直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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同人誌:神様よろづごと 3

2023年04月27日 | 自作本

死者の国、天国のようなものが空や星の世界にある、
という伝承・伝説は世界の言い伝えでめずらしくもなく見かけます。

でももちろん、空を飛ぼうが宇宙に行こうが、
天国が発見されたというニュースは
いまだにでてきません。


これはどういうことなのか、と言えば。
『死後の国の伝説・伝承が嘘だった』
という話ではありません。

現代になってようやく
『見えないけれどそこにある』
を正しく処理できる概念が出現したからです。

天国は、『見えないけれどそこにある』という話を真だとすると、
そこに続くこともある『死んだら裁判がある』
『終末には死んだ人々が戻ってくる』
も同一の概念によって導かれたもので、
ほぼ真である、と言うことができるようになります。


この概念は、現代になってようやく現れたもの、
理解できるようになったものであって、
概念と言葉がない昔の人々は、
正しく説明することができませんでした。

よって、
死後の世界譚とは、直接的にそれを表現できる言葉や概念を
持ち合わせていない人々が、
知らないものごとをどうにかこうにか表現しようとした、
『伝わるかなゲーム』のプレイ記録集のようなものだと
考えるとわかりやすくなります。

たとえば――死後の世界譚ではありませんが、
自分が知らない『それ』を、自分がわかる概念で
説明しようとした『伝わるかなゲーム』の一例を。

「おれは……ここではない世界で
煙を吐く鉄の牛に食べられ、一瞬で別の場所に運ばれた。
鉄の牛はたまにとてつもない声で鳴く。
その牛は鉄の線に沿ってしか走れない」

さて、これはなーんだ?


というようなのが、死後の世界の伝説・伝承です。

死後の言い伝えを集めて分析していくと、
人々が実は何について語っていたかが見えてきます。

死後の世界とは何であるかがわかると、
ひるがえって、この世はなにか、
人は何を目的として生まれてくるのか、もわかるようになります。

……というような話をまとめたのが、これ。


・神様よろづごと 3



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