模型のお店に複製材料を見に行ったものの
高かったのでいったん断念。
本当の複製用ではない、なんちゃって複製用具を買ってきました。
とりあえず複製とはどういうものなのかを試すために、
原型の型をとって、粘土をつめてみました。
おおまかな形はできるのでよかったですが、
顔はずれがちになるのですごく難しいです。
特に型からはがそうとするときに欠けなどが起こってしまうため、
それをどうするかが課題になりそうです。
そこで、ちょっと思ったことがあります。
たとえば、粘土を入れて固まるまでには、
下手すれば何日もかかります。
それまではやわらかいままです。
これを固めるには? と考えると、
凍らせればいいんじゃないかとひらめきました。
その他でも、液体時間が長いものは凍らせて固めてから型をはずし、
その状態で硬化させれば、複製が安定して確実にできるような気がします。
とりあえず粘土ではそこそこにうまくいったので、
ほかのものについて考えてみました。
というのも、なんちゃって複製具は熱で変化するので
60度以上に発熱するものを中に入れてはおけないのです。
そんなこんなで考えた、石膏。
まずは冷やしてしまって、その間に化学反応を起こしてくれれば
型を傷めずに複製が取れます。
でも、調べてみると、石膏は水と反応して熱を出し、
その熱で変質して硬くなるらしいのです。
つまり、化学反応を起こすおまけで熱が出る、のではなくて
熱を出すことによって化学反応が起こるので
冷やす方法は使えません。
ならレジンなどはどうかと調べてみると、こちらも同じでした。
混ぜてあまった液を固化させたくなければ、
冷凍保存すれば多少はもつとすら書いてありました。
せっかく考えた冷凍法は、粘土以外には使えないことがわかりました。
やっぱり正道に勝るものなし。
しかたないのでそのまま粘土で複製をとって、
凍った粘土を取り出してオーブンへ。
型取りは半分に割っていたので、結合部分のゆがみもありますし、
粘土をつめるときにできるひび割れも普通にあります。
それをつなぎあわせ、粘土を詰め、乾燥したところで
やすりがけをして、素体は完成。
昔はやすりがけが本当に面倒でしたが
こうして慣れてみるとごく普通の手順に感じてしまうのが不思議です。
さて。これを原型に使おうかとも思いましたが、
どうせ複製だからと色を塗ってみることにしました。
ごく薄く塗るのを繰り返していけば、
色むらができないらしいので、そうします。
……が。石粉粘土の悲しいところ。
水をつけると表面が溶け出しました。
しかたないので絵の具をメインにして厚塗り。
わたしは絵の具を使っていたときは水でひたすら薄めたのを
そろそろと塗っていくやりかただったので
なんだか怖くて難しかったです。
それが終わった時点の写真がこれです。
◆◆画像11-05-23◆◆

フィギュアのサイトを見ていると、
塗料をかけた時点で終了になるらしいので
そうしようとも思ったのですが、
触っているとどうにもべたべたして
絵の具がはがれてきそうな触感です。
やっぱり怖そうなことと、粘土細工にはニスだということで
その後、ニスを塗りました。
本物のたこさんウインナーも油でいためたらてかてかになるので
まあ、ありだろうという予想もありました。
結果、塗ったほうがかわいくなった気がして満足です。
レジンでなくても、粘土でも普通にかわいくできたので
もりもり作ってずらっと並べてみたいとも思いました。