冷静に考えて、完全に「旅ロス」の私。
今日から現実の仕事が始まってもなお、頭の中がしっかり整理できていない。
「もう、あの人たちはいないんだよ。」
「もう、ここは日本なんだよ。」
しっかり言い聞かせる。
…もちろん大丈夫です。
イタリアの3日目はフィレンツェへの列車移動から始まる。
発着時間がまったく当てにならないイタリアの列車が、多少改善されて旅行会社のツアーで利用されるようになったのはつい最近のことらしい。
早朝の駅にホテルからバスで降り立ち、少しの自由時間。
トイレに行きたかったが有料トイレの為1ユーロコインが必要。
手元にコインが無かったので、両替の意味で駅のカフェスタンドで初めてのエスプレッソを体験した。
イタリアでは、ホテル以外でいわゆる日本人の言う「ブラックコーヒー」を飲むのはなかなか難しい。
カフェと言えばエスプレッソ。
カプチーノやカフェ・ラテ、カフェ・マキアートなど、エスプレッソを多少のミルクで割ったものは多いが、お湯で割るカフェ・アメリカーノは取り扱っていない店もある。
とにかく本場のエスプレッソを体験。
…苦い。
イタリア人はこれを毎日何杯も飲むらしいが、売店で飲んでいたおばさんもこいつをゴクッと一口で飲んだ後にグラスの水を飲んでいる。
やっぱりイタリア人もこれは苦いとは思っているらしい。
再集合して列車に乗り込む。
指定の座席は向かい合ったボックス席のみ。
日本の様にシートを回したり背もたれを逆に倒したりして向きを変えることはできない。
4人の向かい合った席に私を含むツアー参加者3名と知らない現地の女性1名が座っていて、多少ギクシャク。
運行状況が改善されたと言っていたが、出発時間は普通に10分以上遅れ、何のアナウンスもなく突然ドアが締まって動き始めた。
やはり怖い乗り物だ。
田園風景を眺めながら、「世界の車窓から」の音楽を頭の中で繰り返す。
次は、フィレンツェに停まります。
2時間ほどして到着。
あいにくの雨の中、現地のガイドと合流してドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオ-レ大聖堂)へ。
我々、もうそこそこの大きさの教会には心が動かなくなっている。
不敬にも程があるな。
そしてウフィツィ美術館へ。
メディチ家のコレクション、特にルネサンス美術の所蔵に関してはイタリア随一の量と質を誇る美術館。
以前はここが行政機関の事務所として利用されていたため、「ウフィツィ」が英語の事務所(オフィス)の語源になっているらしい。
メインの廊下と無数の部屋に別れている。
メディチ家歴代の偉い人たち
ボッティチェリや…
ダヴィンチ…
ラファエロ…
そしてミケランジェロ
どこかで見たことのある世界的に有名な作品が次々登場。
どれもこれも、日本ならその絵1枚だけで展覧会に大勢の人を集められる作品だと言うのに。
その数が多すぎてひとつひとつを堪能する時間がない。
今更だが、もったいない。
駆け抜ける様にウフィツィ美術館を出て、昼食。
この地では有名なステーキ(ステッカ・フィオレンティーナ)をワインに合わせて堪能。
とても美味しい。
夕方にかけてはバスで革製品の工房へ向かう。
工房の日本人担当者から作成過程などの説明を受けるのだが、まあ明らかな提携企業のお土産スポットという感じ。
安いのは間違いないし、参加者もそれはある程度承知しているんだろう。皆何かしら細々としたものを購入していた。
私も手ブラという訳にもいかず、お土産を購入。
夜になってフィレンツェに戻り、夕食のため自由時間が始まる。
今回もガイドさんオススメのバリバリのヤリ手日本人女性が経営するレストランへ。
メニューの品ぞろえも従業員(全員日本人)教育も完全に日本人対応。
日本米の白飯もあるし、わがままも聞いてくれる。
頼んだのはトマトソースのパスタと「ポルチーニ茸」。
普通はリゾットなどで食べることが多いが、これだけ見事なポルチーニ茸なら塩コショウだけで焼いたステーキをということで注文。
今回も進んで同席してくれたS夫妻と3人分で頼んでこの大きさ。
18ユーロ(2,200円くらい)。
食事の相場としては決して高くない。
あとは好き嫌いの問題だ。
味が特別に良いということもないが、独特な食感で日本ではあまりお目にかかれないので記念になる。
写真にするとがっかりな感じもあるな。
これは美味しそうに撮影するための機材と技術の問題だ。
個人的には、言葉やルールをまったく気にしなくていいので本当にいいお店だった。
(お店の名前を忘れてしまった。何とか調べておこう。)
テーブルでは、新たに仲良くなった新婚のご夫婦とも楽しく過ごせて言う事なし。
彼らは年上の私を上手にいじってくれた。
態度の悪いイタリア人バスドライバーの悪口でひとしきり盛り上がり、「団結には共通の敵が必要」という中国・韓国の反日政策の有効性を実感。
気持ちよくホテルに戻って眠りについた。
次回「終焉」。
さあ、乞うご期待。
今日から現実の仕事が始まってもなお、頭の中がしっかり整理できていない。
「もう、あの人たちはいないんだよ。」
「もう、ここは日本なんだよ。」
しっかり言い聞かせる。
…もちろん大丈夫です。
イタリアの3日目はフィレンツェへの列車移動から始まる。
発着時間がまったく当てにならないイタリアの列車が、多少改善されて旅行会社のツアーで利用されるようになったのはつい最近のことらしい。
早朝の駅にホテルからバスで降り立ち、少しの自由時間。
トイレに行きたかったが有料トイレの為1ユーロコインが必要。
手元にコインが無かったので、両替の意味で駅のカフェスタンドで初めてのエスプレッソを体験した。
イタリアでは、ホテル以外でいわゆる日本人の言う「ブラックコーヒー」を飲むのはなかなか難しい。
カフェと言えばエスプレッソ。
カプチーノやカフェ・ラテ、カフェ・マキアートなど、エスプレッソを多少のミルクで割ったものは多いが、お湯で割るカフェ・アメリカーノは取り扱っていない店もある。
とにかく本場のエスプレッソを体験。
…苦い。
イタリア人はこれを毎日何杯も飲むらしいが、売店で飲んでいたおばさんもこいつをゴクッと一口で飲んだ後にグラスの水を飲んでいる。
やっぱりイタリア人もこれは苦いとは思っているらしい。
再集合して列車に乗り込む。
指定の座席は向かい合ったボックス席のみ。
日本の様にシートを回したり背もたれを逆に倒したりして向きを変えることはできない。
4人の向かい合った席に私を含むツアー参加者3名と知らない現地の女性1名が座っていて、多少ギクシャク。
運行状況が改善されたと言っていたが、出発時間は普通に10分以上遅れ、何のアナウンスもなく突然ドアが締まって動き始めた。
やはり怖い乗り物だ。
田園風景を眺めながら、「世界の車窓から」の音楽を頭の中で繰り返す。
次は、フィレンツェに停まります。
2時間ほどして到着。
あいにくの雨の中、現地のガイドと合流してドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオ-レ大聖堂)へ。
我々、もうそこそこの大きさの教会には心が動かなくなっている。
不敬にも程があるな。
そしてウフィツィ美術館へ。
メディチ家のコレクション、特にルネサンス美術の所蔵に関してはイタリア随一の量と質を誇る美術館。
以前はここが行政機関の事務所として利用されていたため、「ウフィツィ」が英語の事務所(オフィス)の語源になっているらしい。
メインの廊下と無数の部屋に別れている。
メディチ家歴代の偉い人たち
ボッティチェリや…
ダヴィンチ…
ラファエロ…
そしてミケランジェロ
どこかで見たことのある世界的に有名な作品が次々登場。
どれもこれも、日本ならその絵1枚だけで展覧会に大勢の人を集められる作品だと言うのに。
その数が多すぎてひとつひとつを堪能する時間がない。
今更だが、もったいない。
駆け抜ける様にウフィツィ美術館を出て、昼食。
この地では有名なステーキ(ステッカ・フィオレンティーナ)をワインに合わせて堪能。
とても美味しい。
夕方にかけてはバスで革製品の工房へ向かう。
工房の日本人担当者から作成過程などの説明を受けるのだが、まあ明らかな提携企業のお土産スポットという感じ。
安いのは間違いないし、参加者もそれはある程度承知しているんだろう。皆何かしら細々としたものを購入していた。
私も手ブラという訳にもいかず、お土産を購入。
夜になってフィレンツェに戻り、夕食のため自由時間が始まる。
今回もガイドさんオススメのバリバリのヤリ手日本人女性が経営するレストランへ。
メニューの品ぞろえも従業員(全員日本人)教育も完全に日本人対応。
日本米の白飯もあるし、わがままも聞いてくれる。
頼んだのはトマトソースのパスタと「ポルチーニ茸」。
普通はリゾットなどで食べることが多いが、これだけ見事なポルチーニ茸なら塩コショウだけで焼いたステーキをということで注文。
今回も進んで同席してくれたS夫妻と3人分で頼んでこの大きさ。
18ユーロ(2,200円くらい)。
食事の相場としては決して高くない。
あとは好き嫌いの問題だ。
味が特別に良いということもないが、独特な食感で日本ではあまりお目にかかれないので記念になる。
写真にするとがっかりな感じもあるな。
これは美味しそうに撮影するための機材と技術の問題だ。
個人的には、言葉やルールをまったく気にしなくていいので本当にいいお店だった。
(お店の名前を忘れてしまった。何とか調べておこう。)
テーブルでは、新たに仲良くなった新婚のご夫婦とも楽しく過ごせて言う事なし。
彼らは年上の私を上手にいじってくれた。
態度の悪いイタリア人バスドライバーの悪口でひとしきり盛り上がり、「団結には共通の敵が必要」という中国・韓国の反日政策の有効性を実感。
気持ちよくホテルに戻って眠りについた。
次回「終焉」。
さあ、乞うご期待。
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