goo blog サービス終了のお知らせ 

劇場版遊戯王考察

劇場版遊戯王のあれこれについて考察します。

【デュエル考察その4・完全版】遊戯VS海馬

2017-03-12 13:18:25 | デュエル考察
多分このブログで一番見ていただいているであろう遊戯VS海馬のデュエル考察ですが、当時の推測とその後の追記で非常にわかりにくくなっているので、改めて「千年の記憶」を元に書き直してみました。

基本的にはOCG版テキストで、効果に違いがある場合のみ劇場版テキストとします。

ターン1(遊戯)
初期状態
遊戯:LP8000 手札5→6 伏せ0
海馬:LP8000 手札5 伏せ0


慎重派の遊戯は初手守備表示です。

《マシュマカロン》
効果モンスター 星1/光属性/天使族/攻 200/守 200
「マシュマカロン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地からこのカード以外の「マシュマカロン」を2体まで選んで特殊召喚する。


マシュマロンのリメイクですが、破壊耐性はありません。が自己再生能力があり、壁として、コスト要員としてなかなか優秀な効果です。
カードを2枚伏せターンエンド。

ターン2(海馬)
初期状態
遊戯:LP8000 手札3 伏せ2 マシュマカロン
海馬:LP8000 手札5→6 伏せ0 なし


海馬はオレの前に雑魚を並べるなとばかりの攻撃に出ます。

《アサルトワイバーン》
効果モンスター 星4/光属性/ドラゴン族/攻1800/守1000
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、このカードをリリースして発動できる。自分の手札・墓地から「アサルトワイバーン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。


《アサルトワイバーン》で《マシュマカロン》を攻撃、破壊。
《マシュマカロン》は効果によりデッキから新たに2体を特殊召喚します。この時の「分裂復活する」というセリフがいかにも原作らしくてニヤリとします。
《アサルトワイバーン》も効果により自身をリリースし、手札から《青眼の白龍》を特殊召喚します。
せっかくなので青眼のテキストも貼っておきましょうか。

《青眼の白龍》
通常モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。


強いぞーかっこいいぞー!
更に魔法カード発動。

《竜の闘志》
速攻魔法
(1):このターンに特殊召喚された自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターは通常の攻撃に加えて、相手フィールドのこのターンに特殊召喚されたモンスターの数まで、1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。


これにより《青眼の白龍》の攻撃回数が2回増えます。
「破滅のトリプルバーストストリーム!」
守備表示の《マシュマカロン》2体を破壊し、遊戯に直接攻撃、3000のダメージを与えます。
しかし遊戯も簡単には終わりません。

《ダーク・ホライズン》
通常罠
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた時に発動できる。受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つ魔法使い族・闇属性モンスター1体をデッキから特殊召喚する。


攻撃力3000以下の魔法使い族・闇属性モンスターといえば、勿論《ブラック・マジシャン》を措いて他にありません。

《ブラック・マジシャン》
通常モンスター 星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。


初っぱなからエースモンスター揃い踏みでファンサービスもばっちりです。
海馬はカードを1枚伏せ、ターンエンド。

ターン3(遊戯)
初期状態
遊戯:LP5000 手札3→4 伏せ1 ブラック・マジシャン
海馬:LP8000 手札2 伏せ1 青眼の白龍


遊戯はカードを1枚伏せターンエンド。
守備表示にしないのが「かかってこいよ」って感じで無言の煽りになってます。

ターン4(海馬)
初期状態
遊戯:LP5000 手札3 伏せ2 ブラック・マジシャン
海馬:LP8000 手札2→3 伏せ1 青眼の白龍


遊戯が何か仕掛けているのはわかっていますが、ここで躊躇する海馬瀬人ではありません。
《青眼の白龍》で《ブラック・マジシャン》を攻撃。
当然、遊戯の罠が発動します。

《メタモル・クレイ・フォートレス》
永続罠
(1):自分フィールドのレベル4以上のモンスター1体を対象として発動できる。このカードは発動後、効果モンスター(岩石族/地属性/星4/攻1000/守1000)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。その後、対象の表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードの効果で特殊召喚されたこのカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力分アップし、このカードは攻撃したダメージステップ終了時に守備表示になる。


これにより遊戯のフィールドには《ブラック・マジシャン》を装備した攻撃力・守備力3500の《メタモル・クレイ・フォートレス》が守備表示で特殊召喚されます。《青眼の白龍》の攻撃力を越えたので、攻撃は中止されます。
特に為す術もなく、ターンエンド。

ターン5(遊戯)
初期状態
遊戯:LP5000 手札3→4 伏せ1 メタモル・クレイ・フォートレス
海馬:LP8000 手札3 伏せ1 青眼の白龍


《メタモル・クレイ・フォートレス》攻撃態勢だ!
ということで、攻撃表示にして《青眼の白龍》を攻撃です。
《メタモル・クレイ・フォートレス》の上に乗ってる《ブラック・マジシャン》の目がとても冷たく見えるのは気のせいでしょうか……
攻撃力差500のダメージを海馬に与え、効果により再び守備表示に戻り、ターンエンド。

ターン6(海馬)
初期状態
遊戯:LP5000 手札4 伏せ1 メタモル・クレイ・フォートレス
海馬:LP7500 手札3→4 伏せ1 なし


海馬は手札の魔法カード《カオス・フォーム》により、《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を儀式召喚。
この《カオス・フォーム》の効果がOCGと劇場版で違う為、色々と物議を醸しました。

《カオス・フォーム》(劇場版テキスト)
儀式魔法
(1):手札の「カオス」と名の付く儀式モンスター1体を選び、そのカードとレベルの合計が同じになるように手札・自分のフィールドからモンスターを墓地へ送る。その後、選んだ儀式モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分の墓地に「青眼の白龍」または「ブラック・マジシャン」が存在する時、手札の「カオス」と名の付く儀式モンスター1体を特殊召喚する。


《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》
儀式・効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守0
「カオス・フォーム」により降臨。このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が越えた分の倍の数値だけ戦闘ダメージを与える。


OCG版の《カオス・フォーム》は(2)の効果が墓地の青眼かブラマジを除外することでそのレベル分の素材となるのですが、劇場版では除外することなく、しかも墓地にありさえすればいいので非常に使い勝手がいいぶっ壊れカードになっています。

そしてここで重要な情報が提示されます。海馬の手札の中身です。使用する《カオス・フォーム》と召喚する《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》、そして《青眼の白龍》と《融合》です。ここ重要です。

《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》の攻撃力は4000、そして貫通ダメージが倍になる効果があります。《メタモル・クレイ・フォートレス》は守備表示なので、攻撃力差500の倍、1000のダメージです。
《ブラック・マジシャン》の腹を貫く攻撃……こちらもなんか因縁というか怨念を感じます。
これでこのターンは終了。

ターン7(遊戯)
初期状態
遊戯:LP4000 手札4→5 伏せ1 なし
海馬:LP7500 手札1 伏せ1 ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン


一転して遊戯に厳しい状況になりましたが、ここで遊戯は萌え系モンスターを召喚。

《アップル・マジシャン・ガール》
効果モンスター 星3/炎属性/魔法使い族/攻1200/守800
(1):1ターンに1度、このカードが攻撃対象に選択された場合に発動できる。手札からレベル5以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。その後、攻撃対象をそのモンスターに移し替え、攻撃モンスターの攻撃力を半分にする。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、このカード以外の自分の墓地の「マジシャン・ガール」モンスターを3体まで対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。そのカードを手札に加える。


方界並に面倒くさい効果です。
「ボクはこの仲間のモンスターと共に君を倒す!」
「このオレを倒すだと!」
簡単に煽られる海馬くん。ちょろいです。
(劇場版テキストはかなり違いますが結果として同じなのでOCG版のままとします。レモン・マジシャン・ガールも同様)
遊戯はカードを1枚伏せ、ターンエンド。

ターン8(海馬)
初期状態
遊戯:LP4000 手札3 伏せ2 アップル・マジシャン・ガール
海馬:LP7500 手札1→2 伏せ1 ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン


またもやいかにも、な罠臭プンプンですがやはり海馬は突っ込みます。
《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》で《アップル・マジシャン・ガール》を攻撃。
ここで《アップル・マジシャン・ガール》の面倒くさい効果発動。
手札の《レモン・マジシャン・ガール》を特殊召喚し、攻撃を移し替え、更に《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》の攻撃力を半分にします。

《レモン・マジシャン・ガール》
効果モンスター 星2/光属性/魔法使い族/攻800/守600
(1):1ターンに1度、「レモン・マジシャン・ガール」以外の自分フィールドの「マジシャン・ガール」モンスター1体をリリースして発動できる。デッキから魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
(2):1ターンに1度、このカードが攻撃対象に選択された場合に発動できる。手札から魔法使い族モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。その後、攻撃対象をそのモンスターに移し替え、攻撃モンスターの攻撃力を半分にする。


アップルの(1)とレモンの(2)はほぼ同じような効果です。というわけで手札の《ブラック・マジシャン・ガール》を特殊召喚、ただし効果は無効になりますので、墓地に師匠がいますが攻撃力は2000のままです。

《ブラック・マジシャン・ガール》
効果モンスター 星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地の「ブラック・マジシャン」「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数×300アップする。


そして攻撃を移し替え、《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》の攻撃力を更に半分にします。次々と小娘マジシャンが特殊召喚されていますが、攻撃の移し替えがある為、巻き戻しが起こらず、海馬は攻撃力1000で《ブラック・マジシャン・ガール》に突撃する羽目になり、返り討ちに遇うわけです。
しかし、海馬にとってはそれも織り込み済み。激昂はしていても結構冷静です。
「だがこれで、オレは究極のドラゴンを喚び出せる(以下略)」

《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》
効果モンスター 星10/光属性/ドラゴン族/攻0/守0
(1):自分フィールドの表側表示の「ブルーアイズ」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、自分の墓地のドラゴン族モンスターの種類×600ダメージを相手に与える。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力と同じになる。
(3):フィールドのこのカードが効果で破壊された場合に発動する。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。


罠とわかっていて《アップル・マジシャン・ガール》に突撃したのもこのモンスターを喚び出す為だったのです。
(1)のバーン効果は劇場版では「互いの墓地のドラゴン族モンスター1体につき600ポイント」ですが、結果は同じなのでそのまま。1800ポイントのダメージが遊戯を襲います。
そして(2)の効果で墓地の《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》の攻撃力4000を得ます。
この時点で遊戯の残りLPは2200。狙うのは当然、攻撃力の一番低い《レモン・マジシャン・ガール》、その差3200です。
しかしまだ終わりません。遊戯は罠発動。

《マジシャンズ・プロテクション》
永続罠
(1):自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する限り、自分が受ける全てのダメージは半分になる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。


ダメージは1600になり、遊戯のLPは600残ります。実に主人公らしい鉄壁の連続です。
「おのれ……」と唸り、カードを1枚伏せターンエンド……ですが、この段階で伏せられる手札は1枚しかない。そう、ターン6でちらりと映った《融合》です。
融合……伏せるの?
原作では通常魔法と速攻魔法の区別がなく相手のターンでも使えたりしますが、そうであっても手札なし場のモンスター1体では使い道ありません。そもそも海馬のデッキで《融合》はほぼ究極竜一択(可能性だけならFGDもありえますが素材が足りない)で、素材の青眼は墓地に行ってるので本当に使えない。手札でも伏せでも。
海馬の伏せカードはターン2で伏せて以来使われていません。攻撃対応型でも攻撃力変える効果でも相手の効果を無効にする効果でもないことは明白です。
そして遊戯の場には上級モンスターのリリース要員が2体……となると、次ターンでまた逆転される可能性も高い。となると、ブラフとして伏せる以外に選択肢はなかったのだろうと思います。


ターン9(遊戯)
初期状態
遊戯:LP600 手札1→2 伏せ0 アップル・マジシャン・ガール、ブラック・マジシャン・ガール
海馬:LP6500 手札0 伏せ2 ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン


クライマックスという言葉がこれ以上ふさわしい場面もないでしょう。
遊戯はドローしたカードをそのまま海馬に渡します。手札の魔法カード《魔導契約の扉》の効果です。

《魔導契約の扉》
通常魔法
(1):自分の手札から魔法カード1枚を選んで相手の手札に加える。その後、自分のデッキからレベル7・8の闇属性モンスター1体を自分の手札に加える。


カードを受け取った海馬の表情が変わります。遊戯はお構いなしに手札に加えた《破滅竜ガンドラX》をアドバンス召喚。

《破滅竜ガンドラX》
効果モンスター 星8/闇属性/ドラゴン族/攻0/守0
(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの内、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。
(2):自分エンドフェイズに発動する。自分のLPを半分にする。


この召喚口上が遊戯らしからぬ感じでかっこいいというか怖いというか……好き勝手している海馬に対して、実は深く静かに怒ってるんじゃないでしょうか。
《破壊竜ガンドラ》のリメイクらしく、全体破壊が持ち味です。《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》を破壊し、その攻撃力4000を得、同時に4000のダメージを海馬に与えます。
しかし《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》の効果、効果破壊時に相手のモンスターを全て破壊するので、見事相打ちとなります。
赤と青、相打ち、となるとBC準決勝のオシリスとオベリスクを思い出します。そしてその後の展開も……

ここで遊戯が歩み出て、千年パズルを手に取ります。一つずつピースを嵌めていく遊戯に、期待の眼差しを注ぐ海馬。しかし、全てのピースが揃いパズルが完成しても、何も起きません。
「千年パズルの中に、もうアテムはいない」
残酷な現実に打ちのめされる海馬。
「認めん……認めんぞ……」
最早執念というのも生ぬるい、魂の叫びが迸ります。

海馬はずっと伏せていた罠《高速詠唱》を発動。

《高速詠唱》
通常罠
(1):手札の通常魔法1枚を墓地へ送り発動する。このカードの効果はその魔法カードの効果となる。次の自分のターン、魔法カードを発動できない。


そして遊戯に渡された魔法カード《死者蘇生》を発動します。

《死者蘇生》
通常魔法
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


再び姿を現す《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》しかし遊戯もそれを許すつもりはありません。

《ファイナル・ギアス》
通常罠
(1):元々のレベルが7以上のモンスターが、自分及び相手のフィールドからそれぞれ1体以上、墓地へ送られたターンに発動できる。お互いの墓地のモンスターを全て除外する。その後、この効果で除外したモンスターの内、レベルが一番高い魔法使い族モンスター1体を自分フィールドに特殊召喚できる。


《高速詠唱》にチェーンすることで先に《ファイナル・ギアス》の効果が発動し、互いの墓地のモンスターが全て除外されます。これにより《死者蘇生》は対象を失い、不発。
死者は蘇らない、という遊戯の強烈なメッセージがここにこもっています。
(でも自分は《ブラック・マジシャン》を特殊召喚しますけど……)
海馬のLPは2500、そして《ブラック・マジシャン》の攻撃力も2500。
《ブラック・マジシャン》の攻撃で海馬のLPは0になる……

ところがシステムダウン(停電?)によりLP表示が100を残したところで止まってしまいます。
海馬の手札は《青眼の白龍》伏せカードは《融合》、防御も反撃もできず負けは確定なのですが、遊戯はそれを知りません。
遊戯の方も手札なし墓地なし場は《ブラック・マジシャン》のみなので、海馬のLPが残っていたら結構ピンチです。手札と伏せがあれば海馬ならあっという間に青眼くらいは召喚してくる……そう思っているでしょう。
ただ、遊戯にとってこの決闘は勝敗はどうでもいいのです。人の言うことに聞く耳を持たない海馬に「千年パズルの中にアテムはいない」「死者は蘇らない」という事実を伝えるのが目的なのですから。そしてそれは達成されました。
勝負にこだわる海馬はというと、《死者蘇生》を否定され、手札の《青眼の白龍》は沈黙を守り、《ブラック・マジシャン》にとどめを刺される……
それであの笑み。壮絶です。

遊戯王の決闘は魂のぶつかり合いであると私は解釈するのですが、特にこの決闘は、1枚1枚のカードが深いメッセージを持ってやりとりされていると感じます。
それだけに力強く、美しく、心に突き刺さる……数ある決闘の中でも屈指の名決闘であると言えるでしょう。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (墨鴉)
2018-08-12 17:40:04
考察拝読いたしました。
DVDを購入し何度も観ましたが、わたしは海馬が最後に伏せていたカードが融合だと気付かなかったため、海馬の最後の笑みはシステムダウンしなければあの伏せカードでカウンターできていた余裕によるものだと思っていました。
そうではなく、あれは表遊戯のデュエリストとしての器を認めたものだったのでしょうね。
つまりわたしはまんまと原作者のミスリードに引っかかってしまったということでしょうか。
ともあれ、ありがとうございます。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-03-10 15:53:41
映画のひきが意味ありげでした
私は、アテムと海馬のデュエルがまた見られるんではないかなと期待しています
返信する

コメントを投稿