去年のピアノクリスマス会では
弟、妹、の歌の伴奏をして
とても楽しそうでした。
今年のクリスマス会。
先生、私出れないよね・・・?(クリスマス会)
って、さみしそうに私に言いました。
コンクールに参加をする生徒です。
ん?・・・・そんなこともないんじゃないかな?
みんなに聴いてもらいましょう。(クリスマス会で集まった私のお教室の関係者の方たちに応援をしてもらおうと思ったのです。)
賛否両論あると思います・・・でも、同じ地域、同じ学校のお友達の多いお教室内の事、クリスマス会ですけれど・・・
チャレンジしている生徒の応援もあっていいであろうか。と・・・
練習を小さなころからたくさん頑張って続けてきて、クラシック曲をバリバリ弾いていたような生徒ではなかった・・・
コンクールに出たい!!と生徒に言われてから
コンクールで演奏をする曲が出来るのか・・・、レベルについていけるのか・・・、高学年であったということが大きな壁でした。
コンクールでは、ペダルをたくさん使い、派手な曲が多い中
生徒がコンクールをきっかけに、テクニックをつけて、レベルを上げることだけを考えてレッスンをしてきました。
生徒のお母さんは
この曲で、本当に大丈夫でしょうか・・・
かなり心配をされておりました。
でも、
生徒にとっては、とても大変な曲だったのです。
高学年のコンクール曲としては、簡単と思われてもしょうがないのでしょうが
曲のレベルを上げて、中身を考えずに ごまかして弾くような場所(コンクール)ではない事を理解していただきたかったのです。
とにかく、丁寧に、そして音の質を上げる事に力を入れました。
初めてのコンクールで
感激の予選通過、そして・・・
難関となった本選に
合格。
素直な彼女の演奏に高い評価をいただけたようでした。
しかし・・・
ここからが、生徒の精神的な戦いのはじまりです。
演奏中、ミスで止まったりしたことがなかったけれど
その後、止まるようになってしまいました。
あせり、不安、プレッシャーが小学生の生徒に重くのしかかってきたのでしょう。
レッスンでも、全国大会のため2曲追加をいたしました。(実はもう1曲ありましたが、すぐに中止)
レッスンで、にこにこしながら、 うんうん、がんばるがんばるって言っていた彼女・・・
先日のレッスンで
笑えなくなってきたってうつむいていました。
発表会で彼女の演奏を聞いた、保護者の方から
音がきれいでした。他の生徒さんとは違いました。
と、おっしゃっておりました。
全国大会では
素晴らしい演奏をする子供達がたくさんいることでしょう。
たとえ、緊張が高まったとしても
演奏に集中ができるように
指導をしています。
入賞をすることが目的ではありません。
コンクールで、生まれ変わろうね!ってお話をしたことを思い出して
強くなってほしいです。