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怪力娘症候群

怪力娘達のショートストーリー。Sな人、男性優位主義な人は精神を害される可能性がありますので閲覧をご遠慮下さい。

【実験学園】ハイキック!

2009-10-31 16:53:52 | 世界【実験学園】

【実験学園】ハイキック!(1)
学校の廊下にて。
男子生徒が、リンと小競り合いを繰り広げている。
リンの挑発に我慢できなくなったのか。それともリンの作戦勝ちか。
男子生徒がリンの顔面に向かって拳を振り上げた。
だがリンの動体視力と反射神経をもってすれば、まるでスローモーション。
渾身の男子生徒の拳は、あっさりと腕一本で払われる。
「ふふ、これで正当防衛成立、だよね?」
リンの口元が、にやりと歪む。





【実験学園】ハイキック!(2)
直後。リンの脚が地面から跳ね上がる。
「えいッ!」
まるで吸い込まれるように、リンの右脚が男子生徒の側頭部めがけて飛翔する。
避ける暇など与えない。男子生徒は反応すらできない。
バキィッ!
強烈な音とともに、男子生徒が首を横に曲げて床に崩れ落ちる。





【実験学園】ハイキック!(3)
「くすくす、痛いでしょ?私の蹴りは」
リンは髪をかきあげながら、余裕の笑みで頭を抑えながら床で蠢く男子生徒を見下ろす。
「女子に歯向かうのが無謀だってこと、わかった?弱っちい男子クン♪」
男子生徒は、何も言い返せない……。

【実験学園】鉄拳カウンター

2009-05-16 08:59:41 | 世界【実験学園】

【実験学園】鉄拳カウンター(1)
裏町の廃アパート裏にて。
ストレス解消の気晴らしにやってきたリンは、さっそく獲物を見つけた。
男を逆上させるような台詞と仕草は心得ている。
名目上、男に先に手を出させる為に男を挑発する。
そして。
「君が私を殴るなんてムリよ。君のおっそいパンチじゃ、私に触れることすらできないよ?」
その一言がきっかけとなり。
激昂した男は、自らの拳を少女の頬めがけて振るった。





【実験学園】鉄拳カウンター(2)
男の拳が、リンの顔面へと伸びる。
その初動を確認してから。
リンは左腕を振り上げ、男の拳の射線軸上に拳を突き出す。
リンの動体視力と反射神経をもってすれば、それは容易い事だった。
男を遥かに上回る速度で、リンの鉄拳が男の拳と正面から激突する。




【実験学園】鉄拳カウンター(3)
男より遅く放った筈の少女の拳。
だが、その速度・加速ともに男の拳を遥かに凌駕している。
少女の拳は鋼のように硬く、鉛のように重かった。
衝撃に耐え切れず、男の拳が無残にも砕ける。指の骨が陥没し、へし曲がる。
哀れな男は衝撃で腕を脱臼させ、体を半回転させながらバランスを崩し地面に転がった。





【実験学園】鉄拳カウンター(4)
「骨、折れちゃった?」
リンが、地面に倒れ腕を押さえて呻く男を見下ろす。
破壊された男の拳。
傷一つ無い自らの拳。
比較するかのように、交互に目線を移動する。
「くすくす、ひ弱な拳だね~」
リンはそう言ってぺろりと自らの拳に舌を這わせ、笑った……。

【実験学園】キャンギャル膝蹴り地獄

2009-05-09 00:43:33 | 世界【実験学園】

【実験学園】キャンギャル膝蹴り地獄(1)
街の裏通りにて。
青く輝く派手な衣装に身を包んだサラが、手を腰に当てて目の前の男を凝視している。
彼女は今日、キャンペーンガールのバイトをしていた。
だが、一人の男が執拗に付き纏うのに嫌気が差し、休憩時間にその男を人気の無い路地へと呼び出したのだ。
「正直、迷惑なんだけど。アンタ、ケンカ売ってるの?」
身も蓋も無い言葉を投げつけるサラ。
「あ?」
男が、その暴言に反応する。
「アタシの視界から消えてって言ってるの。アンタみたいな弱っちい男になんてまったく興味無いの。イラつくのよ」
サラの口が止まらない。次々と言葉の暴力を男に容赦なく浴びせる。
「て、てめえッ!」
顔を紅潮させ、サラに掴みかかる男。
肩を掴み、そのまま押し倒そうとする。
「へえ、やる気?」
サラの眉が吊り上がる。男は力を込めるが、サラの体は全く動かない。
「そんなに痛い目に会いたいんだ?」
サラが、動く。





【実験学園】キャンギャル膝蹴り地獄(2)
格闘で、ただの男が彼女に勝てる訳が無い。
力でも、速度でも、技術でも。身体能力の桁がまるで違う。
男の攻撃は全て易々と避けられ、もしくは正面から受け止められる。
そして、サラの反撃が始まる。
男の顔を、腕力にものを言わせて強引に掴み、胸に押し当てて固定する。
その状態から、右膝を跳ね上げる。
ゴスッ!
男の腹部に、サラの膝が突き刺さる。
「げほぉッ!」
全身が痺れるような痛みに、男が悲鳴を上げる。





【実験学園】キャンギャル膝蹴り地獄(3)
ゴッ!ゴスッ!ドスッ!
必死にガードする男の腕の隙間から、あるいは腕ごと。
細く尖ったサラの膝が、男の腹部を繰り返し攻め立てる。
男のみぞおちに、毒針が幾度となく打ち込まれる。
数回繰り返すと、衝撃に耐え切れなかった男の胃が、逆流し始める。
それを察知したサラは、男の頭部を傍にあったゴミ箱に突っ込む。
「好きなだけ吐けば?」
冷たく言い放ち、左膝を振り上げる。
ドグシャッ!
サラの左膝が男の腹部を串刺しにし、胃を変形させる。
「げぼっ……」
吐瀉物を口から吐き出し悶絶する男。
だが、サラの膝は止まらない。
ドゴッ!
ゴシャッ!
ドガッ!
何度も、何度も、何度も。
サラは自らの膝という鋭利なナイフで、男の腹部を抉り続ける。
男はもう声すらも出せず。
腕をだらりと下げ。
痙攣し、口から胃液を撒き散らす。





【実験学園】キャンギャル膝蹴り地獄(4)
男は、ゴミ箱に上半身を突っ込み動きを止めている。
その上に、サラが堂々と脚を組みながら座る。
「アンタとアタシの力の差、身に染みて理解したでしょ?」
サラが、男を見下ろす。
「アタシの気を引きたかったら、もっと強くなることね。返事しなさいよ、貧弱男」
自らの吐瀉物と胃液でできたプールに、頭を浸しながら気絶している男からは何の返事も無かった……。

【実験学園】えっちな人にはお仕置き

2009-04-11 10:12:51 | 世界【実験学園】

【実験学園】えっちな人にはお仕置き(1)
「あ、あのさ……」
男子生徒が、恐る恐るミアに声をかける。
「ん?」
きょとんとした顔で、男子生徒を見つめるミア。
その視線から顔を不自然に背けながら、男子生徒が答える。
「み、見えてるよ?」
……。
ミアが、無言で自らの下半身に視線を下げる。





【実験学園】えっちな人にはお仕置き(2)
「えいっ!」
ミアの脚が伸び、男子生徒の体を左右から挟む。
「見たでしょ?見たな~?ふふふ~」
ミアは恥ずかしがる素振りも見せずに、ただ不適な笑いを浮かべている。
「えっちな人にはお仕置きだ~♪」
男子生徒を挟み込んだまま、脚を持ち上げる。
ミアの強靭な脚力は、男子生徒の体をあっさりと宙に浮かせる。
「うわわっ!」
足が床を離れ、宙吊りにされる男子生徒。
ミアが脚を上下に動かす度に、男子生徒の体も揺れ動く。
「ほーら、ほーらっ」
決して軽くはない男子生徒の体を、苦もなく弄ぶ。
男子生徒はなんとかして抜け出そうとするが、両脇からがっちりと締め付けられたミアの脚を外すことができない。
両手で掴んでも、ビクともしない。





【実験学園】えっちな人にはお仕置き(3)
しばらくして飽きたのか、ミアは男子生徒を床に降ろした。
ほっと一息する男子生徒を、今度は後ろから腰を掴み、引き上げる。
「よっとっ!」
教壇の上に膝立ちになり、ミアは男子生徒の体を上に掲げた。
ゴリッ。男子生徒の頭が、天井に擦り付けられる。
「わわっ!お、降ろしてっ!」
男子生徒が哀願するが、ミアは満足気な笑みを浮かべ、更に男子生徒の体を持ち上げた……。

【実験学園】反則には仕返しを

2009-03-28 09:05:55 | 世界【実験学園】

【実験学園】反則には仕返しを(1)
ボクシングジムのリングにて。
ミアが、男とスパーリングをしている。
男は必死になって腕を振るうが、当たらない。
ミアの俊敏さと反射神経の前には、男のパンチなど止まっているのも同然だ。
「……ッ!」
男が放った強烈な左フックを、ミアが背を屈めて避ける。
そして男の隙だらけの顔面に、ミアの右拳が迫る!
が、その拳が男の顔を潰すことはなく。
顔面にあと数センチの距離で、寸止めされた。
「次は、当てちゃうよ~?」
ミアが、男をからかうように笑う。





【実験学園】反則には仕返しを(2)
ミアの言葉に男は逆上し、顔を真っ赤に染めている。
男としてのプライドを踏みにじられた怒りから、目の前の少女に打ち勝つ為に男は強引な行為に及んだ。
男のパンチを避けようと横に動いたミアの頭を、グローブで掴んで止める。
「え?」
突然の事態に唖然とするミアを、頭を掴んだまま体当たりすようにコーナーへと押し込み、
「うおおおっ!」
ドス、ドス、ドス!
パンチの連打。男のラッシュに、ミアは顔をガードし耐えている。
男のストレートが、フックが。ミアの側頭部に何発も叩き込まれる。
むき出しの腹に、強烈なボディブローが突き刺さる。
だが。
ミアは、倒れない。
スタミナ切れか、男のラッシュが止まる。コーナーを背にし、微動だにしないミア。
ミアが、ゆっくりと口を開く。
「……反則しても、その程度?」





【実験学園】反則には仕返しを(3)
「やり返して、いい?」
ミアの右拳が動く。一直線に男の頭部めがけて、高速の右ストレートが炸裂する。
男は反応すら出来ない。
ドゴンッ!
身長差から、男の顎にやや下から直撃したミアの拳が、男の脳を揺らす。
「はぐっ!」
ぐらりと、男の体が揺れる。





【実験学園】反則には仕返しを(4)
男の膝が折れる。
だが、ミアはそのまま男が倒れることを許さなかった。
一歩踏み込み、倒れつつある男に迫る。
「はい、トドメっ!」
そして、無防備な腹部に、強烈なボディーブローを叩き込む。
ゴッ!
胃を突き抜けるような衝撃。男の顔が歪む。
飛び出そうなほど目を見開き、悶絶する男。
そして崩れるように、マットに沈む。





【実験学園】反則には仕返しで(5)
腹を押さえたままマットを転がる。あまりの痛みに、息ができない。
苦しむ男の背を、ミアが踏む。
「ズルイことすると、こういう目にあうんだよっ。わかった?」
ぐりぐりと、踏みつける。
「が、がはッ……」
文字通り、男としてのプライドを踏みにじられる。
男は痛みに咽び泣くだけで、反論する気力すらない……。