山と猫

視界には山と猫。そんな日々の雑記です。

レビュー「戦友の恋」

2009年12月19日 | 日記
大島真寿美 著   「戦友の恋」

先日、読んでます、と書いた本です。

これから読む方、ネタバレ注意です。

主人公は漫画の原作ライター。
漫画家志望だった彼女を転向させた、
同い年の女性編集者と苦楽をともにしプロとして成長した。
その編集者曰く、二人は友達ではなく「戦友」なのだそうだ。
その戦友が、急死する。
主人公は、意識しないまま、永い服喪の日々をおくる。
そして・・・

読み出した時は、
北村薫の「ひとがた流し」を思い出しました。
が、彼女には彼女の人生が、でした。
おいていく者・いかれる者の
立場の違いもあるのかもしれません。

携帯小説の様に「死」を美化させたりはしていません。
そういう意味での、泣ける話でもありません。

でも、自分は大人じゃないなァと思っている
戸籍年齢大人の、重~い肩の荷は
ほんの少し、1g だけかもしれませんが
軽くしてくれるのではないかと思います。


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