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消費傾向

おもちゃをこよなく愛するブログ。
無造作に、気になるものを紹介しています。
ほしいものは尽きないですね。

昭和レトロ部屋

2011-02-16 17:15:08 | インテリア
気が付くとそんな本ばかり買っているので、なかなかのインテリア好きだと思います。
とは言っても、デザイナーズ家具やら建築様式はサッパリです。
ナチュラル系もモダン系も苦手。片付けできない女だから・・・
美しいインテリアってちょっと嘘っぽいじゃない。(なんかオネエ口調)
おもちゃが好きなので、ごちゃごちゃ置いても平気な感じがいいんですよ。


女子大学生の部屋って、たいていニッセンで買った風の白い家具が置いてあるイメージないですか?
ピンクのベッドカバーとか抱きまくらとかがあって、なんとなくエロい感じの。
女でもちょっとドキッとするので、男子にとってはかなりイイんだと思います。
それなのに私が大学に入学して間もない頃は、なぜか昭和70年代の家具に激ハマリしていました。
「昭和レトロ」とか「大阪万博」とか、そういうキーワードですね。
下北とか高円寺に多い人種ですかね。
ファッションも古着しか買わないこだわりがあり、それ系でキメていました。
ちなみにグリーンのコートグリーンのキュロットスカートを合わせ、茶色い皮のとんがり靴を履いて大学に行ったら、友人にピーターパンと呼ばれてムカつきましたね。
とにかく珍妙な服ばかり着ていました。もちろん死ぬほどモテませんでしたよ。

話が逸れましたが、「もっと本格的に、生き様を70年代にしたい!」と87年生まれのゆとりのくせに憧れ、実家を出て池袋のアパートでルームシェアを始めました。
築30年以上、土壁、バランス釜のハイパーボロアパートです。
バランス釜知ってますか?古めかしい電池式のガス風呂です。
点火するのに非常にコツがいるのですが、入れ替わり遊びに来る友人達は皆現代っ子ばかりだったので全裸の彼らに何度も説明するはめになりました。一度など、嫉妬深い友人の彼氏のを見たくもないのに拝んでしまい、修羅場になりました。
そういえば(当時は)妙齢の女二人住まいなのに、窓から簡単に入ってこられるような造りでセキュリティもゼロでしたね。よく親が許したなと思います。
そこは超絶ボロいくせに2Kで月8万円と結構高かったのですが、屋上と駐車場があったので開放的でなかなかよかったです。
私は独り、その駐車場で夜な夜なサンバを踊っていました。もうあの頃は何もかも意味不明です。

また話が逸れましたが、とにかくそこは夢に描いていたボロアパートだったのですよ。こんな感じのかなりレトロな部屋でした。
[イメージ図]

そしてウキウキと70年代の家具を扱っているインテリアショップに通いました。
下北沢に転々とあります。東京ドロップスにゃん屋というお店がすごく好きだったのですが、もうなくなってしまったみたいですね・・・
通販サイトもありますが売り切れが多いです。需要があるところにはあるんですね。
東京ドロップスで選びに選んで、黄色い国産の照明を購入しました。
[これもイメージ図]
コレにかなり近いものだったと思います。
インテリアに凝る人にとって蛍光灯はアリエナイので、当然白熱灯に変えました。これで完璧です。
家具まで揃える予算は無かったのですが、6畳間(しかも最も狭い規格「団地間」)だったので押入れと布団があればオッケーでしょ、とちゃぶ台ひとつしか置きませんでした。
大好きなおもちゃも棚もないし、雰囲気に合わないので封印。

かくして夢の70年代インテリアが完成したのですが、大きな落とし穴がありました。
物件・家具・照明全てのテイストを昭和70年代風にこだわりすぎたので、インテリアというよりただの貧乏臭い部屋になってしまったのです。
授業・バイトが終わり疲れて帰ってみれば薄暗い白熱灯の下、ちゃぶ台がひとつ。もう涙が出てきます。
実際うつ病になりかけたので、この部屋は半年ちょっとで引き払いました。


昭和レトロは非常に難しいんですね。何しろ、普通の人からみたらダサいと思われて淘汰されたデザインなわけですから。かなりの確立で色気の欠片もない部屋になってしまいます。

これでひとつ学んだのは、イームズやらイデーやらコンランやらの高級デザイナーズ家具を買えないなら、下手に統一感を出すよりもテイストを混ぜた方が無難だということです。
高い家具をバンバン買える人はインテリアショップのように洗練された素敵な部屋にできますが、そうでない人は無理があります。
安い家具でのベッタベタのアジアンも、プリンセス風も、モダンも正直ダサいと思いませんか?なんとなくクオリティの低いコスプレのようで。と、昭和コスプレ女は思うのです。
テイストなんかより色や高さを合わせた方が余程イイです。


ちなみに現在も懲りずに昭和好きなんですが、さらに時代を遡って昭和初期あるいは大正時代のリペア家具にしました。
今度は白壁の洋室に合わせているので重くならず、他の家具とも色さえ合わせればいいので非常に使いやすいです。ポップで安っぽい70年代家具とは対照的に、シンプルで重みがあるテイストです。(70年代もすごくかわいいんですが、派手なので難しい)

洗練されちゃいないですが、落ち着く部屋になりました。

左が昭和20年代のガラス棚。ガラスはモザイク調になっているのですが、これは装飾ではなくまだ平らなガラスを作る技術がなかったので止むを得ずモザイクらしいです。その不器用な感じが愛しい。
真ん中は2000円で買った普通のAVデッキ。
右は大正の文机です。かなりちっちゃいので子供用?イイ木つかってます。


そんな古いの怖い、ダメって人もいると思いますが、大正の人が使ってた文机なんてワクワクしますよ。呪いとかなかったんで大丈夫です。
しかしこれも土壁の和室に合わせたら明治村みたいになるので洋室のがバランスいいんじゃないでしょうかね。
下北沢のアンティーク山本商店という家具屋さんがすごくよかったです。こちらでガラス棚・文机・ミニ本棚・ちゃぶ台の4つ購入しました。
気持ちよく使えるように、とても丁寧にリペアして下さっています。
値段はピンキリですが、そんなに高くないです。新品を買うのと同じくらい。
その辺のベニヤでできてるのと比べたら断然カッコイイし、造りがしっかりしてますよ。


好みが変わったのもあるでしょうが、部屋はやっぱり落ち着くのが一番ですね。
アパートの次に引っ越したゲストハウスの部屋もガチで独房のような造りだったので情緒不安定になり、1年持ちませんでした。部屋は大事です。     

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