
霧の向こうに誰か見える
目を閉じても 消えない
いつからこの場所にいるのか

いつしか心は彷徨い
胸騒ぎに羽根を濡らして
天使は二人から立ち去った

君に会いたい
空を見上げる
見えない運命〈ちから〉に抱かれている
出会ったことも 別れることも
時が滲む ブロンズの瞳
迷路の街を人は急ぐ
取り返せないものを追いかけて
いつまでこの愛を彷徨う
君に会いたい 風が途切れる
見えない鎖を外せなくて
君は君の中へ戻ってゆく
時が滲むブロンズの瞳
見えない運命に抱かれている
出会ったことも 別れることも
愛した記憶を眠らせないで
描いた夢も 残した夢も
何を映す ブロンズの瞳

大沢誉志幸
Serious Barbarian(1989)より
私の大事な曲の中の一つです。
この街は霧が多いから。
思い出は霧の中にばかりあります。