今日の諏訪は霧が深い朝を迎えました。11月になっても暖かかったり、急に寒くなったり、一日の中でも朝夕の寒暖差が大きいことに起因した濃霧だとおもいます。そんな霧が深い日は思い出すことがあります。
もう何十年も昔。高校生になったばかりの頃、自転車であちこちキャンプをしながらツーリングを楽しんでいました。そのうち、バックパッキングにあこがれをもち、JANSPORT(ジャンスポーツ)のフレームザックで野山を歩いていました。将来は何になろうかな。そんなことを考えていた時期があります。その後一つのドキュメンタリー映画に出会います。それは「霧の中のゴリラ」。ダイアン・フォッシー博士のゴリラとの触れ合いを紹介していました。動物好きだったこともあり、動物園で働いたら楽しいかもしれない。いや、国立公園のレインジャーなんて言う職業もあるみたいだ。そんなことを考えさせた映画でした。
また、ゴリラについての世間の認識も変えてゆきました。ゴリラというと、映画キングコングのように獰猛な生き物のように思われていた認識が、実は繊細でやさしい生き物であることがわかってきました。みなしごになった子供のゴリラを群れで育てたり、失恋のあまり自分の指をかみ切ってしまう事例が紹介されたり、ゴリラ研究が進むきっかけとなった映画でした。
博士は不運にも殺されてしまい、犯人もつかまることなく霧の中です。深い霧を見ると、思春期の悩みと共に博士のことを思い起こしてしまう。何年たってもね。