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劇場版遊戯王考察

劇場版遊戯王のあれこれについて考察します。

【デュエル考察その2】海馬VS藍神

2016-06-16 16:06:20 | デュエル考察
劇場版遊戯王、第2戦は海馬と藍神。特殊ルール「次元領域デュエル」での対戦となります。


次元領域デュエルのルールは以下の通り。

(1)通常召喚の代わりに次元召喚を行う。次元召喚では上級モンスターも生贄なしで召喚する。
(2)召喚されたモンスターの元々のステータスの範囲内で数値を決める。数値は気力によって決定する。
(3)攻撃によるダメージの代わりに破壊されたモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。(攻撃表示の場合は攻撃力分、守備表示の場合は守備力分がダメージとなる)


明言されているのはこれだけですが、直接攻撃は普通に攻撃ダメージ受けます。当然といえば当然ですが。
では細かく見ていきましょう。

ターン1(海馬)
初期状態
海馬:LP8000 手札5→6 伏せ0
藍神:LP8000 手札5 伏せ0


まずは海馬が《クリスタル・ドラゴン》を次元召喚。OCGにないので例によって効果は推測です。

《クリスタル・ドラゴン》
効果モンスター 星5/光属性/ドラゴン族/攻2500/守不明
(1):このカードが攻撃を行った場合、デッキから光属性・ドラゴン族のモンスター1体を手札に加える。


光属性ドラゴン族か「青眼」か、はたまた「青眼の白龍」指定なのかは不明ですが……
カードを2枚伏せターンエンド。

ターン2(藍神)
初期状態
海馬:LP8000 手札3 伏せ2 クリスタル・ドラゴン
藍神:LP8000 手札5→6 伏せ0 なし


藍神は《方界胤ヴィジャム》を次元召喚。

《方界胤ヴィジャム》
効果モンスター 星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。モンスターゾーンのこのカードを永続魔法カード扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、その相手モンスターに方界カウンターを1つ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(3):このカードの効果でこのカードが永続魔法カード扱いになっている場合、自分メインフェイズに発動できる。魔法&罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する。


海馬と対照的に低レベル低ステータスモンスターですが効果が面倒くさい。
カードを4枚も伏せターンエンド。

ターン3(海馬)
初期状態
海馬:LP8000 手札3→4 伏せ2 クリスタル・ドラゴン
藍神:LP8000 手札1 伏せ4 方界胤ヴィジャム


ここから一気に複雑になります。
まずは海馬が2体目の《クリスタル・ドラゴン》を次元召喚。そして攻撃です。
藍神は《方界胤ヴィジャム》の効果を発動。
《方界胤ヴィジャム》は戦闘で破壊されないので、次元領域デュエルのルールによりダメージは発生しません。そして「攻撃できない次元に消えた」すなわち魔法&罠ゾーンに移動します。更に攻撃した《クリスタル・ドラゴン》は「アンディメンション化」つまり方界カウンターが置かれ、攻撃できず効果が無効になります。
もう1体の《クリスタル・ドラゴン》で攻撃、しかし藍神は罠発動。

《方界降世》
通常罠
(1):直接攻撃を受けた時に発動。デッキから「方界」モンスター1体を特殊召喚する。


多分こんな感じ。で、2体目の《方界胤ヴィジャム》が次元特殊召喚され、《クリスタル・ドラゴン》の攻撃を受け以下同文。
2体の《クリスタル・ドラゴン》がアンディメンション化され、2体の《方界胤ヴィジャム》が攻撃できない次元に消えたところで、今度は海馬の罠発動。

《ドラゴンズ・オーブ》
通常罠
(1):自分フィールド上のドラゴン族モンスターの、相手のカードによる効果を無効にする。


OCG化されてないカード多いですねこのデュエル……これも推測です。
とにかく、これによりアンディメンション化が解除され、《クリスタル・ドラゴン》の効果により海馬はデッキから《青眼の白龍》2体を手札に加えます。
そして《青眼の白龍》を見せたことで《青眼の亜白龍》を特殊召喚。

《青眼の亜白龍》
特殊召喚・効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。手札の「青眼の白龍」1体を相手に見せた場合に特殊召喚できる。この方法による「青眼の亜白龍」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「青眼の白龍」として扱う。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。


まだバトルフェイズ中なんですがいいんですかね……OCGじゃないし次元領域デュエルだしいいということにしときましょう。
というわけで《青眼の亜白龍》の攻撃。しかしまたもや罠に阻まれます。

《方界輪廻》
通常罠
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。相手はその同名モンスターを可能な限り自身の手札・デッキ・墓地から攻撃表示で特殊召喚する。対象のモンスター及びこの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になり、それらのモンスターに方界カウンターを1つずつ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。さらに、自分の手札からレベル4以下の「方界」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。


な、長い……まずは《青眼の亜白龍》(フィールド上で《青眼の白龍》として扱われる)の同名モンスター《青眼の白龍》2体を海馬の手札から特殊召喚し、《青眼の亜白龍》《青眼の白龍》の攻撃力を0にしてアンディメンション化。そして自分の手札から《方界胤ヴィジャム》を特殊召喚。
ぐぬぬと唸ってカードを1枚伏せ、ターンエンド。

ターン4(藍神)
初期状態
海馬:LP8000 手札2 伏せ3 クリスタル・ドラゴン×2、青眼の亜白龍、青眼の白龍×2
藍神:LP8000  手札0→1 伏せ2 方界胤ヴィジャム


海馬のフィールドは5体のドラゴンで埋まっていますが、全部アンディメンション化、更に青眼3体は攻撃力0で身動き取れません。
藍神はスタンバイフェイズに2体の《方界胤ヴィジャム》が戻ってきて、3体並びます。
ここから怒濤の藍神のターン!
まずは《方界胤ヴィジャム》1体で《方界獣ダーク・ガネックス》を次元特殊召喚。

《方界獣ダーク・ガネックス》
特殊召喚・効果モンスター 星2/地属性/獣族/攻0/守0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「方界」モンスター1体を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。
(1):この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は1000アップする。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時、自分の墓地の「方界胤ヴィジャム」を2体まで対象として発動できる。このカードを墓地へ送り、対象のモンスターを特殊召喚する。その後、デッキから「方界獣ブレード・ガルーディア」1体を手札に加える事ができる。


攻撃力1000ですが、青眼は攻撃力0ですのでこれで十分です。とはいえダメージは発生しません。
(2)の効果で墓地へ送った《方界胤ヴィジャム》を特殊召喚し、デッキの《方界獣ブレード・ガルーディア》を手札に加えます。

《方界獣ブレード・ガルーディア》
特殊召喚・効果モンスター 星3/炎属性/獣族/攻0/守0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「方界」モンスター2体を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。
(1):この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は2000アップする。
(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(3):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時、自分の墓地の「方界胤ヴィジャム」を3体まで対象として発動できる。このカードを墓地へ送り、対象のモンスターを特殊召喚する。その後、デッキから「方界超獣バスター・ガンダイル」1体を手札に加える事ができる。


《方界胤ヴィジャム》を2体墓地へ送り、《方界獣ブレード・ガルーディア》を次元特殊召喚。2回攻撃で攻撃力0の青眼2体を破壊します。
そしてまた墓地の《方界胤ヴィジャム》2体を特殊召喚、《方界超獣バスター・ガンダイル》をデッキから手札に加えます。

《方界超獣バスター・ガンダイル》
特殊召喚・効果モンスター 星4/光属性/獣族/攻0/守0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドの「方界」モンスター3体を墓地へ送った場合にのみ特殊召喚できる。
(1):この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は3000アップする。
(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。
(3):このカードが相手によって墓地へ送られた場合、自分の墓地の「方界」モンスターを3体まで対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、自分のデッキ・墓地から「方界」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。


1000×1、2000×2、ときてとうとう3000×3です。残る海馬のモンスターは2500×2、次元領域デュエルのルールにより2体のモンスターを破壊して5000ダメージ、そして直接攻撃で3000ダメージ、ぴったり8000のワンターンキルができます。
《クリスタル・ドラゴン》2体を破壊され、5000のダメージに吹っ飛ばされる海馬。だがそう簡単にやられはしません。さすがです社長。

《カウンター・ゲート》
通常罠
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、自分はデッキから1枚ドローする。そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを表側攻撃表示で通常召喚できる。


OCGでは通常召喚ですが、セリフでは特殊召喚になっています。
とはいえ、次元領域デュエルでは通常召喚は行えないので次元召喚=特殊召喚と言い換えているものと思うしかありません。
しかし藍神も対策はばっちりです。

《方界曼荼羅》
永続罠
(1):自分フィールドに「方界」モンスターが存在する場合、このターン破壊され相手の墓地へ送られたモンスターを任意の数だけ対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にして相手フィールドに特殊召喚し、そのモンスターに方界カウンターを1つずつ置く。方界カウンターが置かれたモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。
(2):対象のモンスターが相手フィールドに存在する限り、相手が発動したモンスターの効果は無効化される。
(3):対象のモンスターが全てフィールドから離れた場合にこのカードは破壊される。


再び《クリスタル・ドラゴン》《青眼の亜白龍》《青眼の白龍》の計5体が攻撃力0、アンディメンション化されて海馬のフィールドを埋めます。上級モンスターを引けばリリースして場を空けられる……のですが、次元召喚デュエルのルールにより上級モンスターもリリースなしで召喚できる、逆に言えばリリースできないので詰んでしまいました。
だがしかし!
常識にとらわれない男、海馬瀬人。なんと地面からドローします。神を。

《オベリスクの巨神兵》
効果モンスター 星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードは効果の対象にならない。
(4):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。このカードを墓地へ送る。


デッキ外からのドロー……いいんでしょうか?
いいんです! 原作だから!
ここで神の重い召喚条件「このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。」が有利に働きます。次元召喚でも3体リリースは必要、つまりフィールドに空きがなくても召喚できるのです。
そして残りの2体のモンスターをリリースしてゴッドハンドインパクト発動。これは上記のOCGテキストとは効果が微妙に違い、海馬曰く「オレのモンスターを破壊し、オベリスクの攻撃力分のダメージを貴様に与える」とのことですが……
破壊=リリースとしても、実際のダメージは7000、これはオベリスクの攻撃力4000+破壊された《方界超獣バスター・ガンダイル》の攻撃力3000、ということに。説明省きすぎです社長。
「バカな!モンスター効果は無効の筈……」
「モンスターではない、神だ!」
まさか「非ぃ科学的だ!」の名セリフを持つ海馬がこんな非科学的なセリフを放つとは……
というのは置いといて。《方界曼荼羅》の効果は(4)対象のモンスターがいる限りモンスター効果は無効(5)対象のモンスターがいなくなればこのカードを破壊、なので実はオベリスクの効果で2体のモンスターをリリースした時点で《方界曼荼羅》は自壊しているのでした。
むしろ突っ込むべきは相手ターンのバトルフェイズ中に効果発動できるってことのような気もしますが……そこを突っ込むのは無粋ってことで。
それはさておき、千年パズルのロックが解除された為、中途半端なところでデュエルは終わってしまいます。

最終状態
海馬:LP3000 手札2 伏せ2 オベリスクの巨神兵
藍神:LP1000 手札0 伏せ2 なし


さすがにここからの藍神巻き返しはきつそうですね。


1 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-05-24 13:24:13
三幻神に魔法、罠、モンスターの効果が通用しないのは、原作でキチンと説明済みだけどな
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