トンボが留まった!

心のつぶやきをここに記します。

メール:mysweetclover@mail.goo.ne.jp

懐メロに”メロメロ”

2008-04-13 18:50:13 | Weblog
回想療法のプロジェクトに、
懐メロをBGMで流し回想効果を高めようとこころみている。

老人性痴呆症の脳の機能で、
一番失われやすいのが、つい最近の記憶、そして、会話能力、学習能力、
社交性、情緒安定性などがあげられるが、
音楽や想像芸術性は,かなり後まで、維持または向上する機能として上げられる。

脳の活性化を高め、自尊心を高め、閉じ込められた気持ちを外に放してあげる方法として、
文字や言語を使うより、
音楽や、お芝居、映画や、絵画、クラフトなどがよりよい効果を上げると言われている。

ところで、この、懐メロだが、すっかり私も気に入ってしまって、
はまってしまった。昔の歌は、素晴らしい!!心にジンジンしみてくる。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。CD LIST: (Reminiscence)

1.In The Mood
http://www.youtube.com/watch?v=bR3K5uB-wMA

2.Moonlight serenade by Glenn Miller and his Orchestra
http://www.youtube.com/watch?v=rZmB988vvSI&feature=related

3.As Time Goes By
http://www.youtube.com/watch?v=F_bMFVDu9yo&feature=related
(“play, sam. I’ll hum for you…”)

4.Nat & Natalie Cole "Unforgettable"
http://www.youtube.com/watch?v=53ith7bNN8w&feature=related

5.The Christmas Song sung by Nat King Cole
http://www.youtube.com/watch?v=IaxDGfA7evA&feature=related

6.Mona Lisa by Nat King Cole
http://www.youtube.com/watch?v=UHBHH0BK5ys&feature=related

.7.The Spaniels - Goodnight, Sweetheart, Goodnight
http://www.youtube.com/watch?v=QzC1xWX2dIA

8.TW - White Cliffs of Dover - The CaptainTW - White Cliffs of Dover - The Captain
http://www.youtube.com/watch?v=Aypx576sntk

9.We'll Meet Again (Dame Vera Lynn)
http://www.youtube.com/watch?v=vtfpX0uMspQ&feature=related
(*last half is sang by everyone)

10.Elvis Presley - Love Me Tender
http://www.youtube.com/watch?v=8XA1w90_UpY&feature=related

11.Bobby Mcferrin - Don't Worry, Be Happy
http://www.youtube.com/watch?v=yjnvSQuv-H4

12.Louis Armstrong - What A Wonderful World
http://www.youtube.com/watch?v=c5IIXeR5OUI&feature=related

13.Frank Sinatra My Way(first)
http://www.youtube.com/watch?v=G1tGdoA6mCc&feature=related

14.Judy Garland - Somewhere Over The Rainbow
http://www.youtube.com/watch?v=10w_sEcHlGs&feature=related

15.Somewhere Over the Rainbow
http://www.youtube.com/watch?v=2A2Jt4WOxN8&feature=related

16,Elvis Presley live _ MY WAY
http://www.youtube.com/watch?v=sFEU_9lZrTk&feature=related


17. Schubert – Serenade
http://www.youtube.com/watch?v=VZ-Kh_wvjQ8&feature=related

18.Somewhere Over the Rainbow
http://www.youtube.com/watch?v=2A2Jt4WOxN8&feature=related




なんといっても、ポイントは、”MY WAY"ですね。
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”花”さん と ”菊”さん

2008-04-13 18:11:58 | Weblog
今日のグループセッションでの出来事。
私のテーブルに98歳になる“お花”さん。
明るくて可愛いおばあちゃんである。
今日のテーマは誕生日。
思い出の誕生日という質問に、“はいッ!”と手を上げて話してくれたのは、
“4歳の誕生日、お友達がたくさん来てくれて、嬉しくて、
つい、チョコレートミルク(**)をこぼしちゃったの。
そしたら、ママにお尻をぺんぺんと叱られちゃった。”
(**:アメリカで初めて 
OVALTINE・チョコレートミルクに似た”MILO"ミロが紹介されたのは彼女が生まれる前の年、
また、ハーシーチョコレートキッスが紹介されたのは3歳の時である、
さぞや、珍しい飲み物をお母さんは奮発したのであろう、
それを ふざけててこぼされて、お母さんはがっかりしたんだろうな。]

彼女は、それでもニコニコしながら話してくれた。
4歳の誕生日のことを、はっきりと記憶から引っ張り出した、
あと2年で100歳になるのという“花”さんの
はっきりした脳みそに私は頭が下がってしまった。
お誕生日の歌を嬉しそうに何回もうたってくれ、
それからは、テーブルの仲間に、“貴方の名前は何~?”名前を聞いては、
その人の名前の入った歌を次々と歌いだした。
楽しく楽しく,ニコニコしながらはっきりとした言葉、音程で歌い続けるのだった。

同じテーブルに、憂鬱に自分の殻に閉じこもり、周りに全く反応を示さない“菊”さんがいた。
呆けているのではないらしいが、何を聞いても返事がない、
無関心を装うことで、人の感心を得ようとしているかのようだ(?)
今日、わたしはその“菊”さんにしっかり付き合ってみることにした。
今期よく時間をかけて話しかけ、
彼女のペースで、一つ一つ彼女の気持ちや、プライドを尊重しながら、
絵を貼り付けるのも、書き込み一つにもペンやグルーを持たせ、
おやつの、ケーキ、アイスクリーム1さじ1さじ、彼女にスプーンを持たせ、
自分で食べれるようにとり計らった。
すると、少しずつ私の問い掛けに反応しだした。
いつもは口にしないおやつも、すっかり全部平らげてしまった。
”美味しい”、”楽しかった“、”まだ部屋に戻りたくない“
そして、自分で、カードに書き込みもしていたし、誕生日もちゃんと教えてくれた。
一番驚いたのは、テーブルの向こう側に座っている”花“さんが、
”貴方の名前は何?”と盛んに聞いている。
’菊さんです。“と私が応えると、
“花”さんが、“菊”さんの歌をリズムに乗って軽やかに歌いだした。
”ほら、“花”さんが、貴方の歌を歌ってくれてますよ”と私が言うと、
嬉しそうにうなずき、大きな笑顔を顔いっぱいに見せてくれました。
私は、目玉ひっくり返るくらいびっくりして、嬉しくて、
“オ~ィ!、皆、菊さんが笑った!!”と叫びたかったよ。
涙が出てきちゃって、気がついたら、”菊“さんの両肩を抱きしめていました。

今日も、また新しい誰かと出会い、心に触れ、笑顔を頂いた。
送り届ける私の胸も喜びに満たされていた。

[”花”さんには、ヴァリデーションの必要がなく、
”菊”さんはヴァリデーションを必要としているように思われた。)
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2、心の発達論とヴァリデーション[認証]の必要性

2008-04-13 16:56:17 | Weblog
**乳幼児期に於いては,[信じること]TRUST、
母親が、その時その時(NOW&ALWAYS)いつも、
必ず飢えや寒さから守ってくれる。
自分は愛されている、拒否されることは絶対ない。


 **少年少女期に於いては、コントロール(CONTROL)、
自分で、様々なことをやりだす。
転びながら、失敗しながらも,いろんなことを発見し、出来るようになる。
[歩き出し、自分で食べれるようになり、自転車に乗り出したり、
一人でお使いに行けるようになったり、スポーツや、楽器をこなすようになったり]


親の愛情を十分に受け、周りの人を信用出来る人間は、
転びながら、失敗しながらも、絶望したり、投げやりになったりせず、
辛くても頑張りぬく力や、失敗しても立ち上がれる心を持つようになる。
乳幼児期に植えつけられた信用を頼りに、応援されながら頑張れるのである。

しかし、もし、その愛が与えられていなかったとしたら、
周りの人間に対して不満感を持ち、愛情に飢えた心を持つようになり、
何か思うように行かないと、社会や人のせいにし(BLAME)
自分で責任を取ることが出来す、困難に立ち向かう頑張りがきかない。

また、親が、完璧な子供を要求するあまり、
失敗は許されないとか、不完全は不十分という観念を植え付けてしまうと、
ギリギリの線をしっかりコントロールする緊張感を心に秘め、
失敗を恐れ、執着心の強く、融通の利かない性格が築かれていく。


**思春期に於いては、
これまで、全てに関して自分をサポートし、守ってくれた人との絆を振り払って、
自分の力を試し、自分の価値観を見つけたい、
自分という個性を持った人間を見つけ出す、いわゆる反抗期。

どんな時も愛情を注いでくれる親の愛を信じる者は、
どんなに激しく親の愛を踏みにじっても、
愛が絶えることはないという確信に支えられて、
自己発見の旅に出かけられる。
社会に一人で立ってみて、自分の翼を試し、人にもまれながら、
自分という人間的個性、価値観を見出し,
自分とは何者?というものを見つけることが出来る。


どんな時も愛情を注いでくれる親の愛の確信のない者は、
不確かな愛を失うことを恐れ、むしろ、それにしっかりしがみつき、
いい子でいようと頑張り、依存することでしか存在できず、
自分ひとりとしての価値観が見出せない。
離れることも不安,かといって,一人で社会に飛び込むなんて、
怖くてとても出来ない苦しみを心に秘めて、
殉教者として生きることになる。


**成人期に於いては,
自分以外の誰かに心を許し、特別な感情を分かち合う親密な関係を持ちたいと思う。

自分というものを見つけられたものは、何があっても変わらぬ愛を信じているから、
恐れることなく心から人を愛することが出来るし、
例え恋愛に失敗しても、必ず自分を取戻して立ち上がることが出来る。

しかし、乳幼児期に親の愛を十分に受けられず、愛されることに不安を持ち、
失敗を恐れて、冒険が出来なかった子供時代、
不確かな愛にしがみついて、付属者としか生きられず、
一人の自立した人間として自分を見出せないまま大人になった者は、
他人に心を許し、親密な関係を持ちたくても、
受け入れてもらえなかったり、嫌われたりするのを恐れて、
一人、自分の殻に閉じこもったまま、孤独な人生を送ることになる。


**中年、熟年期に於いては、ほぼ人生の新しい経験は踏まえ、人生のピークを過ぎ、
もうそんなに若くはない、人間生き続けることは出来ないこと、
身近な人がなくなったり、病気に悩まされたり、
恋愛や、仕事に失敗したり、大きな困難を経験する。

転んでも立ち上がる、前向きに突き進んできた人は、
それらの大きな損失や障害を静かに受け止め、
新しいことを加えることで、亡くしたもの空間を埋め合わせをし、
新しい幸せを求めて前に進むことが出来る。

しかし、完全でないものは受け入れられない、
いつも、自分の人生をコントロールしていないと我慢できない人は、
それらの、いたたましい損失や,障害は、自分のコントロールの効かないものであり、
痛々しい心の苦しみは己の心に押し込めてしまう。
依存していたものがいなくなれば、自分というのは存在しないことになり、
仕事を失うと、人間としての価値がないことになる。
だから、損失や障害を拒否することで、生き残ろうとする。
[新しいことを学ぶことをせず、何時までも時代遅れのものにしがみついている。
新しく心を許す友を見るけようとせず、亡くした友にかなうものはないと、はねつけてしまう。
音楽好きで耳が遠くなっても、補聴器をつけようとしない。
俺は会社役員だったんだ、金にもならないボランテイアなんて馬鹿にするな。]

頑固に、損失や障害を拒否し続け、其処から一歩も前に進めない。
全てが変わってしまっても、
昔の、コントロールできていた時のままの生き方をしようと頑張る。


**老年期においては、自分が生きてきた足跡をたどり、
過去との和解を持とうとする。

人生を閉じる前に、失敗や、間違い、かなわなかった夢を含めても、
やり遂げられた成果に満足し、そんな自分が好きで、
よく頑張って生きてきたと誉めてあげたい。
私の人生は価値あるものだった。
私は誇りを持って死んでいける、
本当に生まれてよかったという結論に達する。

しかし、老いぼれて髪も薄くなり、目も耳も遠くなり、
物忘れもしだした自分に憂鬱になってくる。
なくしたもの全てを受け入れられないまま抱え込んで、心に押し込めたままにすると、
苦しみ、人に対しても辛く当たったり,憤慨したり、挙句の果てに、絶望感に落ちってしまう。
苦しみ、葛藤:もし、無視し続けると、心の中で轟き始め、優うつになってくる。

優うつ:心が怒り狂った状態である。
胸の内に込められ、長い人生ずっと抱えてきた、
愛情、罪悪感、羞恥心、反抗心、怒りのような感情が、
年を取った時、とうとう押さえることができなくなり、
大きく膨れ上がった膿のように流れ出す。

それぞれの成長期には、果たすべき課題がある。
果たされないまま放置され、心に仕舞い込んだままにしておくと、
老後に及んで、とうとうコントロールが聞かなくなり、
大きな問題として浮かび上がってくることになる。

どんな人も、心のわだかまりを解決して死にたいのである、
それは本能的なものであり、
それを果したいが為に様々な、問題行動として浮かび上がってくる。

未完の課題に、しっかり向かい合い、[認証]VALIDATEすることで、
心に平和をもたらし、安らかなる死が迎えられるのである。


...“The Validation, Breakthrough” by Naomi Feil (ナオミ ファイル)より...
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1、人生における、心の発達

2008-04-13 16:42:54 | Weblog

1、人生における心の発達論

人は、それぞれの成長段階に於いて、
適切なる課題をクリアすることで、
次の段階を健全な心で受け止め
まっすぐに成長していけるのである。
適切なる課題をクリアすることが出来たものは、
人生における様々な出来事を、恐れることなく、素直に受け止め、
それをまた成長の糧として前進していける力を持ち続け、
最も、満たされた人生を過ごすことが出来、
安らかなる死を迎えられるのである。



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プラカードを持って立つ男

2008-04-13 08:06:07 | Weblog
1929-40年、アメリカを襲った大不況。
その当時700万人の人が、職のない生活に晒され苦しんだ。
当時の状況は、終戦直前の日本の生活にも似ているが、
それが、10年間もつづいたのである。

ここにその当時の写真が一枚ある。
“ジョー“、40代の男が、ぼろぼろになったコートをしっかりまとい、
もう何年も風呂に入っていませんという汚れた姿で、
プラカードを掲げて街中に行き交う人に訴えかけている。
“俺が求めているのは仕事だ、長年工場で、真面目に頑張ってきた、なんだっていい、仕事をください。”
彼の顔には必死で、生きようと歯を食いしばるような悲惨さが伺える。
誰もが飢えを忍ぶ生活をしていたので、
ゴミ箱をあさったところで、ハンバーガーの食べ残しなどありつけなかったし、
やけくそになって酒におぼれたくても、禁酒令が出されて、酒など手に入らなかった時代であった。

現在、大きなショッピングモールの入り口あたりで、
ダンボールの切れ端にマジックで書かれたプラカードを掲げているホームレスのポール、q
行きかう人たちに小銭を分けてくれと物乞いしているのをよく見かける。
“Down and Under, Jobless, Homeless, Anything Helps. Will Work, God Bless you!”
(仕事も、家も失ったどん底の私に、何でもいいから恵んでください。
仕事でもいいです。神の恵みを貴方に!)
汚れた服をだらしなく着た格好は、真面目に生きるとか、働くとか、どうでもいい、
酒とタバコと麻薬さえやれたら、後は知ったこっちゃない、
プライドとか、恥ずかしいとか、夢も希望も、感情さえ失ったような感じが伺える。
お金をあげたら、酒やタバコ、麻薬を買うだろうし、
仕事を与えたら、仕事は中途半端に、物を盗んでドロンだろうなと思ってしまう。

ジョーとポールは、同じく仕事も、家もない生活を強いられているが、
この二人ほどかけ離れた人間はないと思われる。

ジョーには、逃げ場がない。
ダンボールの家には、腹をすかして動けない妻や子供が凍えながらジョーの帰りを待っている。
りんご1個でも、パンの欠片でもいいから、持って帰らなければと
必死で、寒空に出てきて、仕事を探している。
酒やタバコや麻薬なんて、頭の何処を探してもあるはずがない、
あるのは、気の遠くなるような空腹感と、寒さの中、
人間としての誇りを頼りに必死で生き延びたい思いだけなのである。

ポールは、酒やタバコや麻薬に身も心も蝕まれ、
家族にも見放され、仕事もおろそかになり職を失い、
そんな弱くだらしない自分を棚に上げ振り向きもせず、
社会や、周りの人間のせいにし、
世の中の奴らにナントカして面倒見させてやると構えている。
物乞いも仕事も同じ感覚でやってのけるしたたかさが伺える。
ポールに対して、私が言えるのは
”God helps who helps himself[神は自ら救うものを助ける]“の一言。

昔、レストランをやっていた時、
毎日16時間走り回ってもたりないほど仕事に明け暮れていた。
子供を学校に迎えに行く30分が、私の唯一の子供と過ごす掛け替えのない時間であった。
その日も、ばたばたと、ランチアワーの仕事を片付け、
チキン南蛮入りの大きなおにぎりを迎えの車で食べようと抱えて、店を飛び出した。
駐車場に向かう途中、
ケンタッキーフライドチキンの前のゴミ箱をあさるホームレス“ピーター”を見かけた。
彼は、どうも、メンタルにハンデイーがあるらしく、
[政府が、バジェット削減のために、危害[暴れたりして、人に襲い掛かるとか]を及ばさない
軽度の患者を強制退院させたため、
街中に精神的にハンデイキャップのホームレスが増えたと聞いている。]
道端に釘づけになって動かなくなった私、
どうしようかとためらったが、やはり見逃せず、ピーターのところに駆け寄った。

“ピーター止めて、人の食べ残しよりいいものあげるから、ごみをあさるのは止めて,
これは私のランチだけど、手をつけていないから、受け取って欲しい。
シェルター知ってるよね、おなかすいたら、其処に行くんだよ。
ゴミ箱の物はお腹壊すよ。”と、必死で説明したが、
本人は、きょとんとして渡したおにぎりを見つめている。
ごみあさりを諦めてくれたので、
私は彼の元を去り、大急ぎで、娘の待つ学校へと走った。
神様は不公平だな、
私みたいに、寝る暇も、ゆっくり子供達と過ごす暇も食べる暇もないくらい
仕事が山ほどありすぎる人がいるかと思えば、
ピーターのように、働きたくても、全く仕事が与えられない人もいるなんて、
そのときつくずく思った。
ピーターにはその後も、見かけるたびに、食べ物を運んだ。
チャリテーの企画[スペシャルデザートを客に勧め、それは、募金箱に入る。]を、
レストランで働く学生に薦めて得たお金を、シェルターに寄付し続けた。

また、ある日、黒人の若い青年が入ってきて、
“隣町の自宅に帰りたいが、バス代がないので、少し都合つけてくれないか?”
見たところ、心身ともに病んでいる様子はない。
”私は、人にただで物やお金をもらうという考えに問題を感じる。
貴方のプライドを尊重したい。
もし、あなたが、私の気持ちに同意してくれるのであれば、
仕事をあげることは出来る。必要なバス台分働いてみないか?”
青年は、仕事を選んだ。
私は彼に、箒を持たせ、通りから玄関先までの掃除を頼み、仕事振りを観察した。

彼は,丁寧に掃除してくれた。
掃除が終わった後、お礼に、夕食をまかない、話をした。
大勢の家族がいるとの事で、持ち帰りにたくさんの夕食を持たせ、
30分の自給として、400円を渡した。
そして彼は、土産を手に、家族の待つ隣町に帰っていった。

私は同じことを娘の友達に行った。
娘達が、友達を店に連れてくる。
彼らはいつでも大歓迎だが、自分が食べた後の片付けや、
掃除、年末の大掃除とか、ペンキ塗りとか、どんな小さなことでも、
差し支えのないことで手伝ってもらった。
彼らの仕事振りを見ながら、いろいろ話したりして、
彼らの人柄や、娘達の友達関係を知るチャンスがもてた。
今思えば、気さくのいい、皆いい子達ばかりだった。
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