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獣医師インディ・ヤスの冒険!

家畜伝染病と格闘する獣医師インディ・ヤスさんのブログです。インディ・ヤスさんはロシア・東欧のオタクでもあります。

驚いた!神田明神とニコライ堂はすぐ近くなんだ。

2015-02-14 23:02:33 | うんちく・小ネタ
 前回の記事で、東京で研修を受けたことを書いた。前の記事に書いたように、研修会場の中央畜産会はJR秋葉原駅から徒歩10分ほどのビルにあるが、そのビルは神田明神のすぐ裏というか、裏門の真下にある。実際、そのビルの横には神田明神に上る裏階段がある。
 神田明神は、徳川幕府から江戸総鎮守とされ、江戸庶民の守り神として大事に守られてきた神社である。祭られているのは平将門。京都の朝廷から見れば大謀反人である平将門を江戸の守り神にするとは、流石に江戸は日本一の武家の町である。
 神田明神と言えば、テレビドラマ「銭型平次」で平次親分が住んでいたのが“神田明神下”という設定であった。そうすると、我々は銭型平次の住居の跡地で毎年研修を受けていることになり、何やら面白みを感じる。
 ところで、今回の研修を一緒に受けた一人から、「この会場には来るには、JR秋葉原駅よりJR御茶ノ水駅がずっと近いですよ」と言われた。研修終了後、羽田空港に向かうまで多少時間があったので、JR御茶ノ水駅に向かって歩いてみた。確かに会場からJR御茶ノ水駅まで10分も掛からなかった。しかし、もっと驚いたことにそのすぐそばにニコライ堂があった。
 ニコライ堂とは通称で、「日本正教会東京復活大聖堂教会」が正式な名前である。ニコライ堂は1891年に建てられたロシア正教の教会で、ロシアから来日した伝道師、聖ニコライにちなんで“ニコライ堂”と呼ばれている。その後、関東大震災で壊滅的被害を被り、1929年に建替えられた。1960年に日本では少ないビザンチン様式の建築物として国の重要文化財に指定されている。なお、正式な名称である“復活”は、聖堂の復活ではなく、イイスス・ハリストス(イエス・キリストの正教での名称)の復活を表している。
 ニコライ堂に来たのはおよそ10年ぶりで、10年前に来た時には礼拝堂には入れなかったが、今回は幸運にも礼拝堂の拝観ができた。礼拝堂の中の空間は、思い浮かべていたものよりやや狭かったが、高い天井と多くのイコン、そしてその中心の祭壇など、ロシア正教の教会の代表的な構造であった。ロシア趣味の私としては、短い時間ながら非常に静かで厳かな時を過ごせて幸運であった。
 それにしても、江戸総鎮守の神田明神のそぐ近くに正教会の総本山であるニコライ堂があるというのは実に面白いものである。
 

今週、研修のために上京しました。

2015-02-07 21:23:51 | 仕事
 私は、数年前に個人的に畜産衛生に関するある資格を取得した。その有資格者は、公益社団法人中央畜産会が主催する研修に毎年1回は参加しなければならず、その研修のため今週上京した。研修会場は、東京の外神田にある中央畜産会本部で、JR秋葉原駅から徒歩で10分程度のところにある。
 これまで参加した研修は、正直に言って退屈であまり身が入らなかったが、今年の研修は少々違った。今回はグループ討議があり、私の隣には(有)豊浦獣医科クリニックと㈱エス・エム・シーの両方の代表である大井先生がおられた。
 ここで簡単に説明すると、(有)豊浦獣医科クリニックは数名の獣医師で構成される獣医診療所で主として養豚農場を対象に診療業務や衛生管理指導を全国的に行っている。また、㈱エス・エム・シーは、設立当初は(有)豊浦獣医科クリニックの臨床検査部門であったが、現在、畜産農場の衛生管理のための病原検索や抗体検査、遺伝子診断やさらには畜産物の品質検査などの事業を展開している。大井先生はその両方を率いておられ、畜産農場に出向くだけでなく講演活動も多く、養豚業界では知らぬ人はいない方である。今回の研修では、幸運にも大井先生と直接話ができたわけである。私自身、現在の勤めが終われば畜産農場を対象とした獣医師兼畜産衛生コンサルタントの活動したいと考えており、そのような人間にとって大井先生は敬意の対象だけでなく、そのご活躍は憧れであり、大変なお手本である。
 しかし、実際に話をして頂いた大井先生は、偉ぶったところは少しもなく、実に気さくなお人柄であった。ただ、大井先生のお話しは実に面白く、内側から出てくる大きな自信を感じ取ることができた。大井先生の評判は大変なもので、今回の機会で私もすぐにファンになった。
 まあ、という具合に今回の研修は実に有意義であった。それにしても、また野外の家畜伝染病とガチンコ対決する日が早くこないかなあ。