「注意点?」

「そうじゃよ。その注意点とは、
頭の中により多くよぎった思考を叶えてしまうという点なのじゃが・・・。」
「ん?」

「例えば、そちが叶わなかった願いとは何かね?」
「本を出版する。」

「ほう、本を出版するのぅ。
これはそちの自覚している意識、顕在意識で思っていることよな?
しかしそちの潜在意識はどう思っておるかな?」
「???」

「『無理かもしれない』
『そんなに世の中甘くないかも』
『出版社の人がはたして自分の作品を読んでくれるだろうか・・・』」
「!」

「無意識にそういった不安や迷いが、そちの思考の中をよぎってはおらぬかね?」
「・・・よぎってます。」

「だから宇宙は、『あぁこの人は、無理かもしれない、
世の中はそんなに甘くない、
出版社の人がはたして読んでくれるだろうか?
と不安に思う現実を選択したのだな。』と認識する。」
「うっ・・・。」

「して、そのとおり現実化しておるわけじゃ。めでたしめでたし。」
「そんなぁ・・・。」

「まぁ、そちだけに限らず、願っているのにそのとおりの現実になっていないという者は、潜在意識の中に不安や恐れをもっておるのじゃよ。人はもともと不安や恐れをもった生き物じゃからのぅ。人は身の安全のために、万が一に備え『もしダメだったらどうするか?』ということを、つい考えてしまう生き物なのじゃよ。」
「確かに。」

「それにな、人は子供の頃から親にさんざん、
『何やってるの?』『ダメねぇ。』『そんなの無理にきまってるじゃない!』『何回言ったら分るの?』という、
まやかしの不安や恐れ、ダメダメの種を植え付けられておる。
ゆえ思考を放ったらかしにしておくと、
ついそういった不安や恐れが自然によぎってしまうようになっておる。」
「・・・そうかも。」

「よいか?宇宙は常にそちらに問いかけをしておる。
『あなたはどんな人生をお望みですか?』と。
どの選択をするのかは、本人の思考にかかっておる。
より多く頭によぎった思考を、宇宙は『あなたがそれを選択したのだ』と認識する。
そしてそれが現実化されるのじゃ。
どんな思考を頭に描くのか、むちゃくちゃ責任重大なのじゃが、
ほとんどの者がその重大な選択をいいかげんに扱っておる。
というより、ほとんどな~んにも考えずに生きておる。
思考ほったらかし状態じゃな。
そして、『人生は思い通りにいかない』と嘆いておるわけじゃ。
じつにもったいない話だとは思わぬかね?」
「思います。」

「ならば自分の人生の選択を、責任をもって自分に選んであげることじゃ。」
「はい!」
なんでも仙人が指をパチンとはじくと、ハラハラと半紙が舞い降りてきた。
「わたしは本を出版した」という現実を選択します!
「わたしは本を出版した」という現実を選択します!
「わたしは本を出版した」という現実を選択します!

「さぁよいか?不安がよぎったら、この言葉を力強く唱えてみよ!」
「はい!なんでも仙人!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「よいぞ!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「もっともっと!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「なんだか楽しくなってきたじゃろ。(笑)」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「このわくわく感が大切なんじゃよ!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「ちょっと気持ち悪いが、ニマニマするの、おおいに結構!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「ほれっ!宇宙がそちの意識を認識しはじめた!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」
「『わたしは本を出版した』という現実を選択します!」

「よいぞ!続けよ!出版社の者が来るのも、時間の問題じゃ!さぁ、あと一〇○○回!」

なんでも仙人のミニワーク
『あなたはどの人生を選択しますか?』
『わたしは○○した』という現実を選択します!』