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Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

認知機能検査をクリア

2023年03月01日 06時00分00秒 | エッセイ


後期高齢者となって3度目の運転免許証の更新だ。
有効期限は8月末だが、
早々と「認知機能検査・高齢者講習通知書」が届いた。
75歳以上になると、この認知機能検査が必須となる。
これまで2度受けているから、どういったものか承知しているが、
要するに記憶力の検査だ。

具体的には、武器、楽器、電気器具、昆虫、動物、
それから野菜、果物、花など、合わせて16の絵を4つずつ4回に分けて見せ、
1問を挟んで全部書き出せというものである。
これが簡単そうで、簡単には思い出せないのである。
おまけに意地悪く1問挟むものだから、
せっかく覚えた絵の記憶が薄れるのである。
16全部思い出すのは至難の業で、スルスルとはいかない。

 

ここで過去2回の経験が生きた。
問題はA、B、C、D4パターンあるが、以前から変わっていない。
書店に行けば、その問題集を売っているし、
ネットでも簡単に見ることが出来る。
You Tubeでは、本番同様に出題してくれる。
ということは、十分に予習できるわけだ。
僕はそれをやってみた。
1、2回やったくらいでは、記憶力は追いつかない。
ただでさえ記憶力の乏しくなった爺さんだ。
やはり、何度も繰り返すことが必要だ。
そうすれば、最初は16のうち7、8しか思い出せなかったものが、
10になり12になり14になり、そして全問正解ということになっていく。
とは言え、本番の緊張感があるから、そこも考えておかなければならない。

こうやって臨んだ認知機能検査。
15人が一緒に受検したが、自分も含め緊張感が隠せない。
試験官から注意を受けることたびたびだ。
検査が終わると、すぐに採点に入る。
その間、高齢者の運転啓発ビデオに見入る。
20分ほどで採点結果が各人に渡される。
こわごわ覗き見る。
やりました。3度目にして初めての「100点満点」だ。

さて、次は教習所での講習が待っている。
運転の実地試験、視力検査などである。
それらをクリアして免許更新となる。

今回も更新すべきかどうか随分迷った。
80歳とあれば、もう運転は止めるべきだと至極もっともな思いもする。
だが、車のない生活を想像すると何とも寂しい。
行動範囲はうんと小さくなり、それこそ家に閉じこもってしまうのではないか。
今回はそんな思いが勝り、更新に踏み切ったが、
迷いが完全に消えたわけではない。
依然、免許返納との思いがかすめた。
いずれにしても、これが最後の更新になるかもしれない。