三倉ガールズ(みくらガールズ)をご存知でしょうか。
商才にあふれ、大きな倉を建てるに至った美人、
大麦のおロマ、
ガルム(魚醤)のおスマ、
コーンスターチのおプルを指す言葉です。
彼女たちは気立てもよく、気前もよく、
お互い協力して町を発展させ、
交通と物流の一大拠点を作り上げました。
その町はいつしか『三倉ガールズの町』、『ミクラガルズ』と
呼ばれるようになりました。
でも、時代とともにその記憶と名前は薄れ、
今では三倉ガールズの一人、
『コーンスターチのおプル』だけが
名を残すにとどまります。
その街――現在の『コンスタンチノープル』です。
(参照:民明書房『必生仕事人』雄幡 取子 著より)