔をされていた。さすが1日に四季があると言われている英国からきたゲスト。このお庭を散歩している途中に、雨が激しくなってきた。


お堂の中は撮影禁止。アランさんのまねをしてポスターの写真を撮った。お堂では、お二人ともとても丁寧にご覧になった。一つ一つ、観音さんのお顔が違う!


雨に濡れながらバスを待ち、満員のバスで五条坂まで行った。バス停は3つ目で近いのだが、今日の移動の中では一番きつかったと思う。よく我慢していただいた。五条坂から清水寺までは徒歩。最後のきつい石段の前。また雨が止んだ。


お天気が悪いからか、隋求堂(ずいぐうどう)には行列がなかったので、入ってみた。胎内巡りができる。まるでお母さんの子宮の中のような真っ暗な道を大きな数珠を触りながら歩くと、生まれ変わることができる。ちょっと面白いアトラクション。


本堂の観音様を拝んでから、おりん体験。靴を脱いで本堂に上がる人は少なかった。元来、観音様を祀るためにできたお寺なのに。この後、舞台にお連れした。「舞台から飛び降りたら、願い事が叶いますよ。観音様が守ってくれるから、大丈夫ですよ」「今日はやめておく」


また雨が降ってきたので、ショートカットで音羽の滝に行った。滝の水は飲まなかったが、エンジニアのアランさんは本堂の懸け造の構造をを熱心にご覧になっていた。
清水坂の朝日堂。中段の白と青の容器は醤油差し。


また、雨が激しくなってきた。風が強くて傘は何度もオチョコになった。雪も降り出した。雹も降った。何と目まぐるしく変わる天気だったことか。三年坂、二年坂を通り抜け、東山安井から京都駅までバスに乗った。幸い3人とも座ることができた。アランさんはいつも私に先に席を座らせようとされる。「あなたは私のゲストなんだから」と言ってもレディファーストは止まらない。体に染みついた習慣なのだろう。お二人を無事にホテルまで送り届けて、ツアーは終了。年齢の近いゲストたちと色々なお話ができた。ありがとう。明日の奈良は、いい天気になるでしょう。楽しんでください。ホテルから京都駅に戻ったらお月様が出ていた。






コメント一覧

naoko216
へとへとになりました。
しかも母親が高熱を出して、救急車で運ばれました。コロナでした。緊急入院になりました。
クロちゃん
お疲れ様!
なんてハードな一日
へとへとになりませんでしたか?
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