マイスター動物病院

横浜市中区にある動物病院です。

妊娠女性が少し心配する病気・・トキソプラズマについて

2005-05-04 18:59:04 | ペット
最近 私の動物病院へ 妊娠した女性から電話がありまして 小型犬を飼っているが「トキソプラズマ」と言う 怖い病気があると聞いたが・・という ご相談がありました。トキソプラズマは 顕微鏡サイズの寄生虫で 主に猫に寄生し多くのほ乳類が中間宿主となり得ます。寄生された猫の便中に多く排泄されます。筋肉や脳に嚢胞が有るため 昔は豚肉などを生で食べるのは良くないと云われていましたが 現在は この嚢胞を殺すように 市場に出す前に冷凍などの処置が法律で決められていて安全になりました。
トキソプラズマ症は確かに 最悪の場合 流産したり 奇形になったりと云うことがありますが それにはいくつかの条件が満たされ無ければなりません。抵抗力のある成人の場合 ほとんど罹患しても 途中で嚢胞の動きを止めてしまいますので 心配いりません。
すなわち胎児の初期 3ヶ月ほどに 非常に攻撃力のあるトキソに母親が初めて触れたときに限られます。ですから かえって猫を昔から飼っている方の方が 免疫力が有って 好都合な面もあります。
もちろん 犬からは うつりませんので 安全です。

アメリカの獣医科学生の現状

2005-05-04 18:27:22 | ペット
(アメリカの獣医科学生の現状)
日本の場合 新入生は18才から20才くらいが割合的に多いですが アメリカは 25才くらいから上が 多くなっています。中には 40 50才から新入生と言う人も少なからずいます。と言うことは セカンドキャリアとして 今の仕事を辞め 獣医科に入学するケースも多いことになります。既婚者や子供がいるケースも多く保育所も完備している大学が普通となっています。又 自分の夢のため家族や配偶者の協力も 有ると云うことなのでしょう。うらやましい限りですね。金銭的にも ほとんどアルバイトをしながらか 一部の優秀な学生は奨学金を利用してなどして こつこつと卒業後5~数十年かけて働きながら返すのが普通です。 親に出して貰うというのは グローバルな目で見ても一部の国だけだそうです。
特にアメリカやカナダは 獣医科に入学は難しく、 アメリカなど往診先で「先生は良いですね動物の為に仕事が出来て・・」と言われるそうです。