ニンテンドーDS用のゲームで、
3Dダンジョン探索型のRPG、
『真・女神転生ストレンジジャーニー』をクリアしました。
世界に変な空間ができて地球を飲み込み始めたので
その中に調査に行ったら悪魔が出てきてさあ大変。
しかも戻れなくなったのでどうにか脱出しようと
ダンジョンの中を冒険していくお話です。
システムとしては、『世界樹の迷宮3』っぽい
マップ探索・解放型の3Dダンジョンを移動していくものです。
こちらはオートマッピングなので書かずに済んで楽でしたが、
LやRボタンで視点を固定したまま横に平行移動が
できないのが地味にいらつきました。
世界樹3であれば、左にジグザグの道の場合、
↑・Lを押しながら←・↑
というキー操作の繰り返しでいけたのに、
このストレンジジャーニーの場合は
↑・←(向き変更)・↑(前進)・→(向き変更)・↑
というキーを入れないといけません。
これだけでもキー操作が2手増えます。
それをすべてのマップでやらされるので、
世界樹をやったあとだとめんどくさくてたまりませんでした。
そのマップにおいては、操作のめんどくささもさることながら
マップの仕掛けがなにより面倒でたまりませんでした。
マップのある地点まで行くと、別の地点に飛ばされるという
マップの場合、飛ばされる先を脳内で保持できる以上の
パターンを出され続けるので、本当に疲れます。
しかも、マップはどれも同じような形なので、
どこを選んでどこに飛べばどこに出るのかの
一本を見つけることも途中でできなくなることがしばしばです。
さらには、オートマッピングがされず、
画面上に地形も出ない場所が何度も出てきます。
いったんその場所を抜けると、
画面上で地形だけ見える手段が手に入ることが
しばしばなのですが、『いったんその場所を抜けると』が問題です。
そもそも見えていないのですから、どこに行けば抜けられるのかも
まったくわかりません。
そのため、一歩進んでは右を向いて前進、
左を向いて前進、進めなければ元の方向を向いて
また一歩前進、というマップのつぶしプレイみたいなことを
する必要がありました。
……それでもわたしは、ある箇所でつまってしまい、
何度やってもその先に行けなくなったので
攻略サイトを見てしまいました。
また、マップ上に度々ある、隠し扉もひどかったです。
画面上で隠し扉の正面に立ち、
隠し扉に対して顔を向けたときにのみ、
隠し扉が存在するマークが出てきます。
隠し扉の先が消費アイテムなどの適当でいらないものなら
それでもいいのですが、その先に必須アイテムや
いかなければいけない場所があるので、もう大変。
一歩一歩左右を確かめてから前進するという
ばかばかしいことをさせられ続けました。
これなら、せめて扉の前に立ったときに
反応してほしかったと思います。
加えて、マップ上の効果アニメーションが非常に遅いです。
アイテムを取ろうとするとき、暗闇に入ったときなど、
普通にそのままゲームがつづけばいいのに、
ピピッと読み込む音から始まって、
モザイクをスキャンするように上から下へ、
そしてようやく形があきらかになり、
そこからどうするかが出るような、
体感時間では5秒くらいかかる処理が、
毎度毎度起こります。
オートマッピングされないダンジョンを歩く時など
こまぎれになっている部分の扉を開けるごと、
入るごとにその処理が入るので
ゲームを中断されて非常にいらいらしました。
ストレンジジャーニーは、とにかくマップがらみが
劣悪な操作性です。
マップを自分で埋めるのは、わたしには無理でした。
攻略サイトのマップがなければ、
クリアすら無理だったろうと思います。
ゲームがゲーム内で解決されずに、
外部の手段にたよらないといけないなんて、
それはゲームとして間違っているとわたしは思います。
それから、RPGの中心となるバトル。
それぞれの敵と最初の一回目の戦闘だけは相手の姿が見えず、
何と戦っているかわからない、というのはおもしろかったです。
でも、それ以降の情報の増え方には納得が行きませんでした。
せっかく情報システムがあるのに、
それを増やすのは同じ相手と何十回と戦わないといけないのです。
たとえ一度相手の弱点を突いても、その弱点が記載されるのは
何十回も戦ったあと。
もしその弱点を記録しておきたいと思うなら、
メモに書いて置くしかありません。これは理不尽です。
それよりも、弱点をついたならそれをその都度
情報に書き加えて行ってほしかったです。
そうすれば同じ敵に出会ったときでも、
情報を埋めるために違う攻撃をためしてみるという
あたらしい刺激を受け続けられたのにと思うからです。
また、バトルではバトル中に敵の弱点をつき、
自分の性質と似た仲間がいた場合にのみ、
おまけ攻撃が発生するシステムがあります。
これは弱点をついただけではだめで、
同じ性質の仲間を用意しないとほとんど意味がない上に、
仲間を用意して追加攻撃が発生しても
たいしたダメージにはならないため、
縛りだけきつくてなんの役にも立たない感じでした。
それからバトル後ですが、経験値が全体でどれだけ入ったかは
表示されますが、それぞれに対し、いくつ入ったのかが
表示されないのは不便でした。
一応メーターでどれくらいかは示されますが、
あまりに漠然としすぎて目安にはできませんでした。
しっかりとそれぞれ数字で出てほしかったです。
次に、このシリーズおなじみになる、悪魔合体。
今回はスキルを連綿と受け継ぐ、ということが
できなくなっているようです。
AとBという悪魔をかけあわせてCという悪魔を作ったら、
AとBのスキルはそれぞれCに行きますが、
その受けついだものを、Cがそれ以降に
続けて受け継いでいくことはほぼできません。
完全ランダムな受け継ぎではなくて、
なにが受け継がれてしまうかはほとんど決まっているようです。
それをどうにかするために、その悪魔のスキルを
受け継がせるための『デビルソース』というものもありましたが、
これは仲間の解析度が最大になっているとき、
レベルアップした場合にのみ手に入れられます。
でもすんなり手に入るのは初回のみで、
一度使うと二度目を手に入れるのは、
その仲間をひたすらレベルアップさせて、
低確率で出てくるのを待つしかないというのが嫌でした。
そうして手に入れたとしても、受け継いでいけるのではないため
苦労に見合わない気がして、
わたしはこれを一度も使うことができませんでした。
ただ、一度作った仲間はレベルアップして
能力値だけは伸びていくので、
愛着を持った仲間を使い続けることができるようになっていたのは
よかったと思います。
ただ、仲間はどれだけ増えても並び替えができないのは
このシリーズをやっていて毎回不満が残ります。
今回のゲームでは、仲間はパスワードで出力や入力が
できるようになっていたのはよかったです。
パスワードはファミコン時代の復活の呪文のようですが、
これによって自分では育てられないような
仲間を手に入れられるようになったことで
プレイに救いができました。
ただし、そのせいか、仲間を呼び出すには
たとえパスワードを入力してもゲーム内のお金が必要で、
いままでのように金額がレベルで決まるのではなく、
持っているスキルで決まるようになっていました。
それも、いいスキルは一個だけでも莫大なお金がかかるため、
自分が作った普通の仲間でもかなり呼び出しにくくなっていました。
わたしは自分で作るのは半分あきらめて、
お金をためて他の人が作った、
強い無属性魔法を使えるキャラを買ってしまいました。
ストーリーは、中盤ごろまでの探索や
アクシデントなど、次はどうなるのかと
気になりながら楽しんでプレイできました。
でも中盤過ぎから、天使や悪魔がでてきて、
うっとうしくなっていきます。
わたしは天使も悪魔もうさんくさかったので
人間として両者の間に立ちたかったのですが
そういう選択肢がなかったので、
とりあえず両方とも殺すはめになってしまいました。
エンディングは、人間はこれから自分たちで
進む方向を見極めていかなければいけないんだ、というような
きれいな終わり方にはなりましたけど、
盛り上がりに欠けました。
ストーリーの中盤までで一番気になったのは、
大量の部隊員がいるはずなのに、
なにかをするのは常に自分だけ、というところです。
『強い敵がいる』→『主役が倒す』
『何かが必要』→『主役が取ってくる』
正直、自分だけいれば他はいらなかったんじゃないか
とすら思いました。他の人はサボり過ぎです。
そして、嫌なところで造反するので、
結果論としては邪魔でした。
ゲームとしては中盤ごろまでは
かなり楽しんでプレイできていましたが、
終盤に入ってからはとにかくつらかったです。
むちゃくちゃなマップのトラップに、
むちゃくちゃな強さのボス。
早く終われ早く終われと思いながら
攻略サイトに頼りきってプレイしました。
ラスボスに至っては、こちらのHPが最高でも999までしか
いかないというのに、ガードしていても
1000以上受ける攻撃をしてくる始末です。
これに勝つには、特定の装備をするか、
もくもくとレベルを上げるか、
もしくは運を頼りに死なないうちに倒すしかありません。
ゲーム全体として見ると、
最初は楽しくてもその印象を後のほうで完全に
ぬぐいさってしまうほど、とてもきついゲームでした。