歌う狸ブログ

街角狸マニアがあらゆるマニアについて歌う「マニアソングス」誕生秘話

言葉にできないマニアソング『小屋につきたい』

2020-09-13 16:27:35 | マニアソングス Vol.2
マニアソングスVol.2全曲紹介もいよいよあと2曲となりました。そして、そうこうしているうちにCDのプレスが完了して本日無事に到着しました!あとは歌詞カードを挟み込んでいよいよ発売です!



マニアソングスはマニアの方の世界観を想像して勝手に歌にするというスタイルなので、全然マト外れなことを歌っていたらどうしようとか、怒られたらどうしようといつも思っています。そんな中、小屋マニアの遠藤さんは毎回私の投稿にいいねを付けてくれるので、いつか歌にしたいと思っていました。

前回のTop of the water towerも完全なダジャレ(カーペンターズのTop of the worldと語感が似ている)先行型でしたが、今回も小屋、小屋、小屋…と10回ぐらい呟いていたら尊敬する小田和正さんの名曲のタイトルが浮かんできたのでした。ということで早速お聴き頂けたら幸いです。(下のリンクの三角ボタンを押すと曲が再生されます。)


マニアのデータ管理術

小屋マニアの遠藤さんは日本全国の小屋を巡って写真を撮っている生粋のマニアです。(マニアブログフェスタでも遠藤さんの小屋愛が余すことなく綴られています。)小屋はどれも用途に合わせた一点物ですし、全国どころか全世界に無数にありますからマニア対象として底知れないポテンシャルを秘めています。遠藤さんの写真はそんな小屋の味のある佇まいを写しているだけでなく、小屋の存在や構造を記録するものでもあります。一度遠藤さんの撮影された写真フォルダを見せてもらったことがあるのですが、撮影場所ごとにきっちりとフォルダ分けされ、しかも完璧にマップ上に紐づけられていました。世の中には色々なタイプのマニアの方がいらっしゃると思いますが、対象物を写真で記録することは多いと思います。私はいつも昔撮った写真がどこに行ってしまったのかパソコン中を探し回っていますので、遠藤さんのデータ管理術を少しは見習わないといけません。

そんな遠藤さんですから、一度行った小屋に辿り着けないなんてことはないかもしれないなと思いましたが、以前は確かにあったのに次に通りかかったら跡形もなく消えていたというのはマニアあるあるとして通じるかなと思いました。(私が追いかけている「街角狸」は本当に生きてるのかと思うほど、しょっちゅういなくなったり、居場所が変わったりします。)そして再び出会うことが出来たときの感動は言葉にできない程なのです。

『言葉にできない』の分析

尊敬して止まない小田和正さんの『言葉にできない』をいつか歌ってみたいというのは自分の夢でした。この曲がいかに素晴らしいかここに書き連ねてみたのですが、今更私が書くまでもなくこの曲の素晴らしさは皆さんご存知だと思ったので、消しました。改めてこの曲のオリジナル版(オフコースのアルバム「over」に収録)を細かく聴いてみて意外だったのは、曲の頭から最後までリズムはひたすらドラムのバスドラがシングルで鳴っているだけという点でした。普通バラードの曲を作ると前半はリズムを押さえがちにして、後半からドラムのフィルを入れて盛り上げる、みたいな展開にしてしまいがちですが、この曲のドラムは一貫して一定です。(後年のソロカバーではピアノ弾き語りからスタートして中間部分からドラムとバンドが一気に入ってくるアレンジになっていて、オリジナルを聴いたあとだとこちらの方がありきたりに聴こえてしまいます。)オリジナルアレンジは中間部分がピアノ弾き語りになっていて、そこから後半にかけてストリングスの厚みが増していきますが、最初から最後まで唯一無二の小田さんのハイトーンボイスがこの曲の1番の魅力なのは言うまでもありません。今回は自分に挑戦する意味も込めて小田さんと同じキーで歌ってみましたが、サビの音程がすでに高いのに最後にまたもう一段上がるので恐ろしい歌でした。長年この最後のところを歌ってみたかったのですが、前半部分から音が高いですし、ジャンプするような音程のところも多くて、最後にたどり着く頃には息も絶え絶えになっていました。結局私は超ギリギリ辿り着いた感じの歌になっていますが、小田さんはまだまだ余裕がありそうに歌っているので本当に恐ろしい人です。小田さんの足元にも及びませんでしたが、逆にようやく小屋に辿り着けて泣きそうになっている感じが表現できたかも知れません。


小屋につきたい
作詞作曲:むらたぬき

終わるはずのない道が途絶えた
化かされているように
違うきっと違うナビが叫んでる

一人ではみつけられなくて
また道を訪ねてる
誰も知らなくて小屋につけない
la la la… 小屋につきたい

切なく地図を見ては
言い訳を飲み込んで
果たせぬ再訪問 小屋につけない

誰のせいでもない
自分の記憶違いなら
それが悔しくて小屋につきたい
la la la… 小屋につきたい

小屋につけて 本当によかった
嬉しくて 嬉しくて 小屋で泣きたい
la la la… 小屋で泣きたい




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