
11月中旬に連発して発表したブログで「あ~よく書いた。頑張った」と、ブログに関しては少し気を抜いていた日々でしたが・・・
なんか・・・今、現在までに結構な数のイベントが行われていて、まだ報告をしていなかったという事実・・・に気づいてしまった(-_-;)「これは早く書いて発表せねば、溜まりに溜まっていくぞ・・💦」ということになってしまうので、頑張って書くことにしました。
作家でもないし、義務でも無いのになんでこんなに追われなければならないのか・・めんどいな~(-_-;)💦
と、いつものように読んでくれる人には全く余計な「私(茂木)の気持ち」を書いてから、様々な行事の報告・感想・考察などを発表させていただきます。
今回は10月末に行われた昇級審査会と11月初旬に開催された全関東空手道選手権大会を中心に掲載します。普通は時系列で早い昇級審査会を先に書くのですが、今回はイベント的にビッグな全関東大会から先に書きます。
★11月3日「第28回オープントーナメント全関東空手道選手権大会」
8名が出場。
組手 部門 7名が出場(5名が上級部門・2名が中級部門) 田中碧翔選手が第3位入賞!
型部 門 3名が出場
組手 部門 (審判 3人制)
田中 碧翔(選抜上級部門 小学3年男子重量の部) (写真赤)
*1回戦 本戦 3ー0 2回戦 本戦3-0 3回戦(準決勝戦) 本戦0-3
前回の番外編記事で「西岡指導員が衆議院議員に当選」ですでに少しその模様を掲載しましたが、11月3日(日)に年末のビッグイベントにして神奈川東横浜支部木元道場の開催する最大のイベントである全関東空手道選手権大会が横浜武道館メインアリーナで盛大に開催されました。今年は組手・型の各部門参加総数が1000名をゆうに超えるという、過去でも最大の規模の大会になりました。その関東大会に、泉中田道場からは8名の選手が10部門に出場し、田中碧翔選手が上級部門で第3位入賞を果たし、晴れて来年のドリームフェスティバル全日本大会の切符を実力で獲得しました。実は田中選手は6月の東京都大会でやはり3位入賞していて、その権利は(DF出場権)は繰り上げ当選(?)という形で獲得していたのですが、今回でまさに正々堂々・正真正銘の権利を獲得したことになったので、予選をしっかりと勝ち抜いての形・まさに胸を張って来年のドリームフェスティバル全日本大会に乗り込めることになったと思います。それでは今回の試合ぶりを伝えます。1回戦は得意の左の突きに加え、今回までに強化した右の突きが威力を発揮。さらに右の上段回し蹴りは2~3度「技あり」に近いヒットをして、判定本戦3-0の完勝。2回戦も冴える右の突きで相手を効かしてやはり本戦3-0フルマークの勝利。3回戦は相手の強く上手い左の内股蹴りとパンチのコンビに苦戦、0-3の判定負けを喫しました。今回は大会1週間前に発熱し、それからは1度も練習せずに本番に臨む形になり、若干スタミナと組手感覚が心配でした。試合の組手感覚は悪くなかったですが、スタミナ面では終盤に攻め疲れする感も若干あったので、体調の面は影響したかもしれません。3回戦でかなりの数をもらってしまった内股蹴りは、田中選手にはまだ使えてない技術なので、この試合で勉強になったはずです。攻略法を身に付けるのはもちろん、ぜひ盗んで自分で使いこなして欲しい技です。
臼井 空鳳(赤) 組手 選抜上級部門 1回戦敗退 型 上級部門 2回戦敗退
大谷 琉貴(白) 組手 選抜上級部門 1回戦敗退
矢口 晴(白) 組手 選抜上級部門 1回戦敗退
金村 美里(白) 組手選抜上級部門 1回戦敗退 型 上級部門 3回戦敗退(準決勝進出 入賞外)
長嶋 あかり(赤) 組手 中級者部門 1回戦敗退
大谷 星蒼(白) 組手 中級者部門 2回戦敗退
山村 優心(赤) 型 上級部門 1回戦敗退
その他の出場選手。臼井空鳳選手は型と組手のW出場。久しぶりの型試合ではとても堂々とした型を披露。1回戦を突破しました。組手は勢いは互角以上でしたが、攻撃の的中率で相手に劣る形で敗退。DF新人戦チャンピオンを引っ提げて上級部門デビューの大谷琉貴選手は相手の上段蹴りを2発(その内の1つは胴回し回転蹴り)もらい完敗。上級の洗礼を受けました。金村美里選手は型では2回を勝ち抜く大健闘。3回戦も1-2の惜敗だから入賞はホントに目の前、あらためて型のセンスの良さを見せました。組手は技ありをもらい敗退。矢口選手は同じような体格の選手と闘い、本戦敗退。相手が最後に仕掛けたラッシュ・グイグイ感を、矢口選手にもなんとか身に着けて欲しいです。大谷星蒼選手は中級部門で1回戦は一本勝ちし、好調に見えましたが2回戦で敗退、入賞を逃しました。長嶋あかり選手も中級部門で出場。ワンマッチ決勝で優勝の期待が掛かりましたが、上段蹴りで技ありの奪い合いの本戦から延長でまたも上段蹴りをもらい敗退。惜しい試合でした。外部大会に初出場の山村優心選手は、上級の型部門に挑みましたが1回戦敗退。大きな舞台での試合はどう感じてくれたでしょう・・・。
前日設営・準備の様子や、当日の運営スタッフで参加し大活躍の建石マネさんと金城くんの奮闘中の様子です。今年は参加選手が過去イチ多い・・ということで、前日の設営・準備や当日の運営が例年以上に本当にたいへんでした。参加選手が多い・・ということはスタッフも多くあってほしいのですが、例年はそのスタッフをやっていた道場生が今年は選手として出場していてスタッフができない=スタッフが集まらない・・ということになり(なんとも皮肉な・・)、参加したスタッフは2日間ともやることが多く・・本当にたいへんな忙しさでした💦ウチの道場からスタッフ参加してくれた建石マネさん、金城君、他道場からのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でありがとうございました。
今年は初っ端の江戸川大会と内部試合こそあまり成績は出せなかったですが、それ以後は少年部生徒が大会での戦績も非常に良く、稽古も毎回とても盛り上がった1年だったので、その集大成とも言えるこの全関東大会では「皆がまずは1回戦突破して、2~3人は入賞者が出せるかな・・できるだろう!」なんて「捕らぬ狸の皮算用」の予測(いや、自信があったから(^^;))をしていましたが、結果は入賞者が1名、1回戦突破は組手が2名(入賞者含めて)、型が2名(1名は2回戦突破)・・。またもや大きな大会での勝利の難しさを思い知らされた結果になりました。ただ、この大会に8名もの生徒が挑んでくれたこと、皆で試合前に協力してアップをし、仲間の試合は応援し、保護者様も含め「チーム」で1日を戦い過ごしてくれたことは、道場の長として本当に嬉しく「いいな~。ありがたいな~」と感謝・感心しておりました。ドリームフェスティバルもそうでしたが、このような空間と雰囲気の中で仲間と笑って泣いて楽しんだ時間は、皆さんの人生でもとても良い思い出になるのでは・・「そうだったらいいな~」とやや大げさに考えて、この日の感想とします。当然、私の思い出にもまた一つ加わった大会になりました。
◇現役選手時代、我が目標で最大のライバル、谷川 光選手(師範)
前回番外編に引き続き(重ねて)、西岡衆議院議員(指導員)に同席する形でと出席した、大会打ち上げパーティでの一コマ。
最後の写真で私とツーショット写真を撮っているニコやかなで優しそうな方は西神奈川支部長にして極真空手(新極真空手)の50年以上にも及ぶ大会史上「最強の軽量級選手(緑健児代表は除いて)」と言ってよい谷川 光(たにがわ こう)師範。パーティの後半の時間に私の席までビールのお酌をしに来てくれましたので、恐れ入りながらビールを頂き、そのままお話をしました。
谷川 光・・・身長167㎝、体重70㎏の軽量級の体躯にして幾度も無差別の世界大会や全日本大会での入賞を果たし、体重別では世界大会優勝2回・全日本は3回の優勝と本当に数えきれない優勝・入賞の戦績・・と化け物級の大会出場数・試合数を誇り、その「風車戦法」と呼ばれた「相手に圧を掛けながら左右へ絶妙に回り込み攻防する技術」は本当に唯一無二・天下一品の伝説的・芸術的戦法。先述をし繰り返すことになりますが、現在まで極真空手(新極真空手)の歴史上に様々な軽量級の名選手・チャンピオンが輩出されましたが、攻撃力・防御力・スタミナ・打たれ強さ・大きな相手でも強い相手でもビビらない心の強さ・安定感・活躍期間の長さ・・・この全てが高いという「総合力」を鑑みると、この選手こそ「最強」だと私は思います。私も2回対戦させてもらいましたが2回とも・・・当然(?)敗退でした(-_-;)。
1回目の対戦は1996年第13回全日本ウエイト制大会の決勝戦。私は前年の同大会で決勝で敗れ(相手は山本健策選手)準優勝に終わっていたので、本当に「今回こそ優勝!」との思いでしたから、決勝戦に進出するのが当たり前・・というくらいの心境でした(全盛期で自信があったのです・・笑)。その考え通り当日は調子も良く、決勝戦までほぼノーダメージで上がれましたし気合も十分だったので「谷川選手であろうと絶対に勝つつもり・・勝てる!俺が優勝するんだ!」との思いで壇上に上がりました。対戦相手の谷川選手はすでに優勝経験者で、様々な大きな大会の大舞台を何回も経験している「王者」なのでまさに泰然自若の表情。「これは手強いぞ・・」との少しイヤな感は受けました。試合はお互いに相手の出方とカウンターを警戒し、このフルコンタクト空手ルールではあまり見ない「離れた間合いから手数の少ない・・言ってみればキレイな試合(?)」の様相になり延長2回目までもつれ、その終盤に私が谷川選手の上段蹴りを数度もらってしまい、倒れはしなかったのですがこれがポイントになり0-5で敗退。手数が少なかったのは、私からの気持ちとしてはそれまでの試合(準決勝まで)と違って「相手に(谷川選手)に隙がない・・どうして攻めたらいいものか・・?」との思いを試合中に持ってしまったからで、今思えばその時点で気押されたということで、気持ちで勝てなかったのでしょう。2回目の対戦はその2年後の1998年の第15回全日本ウエイト制大会の準決勝戦。前年1997年に第1回全世界ウエイト制大会に日本代表に選出されたことにより、代表メンバーの合同稽古などで数回、谷川選手と一緒に稽古をすることになり、その稽古の仕方や足運びの巧みさ・受けの上手さ・スタミナの凄さなどを間近で見て知ってしまった私は「どうやら、この人にはセオリー通りの戦い方や地力をぶつけ合う総力戦では俺にはとても勝つことはできない・・。こちらが勝っていると思える点の瞬発の力、一瞬一発の技で効かす・・などをして、そこから一気に攻め切ること・・をできなければ、しなければ結局最後は風車戦法に飲み込まれて負ける・・」との思いになっていました。そしてその戦術を実現すべく練習して挑んだ2回目の戦いだったので、延長1回目まではとにかくあまり打ち合わず「とにかく先に一発を入れる!」ことに懸けて闘いましたが・・、他の相手ならいざ知らず、相手は誰あろう谷川選手。残念ながらそうは上手くいかず・・。延長1回目中盤に「ウ~ムなかなか難しいな~、どおしよ💦」と思っていた心の隙を突かれるように左の中段回し蹴りをもらってしまい、そこからの数秒間が劣勢になる場面を作ってしまいました。後半は必死に巻き返したつもりでしたが、審判は先程の場面をポイントとして取ったのでしょう、0-4の判定負けになってしまいました。結局、戦前の作戦の「延長1回目まではあまり打ち合わずに1発狙い、延長2回目には総力戦で行こう」は出来ず・上手くいかず・・・試合後には自分の策の甘さ、最初から総力を持っての闘いに行けない自分の弱さを後悔し嘆きました。簡単に書きましたが、これが私の「絶対王者 谷川光」に挑んだ2戦と内幕と思い出です。
私より一つ年上の谷川選手は、力が強くて技が上手くてスタミナが無尽蔵なので、現役選手時代の私にとっては「この人を倒さなければ全日本ウエイト制大会で優勝できない。どうやったら勝てる・・?」と・・・いつも稽古で考えさせられ、大会では「壁」となった選手。本当に厄介でイヤな存在(苦笑)で・・・目指して倒したい勝ちたい!・・・の、一番のライバルで(谷川選手にとって私はそうではなかったでしょうが・・(笑))、さらには無差別級に完全に通用する軽量級の選手として本当に尊敬する・・・今では自分の全盛時代に闘えたことを誇りに思える、まさに歴史に残る名選手でした。
*ちなみに、現在は体重の区分は5階級制(軽・軽中・中・軽重・重)ですが、私の頃は3階級制(軽・中・重)が普通でした(14回以降は、たまに4~5階級制もあり、流動的でした)。つまり今より1階級の幅が広かったのです。
谷川師範とは、各大会に審判等で訪れた時に顔を合わした時は、挨拶や短時間の話しをしたり・・はありますが、じっくり話したり、写真を撮るのはなかなか無かったので「あ、そうだ」と思い、撮ってもらいました(撮影は保本師範)。考えると・・、現役時代はライバルと思っていたので、こちらから「写真撮ってください」とは悔しくて言いたくなかったので(苦笑)、ツーショット写真は二人が試合をしている時の写真以外は初めてかも・・・(写真は1998年の第15回全日本ウエイト制大会「プログラム」の表紙に谷川さんと私(後姿)、もう一つは雑誌「格闘技通信」に掲載された写真)。
こういった機会があったのも含めて、本当にたくさんの事があった2日間でした。
★10月27日(日) 昇級審査会(泉中田道場)
全関東大会から1週間前の日曜日に今年最後の昇級審査会が行われ11名が受審、全員が無事に昇級を果たしました。今回は人数と帯(級)の幅が広かったので2部制にし、1部は白~青帯、2部は黄~緑帯という形にしました。そして、1部の受審者は2部を、2部の受審者は1部を見学する形にしました。お互いに見学者がいる・・見られているということで、受審者は緊張感が増しますし、見ることによって勉強になることはとても多いからです。見学生徒には椅子(ベンチ)を用意してあげましたが、その座っている姿が、1部・2部の生徒ともに背筋を伸ばし手を握って足の付け根に置く・・いわゆる道場で教える正座の姿勢で見てくれていました。こちらはそれを指示・命令をしていないのにその形で見学してくれたのには「そういった姿勢が身についてくれているのだな・・よし!」と嬉しく思いました。こういった姿勢は、空手の技を覚える以上に大切なことだし、教え込ませるのも面倒で難しいものです。皆さん、これからもそれを忘れずに通してください。
審査は白~緑帯まで、それぞれの現時点での力と技術を見せてくれて審査項目を完遂。緑帯上級の審査を受審した臼井空鳳くんと金村美里さんは3級に昇級です。茶帯まであと一歩のところまで来ました。大会での活躍が目覚ましい田中碧翔君は泉中田道場では史上最年少で緑帯4級に昇級することになりました。初めて審査を受けた白帯生徒はとても緊張したでしょう・・。また、今回の受審者は1週間後に全関東大会を控えている生徒が多いので、その面ではスケジュールがタイトで大変だったと思いますが、よく頑張りました。
当日は天気も良く、気温も調度良く、動くには最高の環境のうえ、保護者様の見学もたくさん来てくださったので、とても良い審査会だったと思います。皆さんお疲れさまでした。
以上、まずは2つのイベントを報告・発表しました。次回は今年最後の外部大会である「東京佐伯道場錬成大会」やコロナ禍でしばらく開催されていなかったけど今年復活した「少年部お楽しみ会」。さらには稽古風景などが発表されると思います。
しっかし、あっという間に12月です。本当に間髪入れずにいろいろとよくある・・。やることが盛りだくさんで全力疾走・・という感じの1年間は悪くないのでしょうが・・・・・さすがにやや疲れまするなぁ・・(^^;)(-_-;)💦