日々是好日

5月23日(月)新緑の宇治へ

平等院の英語原稿を仕上げるために宇治に行った。4人のガイド友達も付き合ってくれた。

京阪宇治駅で降りて、少し歩くと、紫式部さんがいらっしゃる。源氏物語の宇治十帖は宇治が舞台。向こうに宇治川が見えている。


茶の湯が大好きだった秀吉は、この川の水を汲んで運ばせたと言われている。茶の湯は水が命!
ここから汲みました。


参道を歩き、平等院に到着。鳳凰堂と阿字池。映り込みを考えて、お堂を高く作ったと言われている。鳳凰堂は上空から見たら翼を広げた鳳凰のように見える。また屋根には一対の鳳凰が止まっているので、鳳凰堂と呼ばれている。1053年に藤原頼通によって建てられた。


当時の人々は、源信の描く地獄に恐怖し、極楽浄土に強い憧れを抱いていた。そんな時、関白頼通が、この世に極楽浄土を再現した。この鳳凰堂は、阿弥陀様を収めるために作られた。一度も消失していないので、オリジナルだ。2013年に修復が終わり、創建当初の姿に限りなく近づいた。塗装は創建の時と同じ丹土(につち)顔料が使われた。

鳳凰堂内を見学するには、整理券が必要だ。私たちは9時50分の券が取れた。見学時間は20分間。中に入ると案内係の方が説明してくれる。写真は勿論撮れないし、傘などの尖ったものは預け、説明中は静かにしなければならない。

さあ、この橋を渡って、阿弥陀様に会いに行こう!


あっという間の20分だった。神々しい阿弥陀様と雲に乗った52体の菩薩様にお会いできた。そのときが来たら、私も極楽浄土に連れていってくださいませ。

鳳凰堂から見た景色。青空の日は、きれいな写真が撮れる。


この後、鳳翔館という名の、ミュージアムに行った。
1000年前の創建当時の物が集められている。
本物の梵鐘、本物の鳳凰、本物の雲に乗った菩薩を間近に見ることができた。鳳凰堂で見た菩薩の26体は本物で、残り26体の本物は明るいミュージアムに展示されている。

梵鐘。これは初代そっくりに作った2代目の鐘。


平等院を出て、参道にある「上林三入本店」に行った。
創業は天正年間。初代上林三入は戦国時代から江戸時代の初めにかけて、宇治茶師として活躍した人物。この写真の緑色の服を着た男性は16代目。


お店の内部





抹茶作り体験。石臼で挽く。1キロ6万円の茶葉。
真剣な表情。


自分で挽いたお茶を、自分でたてて、いただいた。
まろやかな味だった。


抹茶を作ったので、認定証をいただいた(笑)
上林三入の三つ星のロゴは、茶畑の地図記号になっているそうだ。


お茶の先生にお土産を買った。手摘みのお茶。


宇治駅まで戻る途中、ソフトクリームの誘惑に勝てなかった。


京阪電車に2駅乗り「黄檗駅」に着いた。少し歩くと、大きなお寺が現れた。
黄檗宗大本山 萬福寺


黄檗宗とは、中国から渡来した隠元禅師が1661年に開創された日本三禅宗の一つ。お寺は創建当時のもので、明朝様式の建築物を見ることができる。

三門


まずは腹ごしらえ。ここで、隠元禅師が伝えた中国精進料理「普茶(ふちゃ)」をいただいた。


大きなお魚は何でしょう?


これが普茶料理。「普茶」とは普く(あまねく)茶を共にするという意味。


体に優しいお料理をいただいた後、お寺のお坊さんに萬福寺を案内をしていただいた。40分の予定だったが、2時間くらい堂内を案内してくださった。

この魚は鯉。魚(かい)ばんと呼ばれている。儀式の時間を知らせるために、すりこぎを大きくしたような棒で打ち鳴らす。


萬福寺の飛石は竜の背骨の様。住職以外は歩いてはいけないそうだ。


大雄宝殿に釈迦如来とお弟子さんの像があった。伽藍の前に、高くなっているところがある。悪いことをしたら、ここに座り、お釈迦さんに謝ることになっている。


回廊には、灯籠がたくさん吊るされていた。


ほていさま。ほていさまがどうして弥勒菩薩なのかよくわからない。


ほていさまの後ろには韋駄天様。こんなに大きな韋駄天様を初めて見た。


多分、法堂(はっとう)。屋根は杮葺(こけらぶき)。「かき」とは漢字が違います。


長時間、どうもありがとうございました。丁寧に教えていただきました。とても親しみやすい素敵なお坊さんでした。


お土産に買った文鎮。魚(かい)ばんを模したもの。「ばん」は木へんに邦と書くが、どうしてもその文字をここに打てなかった。


好天にも恵まれ、素晴らしい遠足になった。皆さま、ありがとう❣️




コメント一覧

naoko216
コメントありがとうございます♪
読んでいただいて、うれしいです😊
Kaochan
読んでいてとっても楽しいブログ❣️
いつもありがとうございます😘
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