を、彼女に直接手渡すことができました。今でも信じられません。
今日のことは、一日遅れの最高のクリマスプレゼントでした。
インディ・ヤス
ビクトリア、君と巡り合えて本当に良かった。早く、君と君の娘のサーシャに会いたい。そして、僕と君たち二人、一緒になってこれから生きて行こう。どうか、僕に君たち二人を守らせてほしい。
18歳の時、僕には心から好きだった、愛していた女性がいた。しかし、その時の僕はあまりにも愚かだった。その人の優しさに甘えることしかしなかった。彼女を喜ばせることを何一つしなかった。彼女はあんなにも僕に誠実で優しかったのに。
僕は大変な卑劣漢だった。僕一人が助かろうとしてその人を見捨てた。あまりにも身勝手で、あまりにも卑怯で、あまりにも卑劣な方法で!そう、その時の僕は、大変な愚か者、見下げ果てた卑怯者で、つばを吐きつけたくなるような卑劣な男だった。どうしてあんなに大馬鹿者であったのであろう。もし、許しを請えるものなら土下座してでも彼女に許しを請いたい。仮に、彼女の許しが得られなくても。
僕は、18歳のあの時、彼女の心をひどく傷つけた。それでも彼女は僕に優しかった。それなのに僕は彼女の優しさに甘え、さらに彼女の心を傷つけた。とうとう、彼女は僕を見限って去って行った。僕は、その時、初めて気がついた。彼女がどんなに僕に優しかったか、そして僕がどんなに彼女を愛し、僕にとって彼女が掛け替えのない女性であったか。
あれから彼女はとても立派男性を巡り会い、結ばれ、そして幸せな家庭を築いた。一方、僕と言えば相変わらずこの体たらくだ。もう50歳を過ぎたというのに。当然だ。18歳の時に卑怯で卑劣で身勝手だった男には相応しい。
でも、ビクトリア、今、僕もやっと君に巡り会えた。18歳の時にできなかったこと、そう、全てを犠牲にしても愛する女性を守ることを僕にもさせてほしい。僕は、ダメな男だが、でも君とサーシャを守ることは僕にでもできる。ぜひ僕に君とサーシャを守らせて下さい。そして、18歳の時に出せなかった“男の心意気”を今度こそ見せたいのです。