小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第445回小麦句会投句一覧(1月22日選句締切)

2021年01月16日 13時47分13秒 | 15日句会

こんにちは。
1月にしては暖かい週末になりました。寒暖の差が激しいですね。

兼題:間
面取れば母子の間合ひ初稽古 
すき焼きの肉を取る間を計りけり 
虎落笛の間に爪を研いでいる  
バードバス氷り土鳩の間抜け面   
新雪も避けぬ間抜けよ持つ剪紙 
巣ごもりの眉間に著し寒四郎   
目と目との間(あい)ほのぼのと福笑ひ 
間の持てぬ夫婦の家居玉子酒    
間食に蜜柑一房もらひけり  
間男のささやき閻魔堂冷雨   
何時の間に殖ゆる有為留巣寒最中 
一炊の夢覚ましたる隙間風     
冬晴の鈍間な虫のなぞる部屋  
難問は簡単な問い冬銀河        
村丸くカーブミラーに雪晴間 
海峡凍つ間宮林蔵間者説      
御仏へ透ける間仕切り春を待つ   
隙間風じわりじわりと攻めて来る  
寒桜居間にぎやかなゆふべなり 
知らぬ間に風呂の給湯器猫の場所 
永遠と久遠の間冬銀河   
木々の間を吐息のごとく冬の蝶 
焼き餅の膨らみを待ち間を持たす  
水鳥や二人同時に間投詞       

テーマ:寒い
おはようの睫毛に六角形の雪 
底冷えの夜の宅風呂は草津の湯   
コピー&ペースト背筋から冷える 
使い捨てマスクのゴムのややきつめ  
移り住む街の露地裏寒昴   
一天を裂く救難機寒波くる   
寒星や漢同士の黙の笑み  
君にまで潜むコロナや隙間風  
四方沈み誰が住む姿見ず霜夜 
終末時計残り僅かの寒さかな    
初場所や令和の丑に押し出され   
身の芯を貫く真夜の寒九の水   
吹雪く中立ち往生の荷いろいろ 
石畳犬が寒いねと言ふ如し      
大寒の富士どつしりと朝日浴ぶ 
寒風や松の林のトタン屋根       
底冷えの厨重箱かたと鳴る  
冬籠折れ線グラフみておりぬ   
凍滝の動かぬ落差皮裏さする   
風花の街があるから切るシャッター  
麻痺の手が悴みリハビリ開始かな
野良猫の寒夜の影に細く泣く 
理科室の窓に張りつく雪の華   
老体の敵は寒気とコロナの禍  

雑詠
外は雪万年筆の太き胴  
客なくもラデツキ堂々年始  
空海のカッカラ穴を掘るうさぎ  
ひめつばき散らふ境内十重二重  
結び昆布いつか大人の顔をして 
風花や消えては浮かぶ初志の色  
枯芝や天上にぽつりぽつり星  
くさめして須臾の間背中のふち軋む  
虎落笛のビブラートするビルの街  
暫くは事を起こすなと初神籤    
ペダル漕ぐペダルを止める初筑波 
集まつて鏡開きの父の家   
女正月始末の料理ふたつみつ   
湘南の鈍色の海冬カモメ      
食積やカネで買えない母の味 
こんばんは上がり框に葱の束    
寝化粧の白きうなじや夕霧忌  
冬日背に目は読み物のわが至福  
二歳児とお玉に掬う朝の雪 
日常を装ひ歩く野良の冬       
薄氷に固まるめだか赤み増す   
風花が巻き過ぐ隙間我那覇坂 
マフラーに失意のこころ隠しけり 
薺打つ母は真白の割烹着 

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
1月22日(金)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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