マイスター動物病院

横浜市中区にある動物病院です。

(ジャンガリアンハムスターの飼い方)

2005-05-31 00:59:20 | ペット
元もとの生まれは,ソ連です。寿命は2~3年で,10センチ位の小さな動物です。性格は,おとなしく人によく慣れます。
元々は地中生活するので,手足が短く地中の穴倉に適した体をしています。ゴールデンハムスターは1頭づつ飼う方が良いのですが,ジャンガリアンは,多頭飼育が可能です。ケージは色々なタイプが出ていますが,最近金網に足や歯を引っ掛ける事故が多いので,ジャンガリアンは金魚を入れる水槽を利用するとよいと思います。必ず,巣箱は入れてあげて,水は壁掛け式のボトルタイプが,良いです。食事は,
日中は草・野菜・低カロリーの穀類(よく売っているひまわりの種は,高カロリーなので活動が盛んになる夜に少量与える)夕方から夜には,果物やペレットを与えてください。水は,野菜など水分の多いフードを与えている場合には,あまり飲まないケースもありますが,ドライタイプの場合には必ず与えて下さい。結石などを起こしてしまいます。温度は18から26度が理想です。あまり寒いと擬似冬眠
をして1週間くらい起きないケースもあります。

QアンドA(少しづつ鼻先がアズキ色に成って来てしまいました。元に戻りますか?

2005-05-12 23:49:15 | ペット
特に全体が薄くなる場合と部分的に(スポット状や斑状)薄くなる場合があります。部分的な場合は,ネコに引掻かれたりなどの傷や,ある種のカビなど 又 プラスチックなどの過敏症などで起こる事があります。
全体的には,季節要因や老化や遺伝要因・発情に伴ってなどあまり病気と言えない原因が多いと思われますのでドッグショーに出すので無けれ
ばあまり心配する事は無いと思いますよ。

レプトスピーラという病気について

2005-05-09 00:27:40 | ペット
この病気は,レプトスピラ・イクテロヘモラジア と レプトスピラ・カニコーラの2つの細菌型があります。5~15日の潜伏期間で黄疸・発熱・口中の潰瘍・血便・腹痛・腎臓の障害などで死に至る事も多いです。
ねずみなどで伝播して人にも感染しますので,この病気になった犬を看病する時は,気をつけなくては成りません。感染は,この病気の犬の尿などから感染する事が多いので,公園などでは,うつりやすいかもしれません。私自身は,20年くらいこの病気を見てませんが,確かに又発生しているのを聞きますので,良好する兆しかもしれません。今度は,7種以上か
レプト単体の追加接種をした方が念のため良いと思います。

これだけは必要なしつけ

2005-05-06 00:09:16 | ペット
先ず他人に迷惑をかけず,周りの人と仲良くする事が大切ですね。しつけ=マナーだと思いますので,排便と排尿について今回御話します。
排便は,散歩に出て4~5分以内にする事が多いので,迷惑の掛からない
場所の見当をつけておくと良いでしょう。もちろん後片付けも必ず
しっかりしましょう。今 色々な片付け器が出ていますので,それを使うのもいいでしょう。排尿は,マーキングなどニオイ付け動作も含みますので,頻繁にする可能性があり,家に持って帰れませんので,お茶や薄めた漂白剤をその跡に掛けると良いでしょう。また 場合によっては,排尿をしてはいけない場所も有りますので我慢も必要な時があります。

最近 行われだした アニマルセラピー

2005-05-05 00:02:43 | ペット
アニマルセラピーとは、人の病気治療目的の為に動物の手助けを借りることです。セラピーというと ただ動物と一緒にいたり 触れ合ったり 眺めたりしていわゆる「癒し」を期待する事がすぐ思い浮かびますが、アメリカなどは、例えば 自閉症の子供に対して 獣医さんが 傷ついた鳥の世話を頼みます。もちろん初め鳥はおびえて 近寄りませんが  餌をあげ世話をすることにより なついて その内 その子供を頼ってくるように成ります。子供は頼られることにより責任と自信が沸いてくるようになり、更に 治療の為に獣医さんとも相談などして 自分以外の他人と積極的に接触をするように成るそうです。もちろんいろいろな団体が イルカ・馬・犬・モルモットなどを介在して 治療目的に活動しているようです。ただ
どうしても 動物にとって 一部ストレスになることも懸念されているので どこまで動物に頼ってこの心理療法をするか 意見が分かれることも事実です。 しかし  動物の存在は 人の心に 音楽や芸術と同じように 安息を与えてくれるのだと ありがたく思います。大事にしましょうね。

妊娠女性が少し心配する病気・・トキソプラズマについて

2005-05-04 18:59:04 | ペット
最近 私の動物病院へ 妊娠した女性から電話がありまして 小型犬を飼っているが「トキソプラズマ」と言う 怖い病気があると聞いたが・・という ご相談がありました。トキソプラズマは 顕微鏡サイズの寄生虫で 主に猫に寄生し多くのほ乳類が中間宿主となり得ます。寄生された猫の便中に多く排泄されます。筋肉や脳に嚢胞が有るため 昔は豚肉などを生で食べるのは良くないと云われていましたが 現在は この嚢胞を殺すように 市場に出す前に冷凍などの処置が法律で決められていて安全になりました。
トキソプラズマ症は確かに 最悪の場合 流産したり 奇形になったりと云うことがありますが それにはいくつかの条件が満たされ無ければなりません。抵抗力のある成人の場合 ほとんど罹患しても 途中で嚢胞の動きを止めてしまいますので 心配いりません。
すなわち胎児の初期 3ヶ月ほどに 非常に攻撃力のあるトキソに母親が初めて触れたときに限られます。ですから かえって猫を昔から飼っている方の方が 免疫力が有って 好都合な面もあります。
もちろん 犬からは うつりませんので 安全です。

アメリカの獣医科学生の現状

2005-05-04 18:27:22 | ペット
(アメリカの獣医科学生の現状)
日本の場合 新入生は18才から20才くらいが割合的に多いですが アメリカは 25才くらいから上が 多くなっています。中には 40 50才から新入生と言う人も少なからずいます。と言うことは セカンドキャリアとして 今の仕事を辞め 獣医科に入学するケースも多いことになります。既婚者や子供がいるケースも多く保育所も完備している大学が普通となっています。又 自分の夢のため家族や配偶者の協力も 有ると云うことなのでしょう。うらやましい限りですね。金銭的にも ほとんどアルバイトをしながらか 一部の優秀な学生は奨学金を利用してなどして こつこつと卒業後5~数十年かけて働きながら返すのが普通です。 親に出して貰うというのは グローバルな目で見ても一部の国だけだそうです。
特にアメリカやカナダは 獣医科に入学は難しく、 アメリカなど往診先で「先生は良いですね動物の為に仕事が出来て・・」と言われるそうです。