最近、久しぶりに恋愛漫画を読んで、
なんだかものすごい衝撃を受けてしまいました。
高校生の話だったのですが、わたしが高校生の時はどうだったろうと
思い返してみたら、ほとんど記憶がありませんでした。
そういえば中学三年生の後ろの方から大学に入るあたりの頃までの記憶を
ほとんど失っていたのでした。
まあ、高校は共学ではなかったので別に何もなかったでしょうが、
中学や大学、それ以降はどうだったのかと思い出してみたら、
「ロボットみたい」と言われた記憶がぼちぼち出てきました。
そういえば教育実習で行った学校の子たちからも
ロボットみたいと言われた記憶があります。
あれは一体どういう意味だったのかと
ふと思いついてなんとなく検索してみると、
感情が外から見えにくい人の形容みたいな内容が出てきました。
それと一緒に、AC、アダルトチルドレンの特徴の一つみたいにも
言われていました。
自分がアダルトチルドレンなのかはわかりませんが、
感情が変な人というのがすくなからずいるようで、
すこしほっとしました。
正直なところ、わたしは大学過ぎるくらいまで
自分の感情をほとんど理解できませんでした。
何かものを食べて、また同じものが食べたくなる気分も、
『なんとなくそんな気分』だというような
漠然とした感覚で過ごしていました。
その『気分』が、『おいしい』という感情であって、
わたしがそれを『好き』であったのだと気づいたのも大学以降です。
そもそも大学のときはほぼ毎日カロリーメイトと
缶コーヒーだけの昼食でした。
飽きるとか飽きないとかの問題ではなく、
食事とは死なないためにとるもので、
おいしいとかまずいとかは関係なく、
手にしたものは必ず食べなければいけなかったので
味なんて気にするものではなかったからです。
その他にも、『誰かに近づきたくない』と思う気持ちが
『嫌い』とか『苦手』であると気づいたのは大学より後でしたし、
『見たり話したりしたい人』というのが『好意』だと
気づいたのも大学が終わってからでした。
中学のときにも、友達がクラスの子に告白したなど聞いたことが
ありましたが、『よく他人に対して何か思えるなあ』と
関心するばかりでした。
少女漫画で見たりする、『他人を思って胸震える気持ち』とか
『夜寝られないくらい切ない気分』などを
本当に他の人は感じたことがあるのでしょうか。
わたしは夜、変にスイッチが入ると
『自分が死ぬときのこと』とか、『自分が死んだあとの世界』などを
ひたすら考えてしまって、恐怖に叫びながら
壁に頭を打ちつけたくなるような気分ばかりなのに。
普通の人は、どんな感情で世界を見て、
どんな気分で生活をしているのでしょうか。
他人の一言で浮き上がったり落ち込んだり、
うきうき暮らす気分ってどんなものでしょうか。
わたしの手に入らなかったもの、
そしてこれからも手に入らないものを考えてしまって、
漫画を読み終わったあと、なんだかものすごく動揺してしまいました。