内藤典彦のコラム&ダイアリー

Column&Diary

「スケバン刑事Ⅱ」

2005年10月14日 | ブログ

ハッハッハッァ~
こんな夜中に突然思い出し笑いをした。
何を思い出したかというと、あれは今から20年前
僕が南野陽子ちゃんと一緒に1年間レギュラー出演していた
フジテレビドラマ「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」の撮影のことだ

南野陽子ちゃん、相楽晴子ちゃん、吉沢秋絵ちゃん扮する女子生徒3人に対して
僕は“ビー玉お京”こと相楽晴子ちゃんに片思いをしている男子生徒。
新聞部に属している男子生徒3人組という設定の役どころだった。

あれは確か第3話の“ビー玉のお京参上!”
というサブタイトルの撮影中のことだった。
3人の男子高校生だけのシーンがあって、3人ともNGを連発してしまった
NGというものは不思議なもので連鎖反応するものなのです。
なんと3人でNGを合計18回出したことを思い出した
普通に進めば30分で撮影が終了するところを
4時間も撮影に時間が掛かってしまった。
当時はまったく役者としてのレベルも低く実力など皆無だった。

「覚えた筈のセリフがなかなか出てこなくて」NG。
「セリフを喋ったかと思うと活舌(カツゼツ)が悪く」NG。
「監督から気持ちが伝わってこない芝居をしている」とNG。
「緊張しっぱなしで表情が悪い」とNG。
今思うと頭を抱えたくなる程ひどい芝居をしていたと思う。

そんなに難しい芝居のシーンだったっけ?と、
思い出して噴出し笑いをしてしまった。
その直後、書棚から当時の台本を取り出して読んでみた。
別にたいして難しいシーンではないのに、
何であんなに緊張してNG出したかなぁ~?と思い再度、爆笑してしまった。

当時の自分たちをフォローする訳ではないが正直、
確かに若い俳優にとってはチョッと難しいかもしれない芝居、
スピード感と軽快なリズム芝居を要求したくなるシーンではあった。
僕が監督だったとしても、役者が例え何度NGを出そうとも
その演出プランを変えようとはしなかっただろう。
今だからセリフ以外に色んな事を台本から読み取れるのだが
当時はセリフを覚えることだけで精一杯だった。

現在、監督として映画を製作しているが若い俳優たちを演出している時、
こんな簡単な芝居を何で1発でOK出せないかなぁ~!と、
時々、イライラすることがあるが、もう少し大きな器で
受け止めてやらなければいけないと、改めて感じたと共に
反省をした瞬間でもあった。
3人で18回のNGを出した時の監督も
僕らに付き合ってくれたように・・・

東映の大井利夫監督、
遅ればせながらあの時はお世話になりました。
ありがとうございました。

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