年始状に何を描こうか考えて、えびにしました。
えびなんて頭が長細い三角で、節がいっぱいで完了!
だと思ったのですが、あらためて描こうとしてみると
どこがどういうふうになっているのか
まったく知らないことに気付きました。
漢字が読めても書けないような、
ああいう認識のしかたです。
描けないなら描けるもので間に合わせる、それがクールです。
でもいったんイメージが固まってしまうともう大変。
あきらめるより描く方に夢中になってしまうんです。
どうしてこうなんでしょうねえ。
と、わたしの中のジェシカおばさんがつぶやきます。
とりあえず家にもなく、ともだちの家にもありませんでした。
ネットで調べてもとりあえずの形しかわからないので
描くことはできません。
どうしようかと途方に暮れて投げ出していると、
翌日、買ってきてありました。
そこで感謝しながら観察に入ります。
わたしの中では、えびはとにかく節がたくさんあって、
足も特に決まりは無くわさわさと生えていると
思っていたのですが……よく見たら、違いました。
えびの殻は、頭を抜かすと6枚の胴回りが連なっていて、
6枚目にはしっぽがついています。
そして6枚目を抜いた5枚に足がついているので、
ボディの足は10本。
頭にはまずヒゲがあって、広い足がすぐ横に2本ずつ、
その下にフォークみたいな足(手?)が4本ずつ
ついていたのでした。
えびの体がこんな複雑なつくりをしていたことに
なんだか感動しました。
フル稼働のえびフィギュアを作ることになったら、
関節部分が大変です。
そして顔ですが、水滴型に黒い目をのせただけ……
ではありませんでした。
目は目としてマニュアル車のシフトレバーみたいになっていて、
目のパーツには尖った先っぽがついています。
その下にしっぽのヒレみたいなものがついているのです。
さらには、あたまにはにわとりのとさかのような形、
もしくは糸のこぎりのような、ツノがついていました。
すごいです、えび。
ぱっと見た限りでは、こんな形になっているなんて
想像すらできませんでした。
生命の不思議、そして人の記憶のふしぎ。
それから心ゆくまで写真をとり、
体の構造の略図を描いて――
筆で描こうと思ったのですがアナログにめげたので
そのままパスを切ってみたのがこれです。
◆◆画像09-12-18◆◆
結構がんばって写したのですが、
パック詰めの売り物だけあって、
途中で折られたヒゲがもともとどれくらい長いのかが
わからなかったためかわいそうなことになってしまいました。
本来はここからベクターをラスターに直し、
各パーツの色を変えるのですが……
なんだかめんどくさくなってきたので
これはこれでありかなとも思えてきました。
所要時間:
彩色……09-12-16 3時間
09-12-17 40分