Epilogue

雑記など

不良の恋

2021-06-12 03:20:46 | 雑記

”ぱいぱいでか美”って名前、大昔ケンコバのブログに書かれてたSSで見た気がするんだけどな~、でももうブログ自体消えてしまったから確認もできない。そう思ってた時期もありました。

大ケンドーコバヤシの大日記(リンク切れ)(Web魚拓)

そして頑張ってWeb魚拓から集めたけど、”ぱいぱいでか美”じゃなかった……

2006年4月 6日 (木)
不良の恋
「ズリ彦く~ん!おっはよ~!」「何だ如月か。朝っぱらからキンキンうるせ~よ」「な~によ折角こんな天気良い日の朝の挨拶なのに!だから不良って嫌い!」「…うるせえ…」不良のパイ=ズリ彦は幼馴染みであり優等生の如月ぱるんぱるん美が好きであった。しかし、ついついつれなくしてしまっていつも後悔している。「ズリ彦君今日、日直でしょ?ちゃんと花瓶の水代えといてよ!」「誰がやるか!」「この不良!少しは槙村君を見習いなさい!」パイ=ズリ彦は如月パルンパルン美が生徒会長の槙村ムレムレ股間郎の事が好きなのを知っている。俺も槙村ムレムレ股間郎みたいにしたら、如月パルンパルン美も俺の事好きになってくれるのかな?とか考えるが、ついつい悪態をついてしまう。「けっ!あんなだっせえ眼鏡野郎の槙村を何で見習わなきゃいけねえんだよ!」「槙村君を悪く言うな~!もう!嫌い!」…あ~あ、また嫌われた…何で俺ってばこうなんだ?なんて考えながらパイ=ズリ彦は屋上で煙草をふかす。明日は花瓶の水でも代えてみようかな?パイ=ズリ彦は如月パルンパルン美が本当は自分の事を好きなのを知らない。如月パルンパルン美本人ですら気付いてないんだから仕方が無い。パイ=ズリ彦と如月パルンパルン美が互いの気持ちを知るのはずっとずっと先の話。←これ、俺が考えた一発ギャグです。長過ぎるかな?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/04/post-e417.html

2006年5月13日 (土)
不良の恋2
如月パルンパルン美は原チャリを押しながら汗だくになっていた。「も~う、最悪だよ~」「あれ?如月じゃねえか。何してんだ?」声の主はパイ=ズリ彦だった。「あっ!?ズリ彦君!助けてよ~」ズリ彦は最初からそのつもりだったが、何だか照れ臭くて「はっ、何で俺が人助けみてぇな事しなけりゃなんねえのよ?」と悪ぶってしまった。はぁ…またやっちまった…道路の向こうから如月パルンパルン美が苦しそうに原チャリを押しているのが見えでわざわざ道路を渡って駆け付けたというのに…「ケチ~、いいもんね。ガソリンスタンドまであと少しだから」「何だ、ガス欠かよ…ん?待てよ如月、ちょっとこれでエンジンかけてみろ」パパパパパン!エンジンが軽快に掛かる。如月パルンパルン美は目を白黒させながら「え~何で~?」「キルスイッチが入ってただけだよ。案外気付かねえもんなんだ」とパイ=ズリ彦は汗に濡れた如月パルンパルン美の睫毛をドキドキしながら盗み見て、原因を語った。「凄いねズリ彦君!」「お、おう。これでも卒業後はバイク屋に就職希望だかんな」「とにかく助かったよ。サンキューね」と言い残し如月パルンパルン美は走り去った。あ~あ行っちまった…まぁ助けれて良かったとズリ彦は無理矢理満足した。パルンパルン美はパルンパルン美で原チャリを走らせながら、ズリ彦が何だか頼もしかったのと、将来の夢をさらっと語った事に何故だかドキドキしていた。でも二人の気持ちが通い合うまだちょっと先の話。 またまた一発ギャグを考えたんすけど、使いドコロが難しいっすよねえ。
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/05/post-fcb6.html

2006年5月27日 (土)
不良の恋3
今日はお玉パンパン神社の祭りの日。如月パルンパルン美は浴衣姿でキョロキョロしていた。「う~んいないなぁ…」「ん?如月じゃねえか!」声の主は屋台で焼そばを焼くパイ=ズリ彦。「あ~!ズリ彦君!何してんのこんな場所で!?」「焼そば焼いてんだよ!見てわかんねえのかタコ!」ズリ彦はパルンパルン美の浴衣姿があまりに眩しくて視線を合わせるのが辛く、わざと悪びれた。「そんな事じゃないわよ!こんな屋台でバイトなんて、ヤクザがする様な事でしょ!」「そんなんじゃねえよ。お前もしってるだろ?ペロ村舐め司先輩が交通事故にあっちゃって…その代理だよ」「う~ん、ペロ村先輩はあぁ見えていい人だって知ってるし、人助けは良い事だけど…」話がややこしくなる前にズリ彦から話を切り替えた。「んな事より、お前誰か探してなかったか?」「あ!そうだ!ビシャ広が居なくなっちゃったの!ズリ彦君見てない?」「さあな…全く姉貴がバカなら、弟もバカだな…」「何よそれ~!」何故だ?俺は何故こんな事言っちまうんだ?一言浴衣似合ってるなとか言えねえのか?…ダメだそんな事口が裂けても言えねえ…言ったら気付かれちまう…「あ…!」ん?ビシャ広がいたのか?違った。パルンパルン美の視線の先には槙村股間ムレムレ郎が居た。ズリ彦とは正反対の性格で、パルンパルン美の憧れの男。その男が弓道部の主将、はみ尻パッツン菜と手を繋いで…「槙…村…君…そ、そだよね~、はみ尻さん綺麗だもんね~、私と違って浴衣も似合ってて大人っぽいし、それに…それに…私…」突然パルンパルン美の目の前に焼そばが差し出される。「え?」差し出したのはズリ彦。「食えよ」「え…でも」「いいから食え。30人目の浴衣の客には焼そばただで食わせるキャンペーン中だ。ペロ村さんに言われてんだ」「あ…ありがとう…ズリ彦…君」すると突然「あ~!!姉ちゃんずり~!一人で焼そば食ってるじゃんかよ!」声の主はビシャ広。「どっか居なくなったと思ったらこれだもんな~。あれ?姉ちゃん泣いてんのか?おい!この不良!また姉ちゃんの事泣かしただろ!」「ち…違うのビシャ広!ほら、もう遅いしお家帰ろ!ズリ彦君…今日ありがとね…」ズリ彦は耳が赤くなるのがばれないように、別に触らなくて良いガスコックをひねりながら「お…おう」と答えた。「何だよ!まだ花火見てねえし、俺も何か食いてえよ~」とごねるビシャ広の手を引いてパルンパルン美はズリ彦の前から消えた。今日はズリ彦にとって初めてパルンパルン美に優しさをはっきり見せれた日であり、パルンパルン美にとって初めてズリ彦の優しさをはっきり受けとめれた日。カレンダーには記されないけど、こんな記念日があったって良い。 これ今度やるソロライブのタイトル候補なんすけどちょっと長すぎますかね?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/05/post-a38f.html

2006年8月 6日 (日)
不良の恋4
「パルンパルン美さん?」「は!?はみ尻さん!!」偶然の出会いの舞台は駅前の書店だった。「やだ、パッツン菜で良いわよ。」パルンパルン美とパッツン菜は今まで同じクラスになった事も無く、接触する機会がなかったが、互いに何となく学校内で目立つ存在なので、知ってはいた。パルンパルン美にとってはパッツン菜は片思いの相手をゲットされた恋敵。でも別にパッツン菜が悪いわけじゃない事も、自分の勇気が足りなかったのも良く分かっている。「あ…あの…槙村君と付き合ってるん…だよね?」するとパッツン菜は赤らめた表情でコクッと頷いた。「なんか意外だな…」パルンパルン美は思わず呟いた。すかさずパッツン菜が「え…そんなに私達似合ってないかな?」と不安な顔で聞き返す。「ち!違うの!はみ尻さんって凄いキレイだしスマートだし大人っぽいし凄いもてるだろうし、だから、その、もっと自信満々な人かなって思ってたの」「うふふ…私の事ロボットみたいに思ってる?それに…パッツン菜でいいって」そのやりとりの後、二人は何故だか爆笑し合い、そのまま色んな事を語り合った。パッツン菜はパッツン菜で自分に自信が持てなくて、股間ムレムレ郎に嫌われやしないか不安な事。パルンパルン美はパルンパルン美でパッツン菜に失恋を味わされ落ち込んでいた事。「はあ…何か本屋で語りすぎちゃったね。でも何かスッキリした~」「私も!何だかこれからも仲良くできそう。はみ尻さんと!」「だから~」「あ!?ごめんごめん、え~っと、パッツン菜!」二人はまた笑いあう。パルンパルン美はパッツン菜の手元に抱えている参考書とお菓子のレシピ本を見て、頑張れ!という気持ちになれた。それは自分のムレムレ郎に対する気持ちの整理と新しい出会いの受け入れを意味していて、素直に嬉しかった。そんな緩やかな空気をかき消す声「ありゃ?その制服、お玉パンパン高の制服だよね?」「うっひゃ~二人共か~わいい!俺達と付き合って~」声の主はピリ辛工業高校のヤンキー達。「わ…私達そんなんじゃありません!パッツン菜、帰ろ!」するとヤンキーの一人がパルンパルン美の腕をぐいっと掴む。「あ~?待てよ!」「その手を放しなさいよ!放さないと大声で人を呼ぶわよ!」とパッツン菜がくってかかる。するとピリ工のリーダー格らしき男がニヤリとしてパッツン菜の黒髪をつかんで言い放つ「おもしれえ…呼んでみろオラ!」 !!!!! つづく これはこの間知り合いに教えて貰ったパーティージョークです。これで週末は人気者だぜ!
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/08/post-55c5.html

2006年8月25日 (金)
不良の恋5
騒つく玉パン高3Bの教室。輪の中心はパルンパルン美だった。「凄いすご~い!で、で、どうなったの?」パルンパルン美は少し慌てながら説明する「えっと~、それでお店の人が警察読んでくれて~…」「すげえ!!警察沙汰だ!」「ピリ工まじでやばいよ!」「そいつ確か穴ズボ崎ボキ信ってヤツだろ?そうとう有名なワルだぜ!」「それでそれで?」…輪から離れてパイ=ズリ彦は窓の外を見ていた。昼休みの屋上。パルンパルン美はズリ彦に呼び出されていた。「な、何なの?」「…」ズリ彦はじっとパルンパルン美の顔を見て何も言わない。「話が無いなら…私、行くよ?」すると突然ズリ彦がパルンパルン美の顔を両手で押さえ付ける。「や…やめて!」パルンパルン美の瞳にはうっすらと涙。いつもより濃いめのファンデーションの下にはあざが出来ている。「いくら化粧で誤魔化して、平気を装ってもダメだ!そん時ポリが来なかったらお前らどうなってた?悪い思い出は元から断たなきゃダメなんだ!」「や、やめてよ!私本当に平気なんだから!危ない真似しないで!」堪らず瞳からは涙が流れ出す。「本当に平気なら何で泣いてる?それに…あぶねぇのは俺じゃねぇ。奴らだ!」 すでに涙が止まらなくなっているパルンパルン美「やめてやめてやめて!喧嘩なんかしちゃ駄目!そんな事して私が喜ぶと思ってるの?結局そうじゃない…あんた達なんて結局何でも暴力なんでしょ!?そんなの…大嫌いなの私は!」涙も手伝ってパルンパルン美はまくしたててしまった。パルンパルン美に既に背を向けているズリ彦が呟く「…あぁ…嫌いだろうな…俺も不良だからな」そう言うとズリ彦は屋上を立ち去った。パルンパルン美はその場で泣き崩れた…「ああ?玉パンのお坊っちゃんがピリ工に何の用よ?」そう言ったピリ工の生徒の鼻柱にズリ彦のストレートが打ち込まれる。「穴ズボ崎どこにいんだよ?」 将来息子が産まれたらこの名前を付けようと思ってます。役所はOKくれるかな?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/08/post-e61c.html

2006年9月17日 (日)

不良の恋6
クソッ!「みっともねぇな~オイ?」クソッ!!「もう終わりかオラ?」クソッ!!!「ギャハハハハ!」穴ズボ崎の笑い声がピリ工の体育館裏にこだまする。ピリ工のワル数人にボコにされながらズリ彦は悔しくて悔しくて、にやけ顔の穴ズボ崎を睨み付ける。穴ズボ崎はにやけたままで「あら?睨んじゃって。お~恐い恐い。一人でピリ工乗り込んできてボコにされて。その足りない頭とみっともなさが恐い。ギャハハ!」とズリ彦を見下す。するともう一人ピリ工生徒がズリ彦の視界に入る。「そうだな…みっともねぇな。だからそれ位にしとけや」すると穴ズボ崎の表情から嫌味なにやけ顔が消える。「露出プレー林か…何の用だ?」声の主は露出プレー林拓巳。穴ズボ崎ボキ信と並ぶ、ヤンキー天国であるピリ辛工業の勢力を三分割する“三人衆”の一人である。「仮にもピリ工三人衆とか言われてんなら、みっともねえリンチなんかやめてタイマン張れって言ってんだよ。なぁズリ彦?」息絶え絶えでズリ彦は「拓巳か…」と声を絞りだす。穴ズボ崎は先程とはかけ離れた殺気に満ちた顔で「はん!てめえら顔なじみかよ?くだらねぇ。おもしれぇ。タイマンなら俺に勝てるってか?やってやるよ!!こいつブッ殺したら次は露出プレー林!てめえだ!!」 すると露出プレー林は余裕の表情で答える「お好きにどうぞ。でもなぁ、ひとつ言っとくけど、ズリ彦は…俺より強ぇぞ」!!!ピリ工のワル達に驚きの表情が浮かぶ。「はっ!笑わせんな!てめえより強いがどうした?おい!そっちのてめぇ、ズリ彦だとか言ったな?肩がぶつかった目が合ったで喧嘩になんのが俺達の世界だ。それを女が殴られた位でパニくって勝てねえ喧嘩しかけてくる甘ちゃんが俺に勝てるわけねぇだろうが!?」露出プレー林はその言葉を聞いて少し驚いた表情を浮かべて思う(女?…まさか?…)ズリ彦は無造作に鼻血を拭いて立ち上がり言い放つ「甘ちゃんで悪かったな…いいからこっち来い…お仕置きしてやっからよ…」顔を紅潮させる穴ズボ崎「てめえ!!」露出プレー林はズリ彦の顔を見つめ思う(ズリ彦…お前まだ?…如月を…ハハハ、なげぇ) これ、母親にこないだ聞かされたんすけど、俺が初めてしゃべった言葉だそうです。普通はマンマとかパパママとからしいのにね。
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/09/post-8641.html

2006年12月 4日 (月)
不良の恋7
「…立てよ」ピリ辛工業の片隅にズリ彦の低い声が響く。「もう…立てねぇよ…クソッタレ…」ボロボロになった穴ズボ崎が何とか声を絞り出した。「この喧嘩勝負ありだ!この露出プレー林が見届けた!もう誰も手を出すんじゃねえ!!」露出プレー林の声が響き渡り、ピリ工のヤンキー達は穴ズボ崎を担いで引き上げた。露出プレー林はへたれ込むズリ彦の肩に手を置き声を掛けた「ズリ彦、見事だったぜ。お前の勝ちだ」勝ちか…ズリ彦は俯いたまま屋上でのパルンパルン美とのやりとりを思い出す『そんな事して私が喜ぶと思ってるの?』俺はあいつの…パルンパルン美の事が好きで…『結局何でも暴力なんでしょ!?』あいつの笑顔が好きで…『そんなの…大嫌いなの私は!』あいつが泣いているのを見たくなくて…『ああ…嫌いだろうな…』あいつを悲しめた事が許せなくて…『俺も不良だからな』結局俺が泣かしちまって、俺は、俺は…「ズリ彦…」いつの間にか肩を震わせ涙を流してしまっていたズリ彦に露出プレー林はそれ以上声を掛ける事が出来なかった。

これ機種変した携帯の新機能らしいんすけど、どういう時使うんすか?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2006/12/post-109c.html

2007年3月29日 (木)
不良の恋8
校門をくぐり抜けて登校してくる数々の生徒達。眠そうな顔、楽しげな顔、その中に絆創膏だらけででこぼこに腫らした顔のズリ彦がいた。そしてパルンパルン美がいつもの様に小走りであちこちに「オハヨー」という声を振り撒いて近づいてくる。(やばい…)ズリ彦は反射的に思った(やばい?何が?)色々考えてしまっているうちにパルンパルン美がズリ彦のすぐ近くまで来てしまった。「あ…お、おはよう…」さっきまでとは少し違う感じの声でズリ彦に声を掛けるパルンパルン美。「お、おう」なんとなく目を逸らしながら返事をするズリ彦。昨日の屋上とはうって代わって距離がある感じ…そのままパルンパルン美は校舎へ駆け込んで行った。少し校舎へ向けて歩む足どりのスピードを緩めたズリ彦は思う(…あぁあ。やっぱ俺は余計な事したんだな…でもゴメンなんて言うのもおかしいよな…)教室へ向かう足どりのスピードをいつもより緩めたパルンパルン美は思う(はぁ…どうして怪我大丈夫?って言えなかったんだろ…それに…ありがとって)ほんの少しのズレがありながら二人の時は進む。

これ今ハマッてるゲームの復活の呪文です。メモ取り間違えてたらどうしよう!?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2007/03/8-03a2.html

2007年12月 3日 (月)
不良の恋9
あれから3日経ったのにズリ彦とパルンパルン美は前の様な感じには戻れていない。ズリ彦はどうやったら戻れるかと考えてはみるが、アイデアのかけらも浮かばない様子。パルンパルン美はズリ彦が普通に話しかけてくれれば元通りになれると判ってはいても、それを告げれ無い様子。そんな折、パルンパルン美は街中である再会を果たす。「如月じゃねぇの?」「あ!露出プレー林君!」パルンパルン美と一緒にいたクラスメイトのズベ穂は驚きながらも好奇の意志を持って「友達?なんだか悪そうだけど結構恰好良いじゃん」と小声でパルンパルン美に聞く。「うん、中学の同級生の露出プレー林君。あの馬鹿の…ズリ彦の親友」ズリ彦の事を言いかけた途端に急にトーンが下がった様子を見てズベ穂も、そして露出プレー林も困った感じになってしまった。「俺はピリ工に行ってんだ…だから大体の事情は知ってる。ズリ彦、あれからどうしてる?」露出プレー林は柔らかながらも結構マジな感じでパルンパルン美に聞いた。「…あ!あたしビデオの録画忘れてた!ゴメンパルンパルン美、あたし先帰るね」気まずさに耐えれずズベ穂は嘘をついてその場を走り去ってしまった。残されたパルンパルン美と露出プレー林の間に走る暫くの沈黙。つづく

これを新しい携帯のアドレスにしようとしたら既に使われているらしく没りました…
http://kenkoba.laff.jp/blog/2007/12/9-00a2.html

2008年6月27日 (金)
不良の恋10
「相変わらずズリ彦の野郎、馬鹿みてえに頑丈だったぜ!」少しの沈黙は露出プレー林の一言が終わらせた。「全くあの馬鹿ゴリラときたら神経無いんじゃねえかってくらいだからな。どうりで普段からがさつなわけだぜ」露出プレー林はまるであの頃の様な馬鹿話口調で喋り続けた。「フフフ、ホントだよねえ」パルンパルン美も思わずあの頃みたいに自然と笑えた。「あの馬鹿ゴリラとやり合った日にゃあ、こっちの拳が腫れ上がるってんだからやってられねえよな。ハハハ」「フフフッ」あの頃は良くこうやって笑っていた…ズリ彦も加えた3人で。あの頃からは一人足りない笑いが途絶えたちょっとした間を終わらせたのはまた露出プレー林の一言だった「でもよ如月…ズリ彦の奴、なかなか恰好良かったぜ」つづく
この文がプリントされたTシャツをゲットしたんですがコーディネイトが良くわからず、まだ着てません。
http://kenkoba.laff.jp/blog/2008/06/10-272d.html

2008年7月 8日 (火)
不良の恋11
露出プレー林の言葉にどうゆう反応をすればいいのか分からないパルンパルン美はただうつむいた。「あいつが何でそんなに恰好つけたか…いい加減分かってんだろ?如月」露出プレー林は優しく問う。パルンパルン美は頷きながらも俯いたまま…そしてようやく口を開いた「でもね…でも…あたし、ズリ彦にありがとうって言いたいけど…でも、でも」パルンパルン美は言葉を続ける事が出来ず涙を流してしまった。「オイオイ、泣くなよ!今度はあの馬鹿、俺に殴りかかってくるじゃねえかよ」露出プレー林は少しおどけた感じでパルンパルン美の涙をたしなめた。「うん、ゴメンね」パルンパルン美も涙が止んだわけでは無いが笑顔をつくる。「そうそう、お前には笑顔が似合ってるよ。まあ惚れた女の為に体張るなんてあいつもかわいらしいトコあるじゃねえか。あいつのそんな気持ちを受け止めるも受け止めねえも如月の勝手だけど、ありがとうって言ってやる位良いんじゃねえ?」露出プレー林の助言を受け入れたパルンパルン美は、今度は眩しい程の笑顔で頷いた。つづく
今年の暑中見舞の文面はこれで行こうと思っていましたが、葉書に書ききれないので断念しました…
http://kenkoba.laff.jp/blog/2008/07/11-d70d.html

2008年7月23日 (水)
不良の恋12
露出プレー林の励ましは、パルンパルン美のまだ涙も乾いてない顔を笑顔に変えた。「ありがとう…露出プレー林君」露出プレー林はニカッと笑い「だ〜から、そのありがとうってのをズリ彦に言ってやんなって」と突っ込む。「ハハハ、そうだよね」パルンパルン美は笑う。その笑顔を見る露出プレー林の表情は優しく、しかしどこか淋しげにも見えた…「…でも露出プレー林君って、ホントにいい人だね」パルンパルン美の突然の評価に驚く露出プレー林「な…何だ?突然!そうか〜?」少し赤らめる露出プレー林。「うん!ホントにそう思う。露出プレー林君の彼女って、絶対幸せだよね!」何故か慌てた様な露出プレー林は「な!…何言ってんだ!?」と繕う。「え〜?露出プレー林君、彼女居ないの?」パルンパルン美の質問は更に露出プレー林を慌てさせる「い…いねえよ!んなもん」立て続けにパルンパルン美は語る「へ〜意外?だって中学の時、ズリ彦と二人で恐がられてたけど露出プレー林君、女子に結構人気あったんだよ!悪そうだけど、優しくて何だかクールな感じで。ほら
、私結構二人と仲良かったから、良く女の子達から質問責めにあったりしてたんだから!」露出プレー林は照れ臭さからか目線を少し逸らし「へ〜、そうかよ。そいつは嬉しいね」と強がる様な口ぶり。「まあ、ズリ彦君はぜっんぜんだったけどね」そう言うとパルンパルン美は笑った。つづく
これ宅配便の不在通知に書かれていたメッセージです。一体宅配ボックスには何が届けられているんだろうか?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2008/07/12-9b4c.html

2008年8月 3日 (日)
不良の恋13
すっかり陽気になったパルンパルン美の顔を見て、露出プレー林は少し複雑な顔で語る「まあ何だ、男っつうのは好きな女の為には、馬鹿になるってこったな。例えてめえに振り向く事なんて無いってわかってても、泣かれるのは…やっぱつれえしな…」その言葉を聞きパルンパルン美はしばし考える。その表情を見て露出プレー林は少し唾を飲んだ。しかしその緊張を崩す様な口調でパルンパルン美は「じゃあさ!露出プレー林君好きな人いないの?」と明るく聞く「…!」面食らった様に露出プレー林は言葉が出ない。「まあ…どうなんだろうなぁ」必死で搾り出した言葉がそれだ。「ウフフ、出来たら私に教えてね!絶対協力しちゃう!」やはり女の子のパルンパルン美はこういう時はキラキラしてしまう。「ああ…サンキューな」どこかさびしげに返事する露出プレー林。「ホントにありがとう。じゃあ私行くね。バイバイ」手を振って走り去るパルンパルン美を見送る露出プレー林。少し先で振り返ったパルンパルン美が叫ぶ様に「好きな人出来たら、ぶつからなきゃダメだよ〜」と言う
。「ずっと前からいるよ…如月」パルンパルン美には届かない声量で露出プレー林は呟いた。つづく
宅配BOXを開けたらこんなメッセージが入ってました。なんじゃそりゃ!?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2008/08/13-4b86.html

2008年8月24日 (日)
不良の恋14
少し坂道になっている通りの坂の上で、再びパルンパルン美は振り返り露出プレー林に手を振る。ちょうど夕日が差す方向と被さって、露出プレー林には良くパルンパルン美の顔は見えなかったが、ポケットに突っ込んでいた右手を抜き、かざす様に少し手を振った。その手を確認したのか、パルンパルン美は帰りの方へ向き直り走り去った。露出プレー林から見れば、まるで夕日の中にパルンパルン美が消えていったかの様に見えた。そしてその夕日の前に残った自分の右手を握りしめる(好きな人がいれば、ぶつかれ…か)露出プレー林は先程のパルンパルン美の言葉を思い出し、自分の拳をしばし眺め「フッ、まさかな」と少し自嘲気味に笑った。お気に入りのカップ焼きそばを食べ終えたと同時に玄関のチャイムが鳴る。「何だぁ?」だるそうに玄関に向かうズリ彦。覗き穴を確かめる事も無く扉を開けたズリ彦は思わず狼狽する。そこにはパルンパルン美が制服のまま立っていた。「パ!…如月!」少しモジモジしているパルンパルン美は気を取り直し「ズリ彦君、少し時間ある?」と聞く。「お、おう」答えるズリ彦。ほほえましい事に二人とも顔を赤らめて。つづく
新幹線の電光掲示ニュースに今流れているニュースです。今世間では一体何が起こっているんだ!?
http://kenkoba.laff.jp/blog/2008/08/14-1201.html