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デパートスケールで実に大勢の人が次々行き来する四川大学病院で
確かに「言葉と心で病に向き合う」医療を目撃し、教授と学生さん達に講演を
させて頂き、医局ではTRTの講義の機会まで頂き、成都中医薬大学では、
老中医 熊先生、升先生ご夫妻から口腔と漢方について多くの学びを頂き、
自らが描いていた「環境を変えることでエピジェネティクスを起こす」
未来の医療へ通じる光明を得ました。
「現代医学では補助的な位置付けのカウンセリングがまさしく主役〜
そのフルコースで患者さんとその病に向き合っている。」
「ややもすると現代医学は患者さんに責任の杓子を預ける。
〜しないのはあなたの責任。だから私は薬を出します的発想。
T教授は薬を出さないどころか、患者さんが服用している薬もサプリも止めさせる。」
「20人のスタッフが徹底した事前問診と経過カウンセリングを行い、
チーム連携プレーとして、診療前、診療後、患者さん帰宅後も希望者へ
向けたウィチャットでのフォローアップを行っている。」
「難聴に対し、著効、有効併せて⑦割という高い治癒率。中国全土に注目される
T教授の教室は、徹底した生活習慣(食事、睡眠、運動、心、感情、精神)への
アプローチを以て成功していることに大きな意味と未来への希望がある。」
「未来の医療の周辺部はAIで埋められるにしても、核心部はあくまでface to face touch to touch! で埋められるべきとあらためて感じた。そこに器械の介在を許すとややもすると本質が隠れて見えなくなってしまう。」
「抗生物質が登場したのが、感染症(結核・梅毒・肺炎)が主流だった約100年以上前...今はまさしく生活習慣病含め非感染性疾患が圧倒的に多い時代 (高血圧、心疾患、アレルギー、がん、糖尿病、うつ etc.)。つまり、薬で叩くという従来の方法では本質的に病に向き合えない。新しい価値観及び方法論が求められている」
■言葉で病を治す
■未病のうちに解決する
■徹底した生活習慣のカウンセリング
■病院内の最新コンピュータ化は進んでいるのにカルテは徹底して手書き〜そこに意味がある
講演・見学時の通訳の労をお執り下さったTon先生に心から感謝です。
さっ、明日の休日診療もがんばります!
そしてT先生の計らいで、最終日はジャイアントパンダを生まれて初めて見、
世界遺産5Aの悠久の歴史にひととき身をおくことができました。
院長 中山孔壹