手稲山のヤナギラン

ヤナギラン（柳蘭）アカバナ科　2021/7月中旬～8月下旬

　薄い緑色または薄紅紫色を帯びた茎は、ほとんど枝分れせずまっすぐ上に伸びる。濃紫色の花が下から順に咲く。開花時期は7-8月。果実は細長く、白い綿毛を付けた種子が飛び散る。

　主にヨーロッパ・アジア・北アメリカなどの北半球の温帯地域や寒地に広く分布する。日本では北海道・本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布する。

　山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多い。スキー場などの裸地にいち早く侵入するが、他の植物が生育することにより群落が絶えてしまう。

　ここ手稲山は、翌シーズンに向けて秋には草刈りが定期的に行われることから、スキー場の斜面に群落を形成している。

　開花時期の写真は7/12、7/24、白い綿毛の時期は8/20に主に女子大回転コースで撮影したもの。