●年寄りが人類の中心層になる
60歳以上の人口が、
"2050年までには21億人に達すると見積もられている。" p.39
"高齢者は周辺的な社会集団から、ますますより中心的な存在になりつつある。" p.39
見ようによっては、新型コロナは種の高齢化を防ぐ、自然の摂理だったのかもしれませんね。
ボケてまで生きたいのか、人間の尊厳とは何なのか、それを守る権利-つまり安楽死の権利-はあるのか、今後さらに問われてゆく気がします。
ボケたあとの人生が長くなり、自然に死ぬことが出来なくなったら、死ぬまで生きるのが当たり前とは言えないのかもしれません。
●若者の朝と老人の朝の時刻の違い
"2015年にイギリスのオックスフォード大学の研究者は、若者がもっと睡眠をとれるよう、授業開始を午前10時にしようと主張した。" p.42
確かに若い頃は早起きが苦手でした。
ようやく最近、早起きが気持ち良いことがあると、思えるようになりました。
学校の時間割は年寄りに都合よく決められているのかもしれません。
●哲学と宗教
"仏教の信者は世界に4億8800万人いるが、仏教は宗教というより哲学だといわれることもある。" p.52
私が子供の頃に疑問に思っていたことです。
宗教から神的な要素を抜いたら、哲学かより良く生きるためのノウハウ集になるのでしょうか?。
●なぜ働くのか
"もちろん、お金を稼ぐためです。しかし、それは働く理由の一部でしかないことが研究により明らかになっています。" p.60
私だったら、宝くじで数億円当たったら、週休5日にしますよ。
自分の暇つぶしのために、ノンビリ働かせてもらいます。
●プレカリアート
プレカリアス(不安定な)と、プロレタリアート(労働者)を合わせた用語。
非正規労働者のこと。
"しかし、仕事がないのは意思や技能の欠如のせいではなく、現代の求人市場のあり方のせいなのです。" p.63
今からでも最低賃金を上げたらどうでしょう?。
●自殺率と宗教
社会学者の創始者のひとりとされる、フランスのデュルケームは、
"『自殺論』(1897)では、強い宗教的信条で結びついたコミュニティでは自殺率がひじように低い点に注目した。" p.75
仲間であれば救済してくれるのでしょう。
同じ宗教だから、仲間だから助けてやるとなり、
同じ宗教だけど、仲間でないから助けてやらんとは、ならないのでしょう。
●割れ窓理論
"窓を割るような小さな犯罪でも警察が取り締まらないと、より重い犯罪が起きるという考え方。" p.91
労災に関するハインリヒの法則と似たようなものでしょうか。
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