『マリー・アントワネット』と「女性は機械」？！発言

昨日、今話題の『マリー・アントワネット』を観てきました。

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ブログのお友達うめももさんからいただいたおえかき。
うめももさんは暴走おえかき隊の主力メンバーです。
マリーアントワネット（池田理恵子調）だって＾＾

映画は正直言って、想像していたものとだいぶ違ったのでやや拍子抜け

でも、さすがにヴェルサイユ全面協力！！！
豪華絢爛。
コレでもか、コレでもか！！！！の華やかさでした。

マリー・アントワネットの生涯を知らない人はイマイチつまらないかもしれません。
遠藤周作のマリーアントワネット本、読んでて良かった。
もう一度読み直しておこう。


さて。
アントワネットがフランスの王妃となるべくお輿入れをしたのは
オーストリアとフランスの関係強化のため、つまり政略結婚に他ならないわけです。
そのためには、やはりどうしても『お世継ぎ問題』は避けて通れません。
箸が転がっても可笑しいお年頃のアントワネットですが、
大人の女性として、国を背負って立たねばならない辛いお立場。
祖国オーストリアの母（マリア・テレジア）からも、頼りにしているお兄様からも
『頑張れ、頑張れ』と応援される。
宮廷内の使用人、ヴェルサイユに跋扈する貴族からもあからさまに
『不感症？産まず女？』的発言を浴びせかけられる日々。

ルイの性的能力に問題があっても、批難はマリー・アントワネットへ。


同じ女性として、本当にお気の毒だと身につまされるシーンの数々でした。
（わが国の皇太子妃の御心労もいかばかりか・・・・）


昨今、某大臣が『女性は子供を産む機械であるからして・・・云々』と言う発言があり、
その前後の文脈はさて置き『女性は機械』というワードに
世の中及び大事な国会の会議の場が大荒れに荒れております。
大臣のお話の全文を聴けば、さようなまでに女性を蔑視しているとは思えず
この少子化の問題を憂いたあまりに「何とかせにゃならん！」と
出た発言であるということは理解が出来ます。
しかしながら、常に節度ある発言を求められるお立場にある彼。
一つ一つの単語を精査してから発していただきたいものです。
（言葉には魂が宿っているからね）
ご自分の発言によって多くの女性が悲しい思いをした、という事実を知る為に
『マリー・アントワネット』をご覧になることをお勧めいたします。

なにしろ、産む機械が正常でも、機械を動かす差し油に問題があっちゃ
動く機械も動かないっての

差し油の性能が、だいぶ衰えているという昨今の事実に目を背けちゃいけなくってよ。


ただね、わたくしはそれでも敢えて言いたい。
お世継ぎ、というのは何も立派なお家柄や国のためにあるわけではない。
人間は、つまりこの世に存在する一個の生命体に過ぎない。
植物も動物も昆虫も、この世に生きとし生けるものの全ては
自分の命を継いで次の世代を残していく、というのが
『本能』もしくは『存在意義』なのではないでしょうか？
何がどうしたわけかわかりませんが、
人間だけが煩悩だとか、夢想だとか、理想だとか、理念だとか、そういう精神性を手に入れた。
（もしかして、猿にだって煩悩や理念はあるかもしれないよ）
でも、人間は動物なのだ。
強い種を残し、増殖していくべき存在という点では、本来ライオンやヌーとなんら変わりが無い筈です。

女性が、男性がということではなく
『人間』という動物は本来そうあるのが自然の姿ではないですか？というのが私の考えです。
オスたる男性は、自分の『種』をうえつけるべきであり
メスたる女性は、より強い『種』を取り込んで産む！！べきである。
女性は決して機械ではないが『産む性』なのだ。
その中に、不幸にもそう出来ない人たちがいるのであれば
知性と理性と感情をもつ『人間』として、批難をしてはいけない、と思うのです。
（↑ここ、重要）

自分自身、そのせっかくの能力を無駄にしていることを残念に思っています。
後世の『人間達』に申し訳なく思っています。
ごめんなさいね～（心から・・・）。
いま、頑張っている最中なのよ。


『女性は産む機械である』という発言に食ってかかっている人たちにも
まずはそこを考えてもらいたいと、切に願う私なのです。