夢咄司録

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VCHアンテナ(全長7.5mの釣り竿アンテナ)の作成 jh1agl

2014-03-26 15:38:16 | VCHアンテナ

VCHアンテナ(全長7.5mの釣り竿アンテナ)の作成 jh1agl

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VCHアンテナ(全長7.5m)の釣り竿アンテナ全体

 

 

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やはり7.5mの釣り竿は長い。
完成後に公園で写真を写したが、全体を写そうと思ったら小さくなってしまった。
かなり高いところにローディングコイルがあり、何となく飛びそうに思うのは作者の思い入れではあるが、実際にそうありたいと願っている。
写真を添えて製作記を掲載します。

室内でアンテナ調整し、各バンドともSWRが1.0になったので聞こえてる局にお声がけしたら、室内アンテナでも各局と巧くコンタクトが出来た。
しかし、室内ではいろいろ影響があるので、周りに影響されない戸外で再測定をした。
VCの位置が若干変わったくらいで、ほぼ室内と同じコイルのポジションでSWRが良好
に取れた。

アンテナの仕様
釣り竿の長さ    7.5m
アンテナエレメント 上エレメント 140cm 線直径3.4mm(37芯)
ローディングコイル 350mlのペットボトルに1.2mmの銅線23回巻き
           ペットボトルの全長は13cm
           ボビン直径 6.6cm 自在ブッシュ分を入れて6.8cm
           自在ブッシュ6カ所貼付(両面テープ使用)
アンテナエレメント  下エレメント 470cm 線直径3.4mm(37芯)
バンドSWR調整用カプラー(前回作成の4.5m用を流用)
コイル 銀塩カメラフィルムケース
コイル巻き線 1.2mm銅線14回巻き
           VC 2連バリコンを直列接続で使用(約170p)
           コイル短絡用鰐口クリップコード
カウンターポイズ   520cm 線直径3.4mm(37芯)

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作成経過
アンテナエレメントの線種
 アンテナエレメントは表面積が広い方がよいと聞いているので、5D2Vの同軸にしたかったが、手持ちが無いのと近所のお店では手に入らないので、太めの電線にした。
ローディングコイル
 ローデングコイルは、最初、前回作成の4.5m長の釣り竿アンテナのものを使って
実験した。
調整を何回もしているうちに、20ターンのところで7M~28MのSWRの調整がカプラーのコイル長とVCの容量調整で各バンドとも1.0付近に調整できることが分かった。さらに、思いつきで50Mはどうかな、と思ってコイルの短絡位置を探っていたら、ローデングコイルは20ターンのまま、カプラーコイルの3ターンの位置で1.0付に調整できることが分かった。
ローディングコイルの長さを調整するには、竿を縮めたり伸ばしたりしなければならない、この面倒さ解消するために、ローディングコイルの短絡コード調整は無くして20ターンプラスαくらいのコイルを作って, カプラーの調整だけでバンド切り替えが出来るように設計変更をした。
ローディングコイルのボビンには、手ごろのものとしてローカル局の局長さんが良く使っておられる綿棒のケースがある。
これを購入してきたが、直径が前回作成したものより2cmほど太いため4.5mのアンテナコイルの実験結果やノウハウをそのまま流用することができない。
4.5m長の釣り竿アンテナのものと直径が同じくらいのものを探していたら、市販の飲料水(カルピスウオーター350mL)のペットボトルの直径が同じことに気づいたので、これを使用することにした。
ボビンとしてコイルが巻ける長さは8cmくらいあり、24-25回位巻けるのでそれを使うことにした。
4.5m用のコイルは20回で調整できたが、これには短絡コード分が追加されてるのと他に余丁があるので余裕をみて23回巻くことにした。

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各部品の結合と調整
エレメントを釣り竿に付ける場合は、装着と取り外しが簡易にできたほうが良いので、穂先のTOPには、鉛筆の延長用の補助軸を被せることにした。
これは、真鍮とアルミで出来ており、導通は良いし穂先を差し込むだけにすることができるので取り付け易い。
エレメントのだぶつき押さえ。
エレメントを流し放しだと、ぶらついて見場がよく無い。そこで、穂先の方はリピートタイ10cmを使い、根本側は15cmを使って止めた。
カプラーは下部エレメントの下に同じように15cmのリピートタイ10cmで釣り竿に取りつけた。
カンンターポイズ線は,カプラーから任意の方向に地面に流した。

バンド毎のSWRの調整
各バンドのSWR調整は、カプラーから伸びた同軸ケーブルにCA-500を繋ぎ、VCを1/2(中点:容量は半分)の位置で14ターンあるカプラのコイルを1巻きから14m巻きまでタッチし、SWRの最小点を探した。
見つかったらVCの容量を増減しさらに1.0になるよう調整した。

室内での調整結果

バンド  カプラーコイル位置  VCの位置 SWR

7.10   8T        1/4  1.0
10.1   0T        1/3  1.0
14.1   9T        1/3  1.0
18.16  6T        1/3  1.0
21.3   9T        1/2  1.0
24.96  8T        2/3  1.0
28.5   6T        2/3  1.0
29.4   6T        2/3  1.0
50.2   3T        2/3  1.0

屋外での調整結果

バンド  カプラーコイル位置  VCの位置 SWR

7.10   8T        1/2  1.0
10.1   0T        1/2  1.0
14.1   9T        1/2  1.0
18.16  6T        1/2  1.1
21.3   9T        1/2  1.0
24.96  8T        2/3  1.0
28.5   6T        2/3  1.1
29.4   6T        2/3  1.0
50.2   3T        2/3  1.15

屋外で調整していて面白いことに気づいたこと。
7MHzでどうしてもSWRが下がらない。気がついたら手違いでカウンターポイズを外したたまま測っていた。
ということは、7MHzを除いて今までは測っていたは何だったのか。
カウンターポイズなしでもチューニングが取れたということだ。
また、カウンターポイズ線を任意の方向に這わせていたが、この線をピンと張って30度から45度くらいの角度でピーンと張ると、SWRが1.0にチューニングが定定してくる。
CQ誌の記事にも、45度に張る図が書いてあったのを思い出した。
さて、なんで7MHzはノンラジアルでは巧くマッチングがとれないのか。?
いろいろポイントを探したら、14TでVCが1/2のところに1.0なるところがあった。次回の屋外の運用でこのポイントでの交信をしてみようと思う。
このような状態の運用方法を、CQ誌では、電圧給電式VCHの運用スタイルとして載っていた。
室内では再度7Mをノンラジアルで調整してみたが、室内の周りの影響を受けてか、チューニングは取れなかった。
18M以上はチューニングがとれた。
(CQ誌の記事 2008年5月号 p50~ 特集 ワイヤで作る実用HFアンテナ)

さてこのアンテナの成績はというと、当局はHF帯用にはハンドメードの磁界ループ2基、とワイヤーアンテナ1基を使っている。
それと比較して感じたことは、電波状態も良かったと思うが、個人の感想では、このアンテナでコール後、何となく応答して貰えそうな予感がした。そしてピックアップして貰えた。
室内アンテナにしては、ピックアップしてもらえる率も高かったように感じた。
SWRの良い周波数巾も他のアンテナとくらべて広い感じがする。
移動運用が楽しみだ。

 

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室内アンテナ状態での交信実績(6月23日~25日)
わーおぉー!!!。
調整の初日、2局目に室内アンテナ状態でテニアンと繋がったぁーー。
それも59貰えた。
釣り竿アンテナで室内アンテナ状態でることを告げたら、相手局から、室内アンテナですか。とても良く来てますよ。とのお言葉を頂いた。 感激したぁーー。
その他、7M,18M,21M,24Mで日本の各地と交信出来た。

6月23日
釧路   21M 59
テニアン島21M 59
札幌    7M 59
松前    7M 59
室内アンテナ状態での交信実績(6月23日~25日)
わーおぉー!!!。
調整の初日、2局目に室内アンテナ状態でテニアンと繋がったぁーー。
それも59貰えた。
釣り竿アンテナで室内アンテナ状態でることを告げたら、相手局から、室内アンテナですか。とても良く来てますよ。とのお言葉を頂いた。 感激したぁーー。
その他、7M,18M,21M,24Mで日本の各地と交信出来た。

6月23日
釧路   21M 59
テニアン島21M 59
札幌    7M 59
松前    7M 59
6月24日
福井   18M 59
秋田    7M 59
6月25日
札幌   18M 59
奈良   18M 59
阿寒   18M 59
石狩   24M 59
広島東区 21M 59
広島西区 21M 55
江別   18M 55
福井    7M 59
石川    7M 59
長野   18M 59
紋別   21M 59
秋田   21M 59
宮城   21M 59

宿題
さて、此処までできると、アンテナまで一々行かなくてもカプラー内のVCをモーターで回すなどして、送受信機のところで調整ができるようにしたいと思ってしまう。
そうなるととても運用しやすいと思うので、次回の工作の課題としておこう。

2013年 6月27日(木)にJQ1YRBの掲示板に掲載した記事を再編集して掲載 

 

 


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