機内。

飛行機に乗り込む。

13時30分、アリタリア航空ミラノ行き。
ミラノで乗り換えてバルセロナへ入る予定だ。

席は機内中程の通路側。
これはラッキー。

長距離のフライトで、席が通路側でないことの大変さは桁違いだ。

私の左側、窓側に座っているのは大柄な外国人男性。
日本語も使いこなしているのでひとまずは安心。

シート周辺の機器を確認する。

これだけ長距離のフライトは初めてなので、アクティビティの数々にビックリしてしまう。

まず映画。
かなりの数がリストアップされているが、日本語字幕や吹替えがされているものは6～7本くらいだろうか。

その他、ゲーム(シート横から引き出すリモコンの裏側が、キーボードとゲーム用のコントローラーになっている。)や音楽など、なるほど長旅を退屈させない設備も進んだものだと感心していると、早速食事の時間だ。

イタリア人男性CAが丁寧にサーブしていく。

私はイタリアンを選択。
飲み物は白ワインと水。
隣のイタリア人がそうしていたので、真似させてもらった。



味はいまいちだが、期待してもしょうがない。

食事を終えてシート位置やヘッドレストの位置をガタガタ動かしていると、すぐ後ろの男性から「もう少し優しくやってもらえませんか(怒)？」という声。
まだ食事中だったらしい。

…早速やってしまった。

後ろの席はツアー参加者。
新婚カップルだ。

きっと夫婦で顔を見合わせて「やあねえ。」とやってるに違いない。

ああ、帰りたい帰りたい帰りたい。



早朝に家を出たので昨夜は不眠だったが、12時間のフライトの間、眠ることもほぼできなかった。


ミラノへ到着。
さすが、ファッションの国。
空港内はアルマーニ・グッチ・フェラガモなど、高級ブランドの巨大な広告で埋め尽くされている。



イタリアへの入国審査をツアー全員が終えて、別ターミナルへ移動し始めたところで次のトラブルが発生する。


次回「係員」。

多少、乞うご期待。