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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

閉め縄

2010年11月28日 | ちょこのひとかけ


年末に向け、今日は稲わらを叩いてしめなわを作っていたのですが、
ふと、思いました。
しめなわって、なんだろう?

しめなわ。注連縄とも書きますが、意味は『閉める縄』です。
よくよく思い出せば、しめなわの役割は、
体における祈具としてのピアスと同じものだったはず。
つまり、穴のそばに結界として張って、
穴の中に入っていかないようにするためのものです。
たとえ具体的に穴が開いていたとしても、
精神的にはそこに扉が閉まっている、ということをあらわします。

もっと端的にいうのなら、事件現場で警察が張る、
立ち入り禁止のロープと同じ。
その向こうへ入らせないための防護物です。

……なら、神社のしめなわってなんなのでしょうか。
しめなわがもともと神様を閉め出す縄だとしたら、
鳥居や社の口にしめなわを張っているのは、
神社の中に神様を入れないようにしているのでしょうか?

ふと思い出せば、すもうでも横綱は綱をとりますし、
なんだかしめなわっぽいです。
でも、なぜしめなわを巻くのは横綱だけなのでしょうか。

そういえば昔から、神様に愛されるような人は、
早めに神様がつれていくという話があります。
あまりの美男美女、天才などは早死にしてしまうことが
多いと俗に言われます。
こういう話を聞くと、神様はすぐれたものやすぐれた場所を
手に入れたがるようにも思えます。

もちろん、横綱は精神は置いておくとして、
肉体的にはすぐれた人です。
神様が欲しがるかもしれません。
でも、取られたら人間としては困ります。
となると。取られないためには――
結界の中に入れておけばいいのではないでしょうか。

と、適当に考えて。
もしかしたらしめなわって、今までのわたしの感覚だと
閉めた中身を聖域にする働きを持つもののように思っていましたが、
本当は大事なものを神様に持っていかれないようにするための
結界だったりするのかもしれません。

それなら、実は神社とは、名前の『神社』は名ばかりのたばかりで、
神様にとられたくない大事な地面を囲っているとも考えられます。
その際、本当にそこに祭られている大事なものとは
いったいなんなのでしょうか。

反対に、神社は本当に神の社で、
そこに神様を閉じ込めて逃がさないようにするために
しめなわがあるとも考えられます。
『閉め』縄で『閉じ』こめているから、
参拝の際は『開手』で呼び出すのかもしれないとも
ちらりと思いました。


実のところ、わたしもしめなわを作ったりはしていませんし、
なんとなく思いついたものをまともに調べずに書いただけなので
まったく見当違いだったりするのでしょう。

でも、立ち入り禁止の立て看板だったしめなわが、
どういう変遷をたどって今の神具のようなイメージになったのかは
知りたく思いますし、興味はあります。
ご存知のかたはぜひ教えてください。

という感じで、しめくくりたいと思います。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown ()
2010-11-28 19:55:07
子供の頃、しめ縄を振り回していたら、顔面におもいっきり当って鼻血が出たコとがあります

あれは神様のお怒り、お前なんていらねーよ!なのでしょうか
返信する
Unknown (あまね)
2010-11-28 23:27:10
神様「なんもかんもわしのせいにされても困る」
返信する

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