11月オープン勉強会報告

2011-11-29 09:39:43 | 勉強会

お疲れ様です。

 

師走で何かと忙しくブログupが大幅に遅くなってしまいました。すみません。

11月のオープン勉強会のテーマは『失調症の認知神経リハビリテーション』で、

kure先生が担当しました。

 

私自身、小脳損傷に伴い失調症を呈した症例は臨床経験(7年目)の中で、15名程度しか担当したことはなく、実際に症例提示して検討していくには十分な準備と時間が必要になってくるのかなと思います。kure先生も本来なら実際の症例検討も行いたかったとのことでしたが、文献による検証が主となり今後の報告する機会があれば是非・・・とのことでした。

 

さて、今回の具体的な内容についてですが、まずは小脳のこの美しく整った均一な構造について解剖学を軸に復習していきました。それから、小脳の機能について1900年代からの歴史について説明し、今もまだ①協調性、②予測性の問題にのみ固執している現状について問題提起してくれました。もちろんこれらの問題点について考えることも重要なことです。しかし、脳イメージング研究の発展とともに得られた最新の知見から、③運動学習や④内部モデル、⑤認知機能への関与についても明らかになってきました。何の分野においても言えることですが、医学・科学は進歩しています。これに合わせてリハビリテーションについても昔から言われている知識を大切にしながら、進歩させていく必要性があると・・・色々な人が思っていることだと思います。『温故知新』の精神で臨床展開していきましょう。

 

12月もまたこのようなことで熱く語り合えたらと思います。kure先生お疲れ様でした。コメントよろしくお願いします。

 

by hase


11月 認知神経リハビリテーションオープン勉強会の案内

2011-11-22 10:08:55 | 勉強会

 

11月のオープン勉強会の案内です。
※基本的には第4木曜日の予定。また、内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。

第1回 7月28日(木)   認知神経リハビリテーションと脳科学         終了
第2回 8月25日(木)   認知神経リハビリテーションと身体論         終了
第3回 9月22日(木)  運動イメージと認知神経リハビリテーション        終了
第4回 10月27日(木)  脳卒中の認知神経リハビリテーション            終了
第5回 11月24日(木)  失調症の認知神経リハビリテーション
第6回 12月22日(木)  失行症の認知神経リハビリテーション

時間:19:00~21:00
場所:宮崎病院 新館4F 総合リハビリテーション室
参加費:300円
問合せ:宮崎病院 総合リハビリテーション科
E-Mail:cte_nagasaki@yahoo.co.jp(全角@を半角@に変えてください)


10月オープン勉強会報告

2011-11-02 22:55:53 | 勉強会

10月のオープン勉強会が終わりました。

テーマは“脳卒中の認知神経リハビリテーション”ということで、脳の回復機序から発達と学習、最後に脳卒中の認知神経リハビリテーションについて話しをしました。

自分の中では、今までで一番時間をかけたこともあり、いい流れのスライドが作れたのではないかと思いましたが、スライドも多すぎて、後半からは自分が疲れてしまった感じになりました。ということは、参加者の皆さんはもっと疲れたことだと思います。

今回の反省は、発表を行う上で、やはり時間配分を考えること。この勉強会だけでは伝えきれないとはいいつつも、スライドを作ってたら、あれもこれも伝えた方がいいかなということで、どんどんボリュームアップしてしまい、案の定時間オーバー。次は修正します...

ただ自分的には一つのテキストになったんじゃないかなと。特に観察のところは実戦で使えるようにしたつもりなので、復習してみていただければと思います。

最後には簡単に症例を提示しましたが、意外にいい反応でした。これに関しては、これからも取り入れた方がいいかもしれません。もちろん、一アプローチとして。あとは自分で考えることが大事です。それとアカデミアみたく、自分だったらどうアプローチするかをディスカッション形式でやるのも面白いのかもしれません。

ともかく、まずは講義で話した柱をもとに、実戦してみることだと思います。どうやっていいかわからない。最初からわかるはずもなく、それは私も同じでした。今では少しだけみれるようにはなってきたのかもしれませんが...

研究者も臨床家も一生懸命勉強しているのは、多分「人間とはなにか?」を知りたいからではないかと思います。
ある理事の先生が、「認知運動療法は別に難しくない。人間が難しいんだ」と言われてました。
まさにそうだと思います。
いつになったらブラックボックスを開けることが出来るのかはわかりませんが、セラピストである以上、“患者(人間)を知る”努力を続けていかなければならないと思います。
それは認知神経リハビリテーションに限らず、すべてのリハビリテーションに言えることでしょう。

少しずつ、たまには飽きながら、がんばりましょう。

by maki