先月23日に終了となった「キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~」(以下「オトナプリキュア」と略します)。「Yes!プリキュア5Go!Go!」の続編ものであり、大人になったメインキャラ達の活躍を描くアニメとして、昨年10月からNHKEテレにて、全12話が放映されました。
私も見ていましたが、ネットの無料配信で見てました。ABEMAで見てましたので、見れたのは、本放送から6日後でした。
翌日には次の話が始まり、「これは毎回の感想を書いても今更感があるな・・・。それに、『ひろがるスカイ!プリキュア』の感想も早い段階で放送1週間以内に書けるようにしたいし・・・」という考えから、「オトナプリキュア」の感想を書く事は断念しました。
しかし、何も語らずに終わらせてしまうのは、なんか癪だな、と思いましたので、全話を見終えて大きく思った事について語る事にしました。
という事で、ここから語っていきます。
なお、以下、「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5Go!Go!」の2作品の総称を「プリキュア5」と呼ぶ事にします。それぞれの作品単独については、「Yes!プリキュア5」は「プリキュア5」1年目、「Yes!プリキュア5Go!Go!」は「プリキュア5」2年目と呼びます。
また、「オトナプリキュア」では、「ふたりはプリキュア スプラッシュスター」のキャラも何人か出てきていますが、そちらは「スプラッシュスター」と略します。
では、まずは、「プリキュア5」「スプラッシュスター」のメインキャラ8人について、1人ずつ語っていきましょう。
・夢原 のぞみ
放送開始前に、大人になったのぞみのビジュアルを見た時は、「おお! 美人になってる!」って驚きましたね。それと同時に、「『プリキュア5』本編では先生になりたいって言ってたけど、どうなったんだろう?」って気になりました。
大きな期待を持って第1話を視聴してみたら、想像以上に良い先生をやっていて、ビックリしました。生徒達の夢のために、精一杯動いて、精一杯泣いて・・・。
特に、第1話のこれが、すごく印象に残りました。
家庭の事情で転校する事になり、ダンサーになる夢を諦めかけようとした女の子・片桐るみを引き止めようとするんですよね。奨学金を出してはどうかと校長に提案したり、親の説得のために支援制度や補助金制度などを調べたりと。
だけど、両親は離婚し、校長や父親からの非情な要望に応えられず、るみは転校する事に。その時に、のぞみは、るみの力になれなかった事に泣きながら謝るんですよね。それも、るみと同じ目線で。
こんな事ができるとか、のぞみって、本当にすごいよ・・・。生徒のいじめを見て見ぬふりする教師は少なくないと思うと、尚更ですね。
また、このシーンを見て、「プリキュア5」1年目の最終話を思い出しました。ラスボス・デスパライアが抱える悩みを聞いて、変身を解いてまで対話しようとした事ですね。今から15年以上も前のシーンですが、今でも鮮明に憶えてます。
そんなのぞみからすれば、生徒と同じ目線で泣く事は至って自然な事だったのかもしれませんが、決して自分が格上にならず、相手と同等の立場で、同等の目線で語り合おうというのが、本当にすごいのよ・・・。
のぞみって時々すごい。「プリキュア5」視聴時に感じた事を、「オトナプリキュア」でも感じる事ができて良かったと思いますし、ここまで「プリキュア」にハマり続けて良かったと感じています。
るみの転校は止められませんでしたが、のぞみの思いは、るみに伝わり、また会おうと約束した事が、10年以上ぶりのプリキュア化に繋がりました。最終話では、転校先の学校でダンス部を作ったという知らせも。やっぱり、のぞみが他人に与える影響は大き過ぎ!
さらに、最終話では、ココと結婚! まあ、「プリキュア5」本編では何度か良い雰囲気になってましたし、ねえ?
ココが人間態じゃないのが締まらないですが(笑)、のぞみが幸せなら良いでしょう。「オトナプリキュア」でも、今に一生懸命なのぞみが見られて、本当に幸せです!
・夏木 りん
大人になったりんのビジュアルを初めて見た時は「りんも素敵な大人になってるな・・・」と見とれていました。りんの声役・竹内順子さんは、「りんさん」なんて言ってましたが、確かにそんな雰囲気を感じました。
のぞみとは、中学卒業後もよく付き合っていて、大人になってからは一緒に飲みに行く事も。2人のお母さん達と同じく、良い付き合いを続けていて何よりでした。幼なじみ最高! ついでに、のぞみに対するツッコミ役も継続してて、何よりです。(笑)
また、酒が入ると、「のぞみくん」なんて言いながら、絡む場面も。
いやー、すごく面白かったですね。「プリキュア5」本編でガシガシツッコんで色々たまっちゃったんでしょうか。(笑)
大人になったりんは、アクセサリー関係の仕事に就いていました。中学生の時は、アクセサリーのデザインをしたいという夢を見つけてましたので、良い職業に就いたと思いますが、上手くいかずに悩む場面も。
中学生時代は、色んな部活の助っ人や、実家の花屋の手伝いなど、色々と頑張っていたものの、今はそれができない事にも悩んでいました。しかし、遠慮せずに他人に頼れば良いという、かれんのアドバイスで気が楽になり、プリキュアにもなれました。
「プリキュア5」1年目前半では、かれんと変に張り合う事が多かったと思うと、りんがかれんに甘えるというのは、なんか感慨深いものがありますね。
また、りんのお母さんが出てきたのも良かったですね。「プリキュア5」の時と変わらない美人で驚きました。
りんのお母さんは、変わらず花屋を営んでいました。また、りんの弟と妹についても触れられており、2人は就職活動中との事。りんの家族は皆、元気そうで安心しました。
・春日野 うらら
大人になったうららを初めて見た時の感想は「すごく髪が伸びたなあ・・・」でした。髪型はツインテールではなくなったり、眼鏡も着用してたりと、「プリキュア5」のメインキャラ6人の中では見た目が大きく変わったと感じました。
本作でも、うららは、亡き母のような大女優を目指して奮闘中。世界的に有名な舞台演出家の舞台の主演に抜擢もされました。学生の時から芸能活動を頑張っていたうららですが、コツコツ頑張った事が実を結んだようで何よりです。
しかし、うららの演技に、演出家からは厳しい指摘を受け、休みを取るようにも言われました。降板じゃないかと悩みましたが、シロップと一緒の時間を過ごした事で、良い感じに肩の力が抜けて、新曲も作りました。
中学生だった時のチャームポイント・ツインテールや、のぞみに負けないくらいのボケキャラ感がなくなったのは残念でしたが、大女優だった母に少し近付けたように感じたのは良かったと思います。
・秋元 こまち
「プリキュア5」のメインキャラ6人の中でプリキュア化が最後だったり、「プリキュア5」の時は良い雰囲気だったナッツとの対話が少なかったりと、本作では影が薄かったように感じました。羊羹ネタ、お化け好き、迷探偵こまちといった、ギャグ要素が軒並みなかったのも、拍車をかけていたように思います。
大人になったこまちは、ライターとして奮闘中。書いた小説がコンクールに入賞した事もありますが、「オトナプリキュア」開始時点では、書きたいネタが浮かばず、苦戦していました。
それでも、実家の和菓子屋を手伝ったり、町内会に参加したり、街の美化に積極的だったりと、誰かのために穏やかに頑張る姿は、「プリキュア5」の時と変わらずで安心しました。落ち着いた口調が変わらなかったのも良かったところ。
他のメインキャラと比べて目立った活躍はなかったものの、ストーリーを良い感じに彩っていたように思います。
・水無月 かれん
「プリキュア5」では「中学生なのに大人の貫禄あるなあ・・・」と思っていましたが、大人になったかれんのビジュアルを見た時は、大人の貫録が更に増したように感じました。私よりも年上に見えるかも、なんて思い、少し笑っちゃってました。(笑)
「オトナプリキュア」でのかれんは、医者として頑張っていました。「プリキュア5」では医者になる夢を見つけただけに、それが叶ったのは本当に良かったと思いますね。
また、人当たりがかなり良くなったと感じました。「プリキュア5」1年目前半は少し刺々しいところがあったと思うと、結構変わったと思います。
老若男女様々な患者と付き合ってきた経験が効いてるのでしょう。医者に重要なのは、病気を治す事より、患者との付き合いだと思いますので、かれんは良い医者になったんだな、と安心しました。
夜にのぞみ達と集まった時は、酒を飲む事はありませんでした。医者は病院から急な呼び出しがかかるかもしれないと考えると、致し方のないところでしょう。
とはいえ、1回くらいは酒を飲むシーンがあっても良かったんじゃないかと思いますね。もし続編があれば、酒を飲むシーンを描いてほしいもの。「きっと、かれんは派手に酔うんだろうな。間違いない!」と信じていますので、ぜひともお願いします。(笑)
あと、執事の坂本が出てきたのも良かったところ。かれんの帰りを丁寧に出迎えてくれたり、シロップにギターを教えたりと、執事らしい渋い活躍を見せてくれたと思います。
医者になるのは難しい上、医者になってからも重圧続きで大変ではありますが、坂本からいたからこそ、かれんは頑張れたんじゃないかと思いますね。「プリキュア5」と変わらぬ良き執事を務めていて何よりでした。
・美々野 くるみ
「プリキュア5」終了後はパルミエ王国に戻り、人間界にはいなくなったものと思っていましたが、人間界で生活している事に驚きました。
大人になったくるみは、ココとナッツのお世話役としてのスキルを上げるために、派遣で秘書をやっていました。良い仕事はしており、社長からも気に入られていますが、秘書室長からは、何かと難癖をつけられたり、サービス残業されたりなど、苦労しています。
大人になっても、相変わらず、かれんに対してはデレッデレで安心しました。
うーん・・・、この姉妹感、実に素晴らしい!
くるみが好きな酒はビッグアップルですが、その理由は、「プリキュア5」1年目でミルクが体調を崩した時にかれんが看病してくれたからでした。あの時は、かれんがミルクに、すりおろしたリンゴを食べさせてくれましたが、その時の味が忘れられなかったとの事です。
「ああ、あの話か! 懐かしい!」と興奮しましたね。しかも、あの時をきっかけに、かれんは医者を目指そうと思ったのですから、感慨深いものがありますね。
第3話では、久々にかれんと一緒にプリキュアとして戦いました。ほぼ同じタイミングでプリキュアになれて、嬉しかったでしょう。
それだけに、第3話は、かれミルファンにとって、たまらない一話だったと思います。「オトナプリキュア」制作スタッフ様の多くはかれミル推しだった事がうかがえますね。(笑)
・日向 咲
私が最初に見た「プリキュア」は「スプラッシュスター」。それだけに、咲と舞も「オトナプリキュア」に出ると知った時は、すごく嬉しかったですね。
大人になった咲のビジュアルを見た時は、「なんかすっごくオシャレになってる!」でした。それだけに、実家のパン屋「PANPAKAパン」から離れて他の仕事をしてるのかな、と気になりました。
で、第4話、PANPAKAパンで働いていると聞いて、安心しました。大人になっても実家のパン屋を誇りに感じていて、何よりでした。
ですが、すぐに、舞の口から、婚約者がいると聞いて、めちゃくちゃ驚きました。
え!? 咲に婚約者!? 私が最初に見た「プリキュア」の主人公が!?
そうか、おめでとう! 相手は舞だな? 2人で一緒に、ぶっちゃけはっちゃけトキメキパワーで世界を救ったんだもん! 結婚してもおかしくないよね!
・・・って、思いたかった! 思いたかったよ・・・。だけど、その約8秒後・・・。
ん? あの彼? 調理師学校の時一緒だった人?
マジかよ・・・。「スプラッシュスター」本編には出なかった、全然知らない野郎かよ・・・。舞の兄貴とか健太ならともかく、全然知らない野郎だなんて・・・。
誰だよ、咲にアコギな真似しやがったのは・・・。咲は舞のものだからな?
・・・ってな感じで、ショックを受けてました。まあ、変に盛ってる部分もありますが。(笑)
衝撃は受けたものの、第4話では、舞が抱える悩みに対して、舞が思った通りにすればいいとアドバイスしており、「変に難しく考えないところは変わらないな・・・」と安心しました。
しかし、第9話では、より良いパンを作りたいとフランス留学を考えていて、それを周りに言い出せずに悩む場面も。プリキュアになる事にも、子供の時とは違うと、ためらいを感じていました。
考えてみれば、咲は、妹持ちのお姉ちゃん。周りの期待を裏切れないと責任を感じやすいところはあるでしょうし、悩むのは当然なのかな、と思いますね。「大人の責任」って言葉が出た時は、「『スプラッシュスター』本編では、いつも明るかった咲がねえ・・・。これが時の流れか・・・」なんて感じました。
ですが、「大人も子供も変わらない」という舞の言葉で、プリキュアに変身でき、周りも留学の話を受け入れてくれました。フランス語で会話するのは大変そうですが、そこは、父親譲りの向上心と持ち前の明るさで「絶好調ナリ!」だったと信じたいですね。
また、第9話では、咲の両親も登場。これも良かったですね。
お母さんは「スプラッシュスター」本編と変わらず美人でしたけど、お父さんは少し老けたかも。でも、2人とも、元気で「PANPAKAパン」を営んでいるのは、すごく安心しましたし、お父さんは和菓子屋の弟子入りを考えているのも、なんかすごいな、と感じました。
留学を通じてパン作りの技術を磨いた咲と、元気な両親がいれば、もう50年は、「PANPAKAパン」は人気のパン屋であり続けるでしょう。いや、あり続けるに違いない! そう確信めいたものを感じました。
・美翔 舞
大人になった舞のビジュアルを見た時は、「舞も美人になってるー! しかも、中学生の時の面影も残っているように感じられ、これまた良し!」でした。
第4話では、大手広告代理店でグラフィックデザイナーとして働いている事が明かされました。子供の時は絵を描くのが好きでしたので、良い職業に就けたのかな、と思いました。
ただ、その第4話、咲に婚約者がいる事以上のショックを受けました。正直、「スイートプリキュア♪」のファルセットショックが生ぬるく感じるくらいのレベルですね。(笑)
「彼と上手くいってなくて」。ちょっと待ってくれ・・・。舞の口から、そんな言葉が出るなんて、思いもしなかったぞ・・・。
だって、「スプラッシュスター」本編では、男子が好きになる事も、告白される事もなかった、咲大好きっ娘だったんですよ? そんな子に彼氏ができるとか、信じたくないよ・・・。
しかも、別れを切り出されてるとか、どういう事なの・・・。舞といったら、プリキュアシリーズにおいて、かなりハイレベルな美少女なんだぞ? そんな子と付き合える事になったら幸せ絶頂だというのに、別れようとか、独身男性の私をバカにしてんの?(笑)
第4話の最後の方では、咲の言葉のおかげで自分の気持ちに整理がついて、電話を通じて彼に別れを告げるのですが、これが第4話の最後の1枚絵になってるんですよね。この舞がかなり美人で、切なく感じるんですよ・・・。
ああ・・・。これを見ると、舞に別れを切り出した奴への怒りが増してきますね・・・。
ホント、誰だよ・・・。聖なる舞を汚しやがったクソ野郎は・・・。
舞と付き合っていくうちに違和感を抱いて、別れを切り出したのでしょうけど、その違和感を受け入れてこその彼氏だろうが! ゴラァ!
咲の婚約者は、咲がフランスに留学する事になっても、結婚してもやりたい事をやればいいし、咲が笑顔でいてくれるのが一番だと思ってくれましたので、彼の事は認めようと思いましたが、舞の元彼、テメーはダメだ・・・。そいつの顔を見かけたら、写真に撮って、藁人形に貼り付けて、五寸釘を打ち込んでやりたいですね。
第4話の主感想は、こんな感じでした。結構病んでますね、私。(笑)
まあ、でも、咲からラインメッセージが来た時の嬉しい表情や、咲と一緒にいる時の笑顔は、すごく良かったですね。
第9話では、咲のやりたい事を後押ししたり、自分からプリキュアになろうと言い出したりと、咲を引っ張っていました。大人になっても、咲大好きっ娘だったのは安心しましたね。
咲が留学した事で、長い間離れ離れとなりましたが、それでも、毎日電話で楽しく話し合っていたと思いますし、時には直接咲に会いにフランスに行ったと信じたいですね。なんなら、咲と一緒にフランスに住んだっていいのよ?(笑)
メインキャラについては、全員語りました。では、ここから、その他大きく感じた事について、あれこれ語っていきます。
・ブンビーさん
まずは、大きなお友達の大いなる希望、ブンビーさんについて語らねば! 「プリキュア5」の続編と聞いて、ブンビーさんがどうなったのかは、めちゃくちゃ気になりました。
本編で初めて登場したのは、第4話。建物の管理会社で働いていました。「プリキュア5」2年目最終話で設立したブンビーカンパニーは、どうしちゃったんでしょうかね? やめてしまったのでしょうか?
ブンビーさんといえば、「プリキュア5」の2年間において、多大なギャグパワーで、プリキュアに負けないくらいの伝説を残してくれましたが、「オトナプリキュア」でも愉快なところを見せてくれました。
第4話では、シャドウに襲われたところを、怪人態になって飛んで逃げましたが、その時のセリフが「そういや俺、飛べたんだよなあ」。
「そういや」じゃねーっすよ、あなた!(笑) カワリーノの処刑から奇跡的に生き延びた事を語った時に「飛べるのを思い出した」で笑わせてくれたのを思い出しますね。
第10話では・・・、
こんなだらしない顔して「私はドリーム推しだな・・・」。
おい、オッサン。あなた、歳いくつだと思ってんだよ。まあ、私も、いい歳こいて「プリキュア」に17年以上もハマり続けては、このような顔をする事が度々ありますので、他人事ではないんですけどね。(笑)
まあ、でも・・・、
こんな笑顔を向けられたら、キュアドリーム推しになりますよね。私もキュアドリームは結構好きですので、ブンビーさんとは良い酒が飲めそうです。(笑)
最終話では、「あの子達はね、もうめちゃくちゃ頑張ってますよ、昔から!」と力説する場面も。
良い事言った、ブンビーさん! プリキュアと2年間戦い続け、「プリキュア5」2年目最終盤でプリキュアを救ったからこそ、ですね。
愉快なところを多く見せながらも、時にはカッコ良いところもあり、「プリキュア5」本編と変わらぬ魅力を拝めたのは良かったです。「オトナプリキュア」の続編があれば、またブンビーさんの登場を心待ちにしたいですね。
・プリキュア化
第2話では、のぞみが中学生以来のプリキュアに! 話が進むにつれ、他のメインキャラも変身するようになり、第9話までには、メインキャラ8人全員が変身しました。
メインキャラ達のプリキュア化は、本作開始前はもちろん、第1話を見終えた時でも予想してなかったですね。考えてみれば、大人になったのぞみ達の日常だけを描くなら、12話という話数は多いかも。再びプリキュアになって悪者と戦うという展開を設けてボリュームをつけるのが良いのでしょうね。
なお、変身する直前は、見た目が中学生の時に戻ります。そこから、過去作の変身バンクを経て、プリキュアになります。大人の状態から過去作とまったく同じ見た目のプリキュアに変身するのは違和感があるでしょうから、こういう形にしたんでしょうね。
ちなみに、「プリキュア5」の6人は、制服姿で中学生になるんですよね。何で制服姿? 「制服着てても2人は、むちゃくちゃタフだし」という古来の言い伝えですかね。もしかしたら、スタッフ様の趣味だったりして。(笑)
第9話では、咲舞も久々にプリキュアに変身しましたが、本作では、妖精の力なしで変身しました。「え? フラッピとチョッピがいないんだけど、それで変身しちゃっていいの?」と不思議に思いましたね。
まあ、下手にフラッピ&チョッピを登場させて、声をつけさせようものなら、チョッピの声役に大きなクレームが出かねませんので、リスクが大きいでしょう。それゆえに、第9話開始前は、咲舞だけは変身せずに本作が終わるものだと思ってました。
妖精なしで咲舞が変身できたのは違和感があるものの、久々に咲舞の変身バンクを見れたのは嬉しかったですね。
いやー、まさか令和の時代で、「デュアルスピリッチュアルパワー!」とか「聖なる泉を汚す者よ!」「アコギな真似はおやめなさい!」が聞けるとは思わなかったわ・・・。まあ、聖なる泉は汚されてないんですけどね。(笑)
・ココ&ナッツ&シロップ
「プリキュア5」の男性妖精達は、まとめて語りましょう。
ココとナッツは、「オトナプリキュア」でも、人間態はイケメンでしたね。「プリキュア5」本編から10数年経った今でも、周りから「お兄さん」と呼ばれてもおかしくないくらいのイケメンに感じました。私とそんなに歳は変わらないのに、人生は不公平だー!(笑)
本作では、ナッツよりココの方が断然印象に残りました。第5話で人間態のココが登場してから、のぞみと良い雰囲気になる事がしょっちゅうありましたしね。
先述ののぞみの語りでも述べた通り、最終話で、ココは、のぞみと結婚。プロポーズはココからでした。
そりゃあ、のぞみに対する煮え切らない態度に、ナッツからは腹パンされ、くるみからは思った事をハッキリ言えと言われる始末ですしねえ。ここで男を見せなかったら、ただの草食男子、いや、シュークリーム食男子やで?(笑)
シロップは、キュアローズガーデンの花の世話に勤しんでいました。
そんな中、うららの歌にハマっていて、「とびっきり!勇気の扉」をしょっちゅう聞いたり口ずさんだりしていました。2年目の「ツインテールの魔法」じゃないんですね。「シロうら」の始まりみたいなものでしたし。
この調子だと、歳を重ねて、いいオッサンになったら、ヘッドホンの音量を最大にして、人目もはばからずに「とびっきり! 弾ける憧れ! レッツゴー! みんながいるから! ゲッチュー!」って叫びながらダンスしそうだよなあ。ネバタコス化に足を踏み入れてるんじゃないかと思いました。(笑)
・満&薫
第1話でこれを見た時は、「あれ? これ、満と薫じゃね?」って驚きましたね。と同時に「君達、何やってんすか」と笑いもしました。(笑)
第9話では、このチャンネルを配信していたのが満と薫であることが判明。咲と舞は気付いてなかったようです。
いや、気付こうぜ? 「スプラッシュスター」最終決戦で一緒に世界を救った仲間、いや、友達なんだからさ。変なところで鈍感だから困るぜ。(笑)
にしても、満と薫が動画配信をしていて、しかも、大人気のチャンネルになってるとはねえ。「スプラッシュスター」に登場したばかりの頃は、アクダイカーンの命に従い、ほとんど表情を変えずに淡々と世界を滅ぼそうとしていたのが、未来では動画配信しているなんて誰が予想できたでしょうか。いや、「スプラッシュスター」最終話を見終えた時でも予想できんわ!(笑)
動画配信するにあたって、スマホやパソコンの使い方、動画編集のやり方、アカウントの作成方法など、色々学んだんでしょうね。元は滅びの戦士だったのが、こうも変わっちゃうなんて、流行って怖ろしい!(笑) プリキュアと共闘する事はありませんでしたが、結構存在感はあったと思います。
・BGM
「プリキュア5」「スプラッシュスター」で流れたBGMのいくつかが「オトナプリキュア」でも使われており、多くのオールドファンは興奮したんじゃないのでしょうか。
私は、第1話のアイキャッチを見た時、「あー! これ、『プリキュア5』2年目のアイキャッチのBGMだ! 懐かしい!」と興奮してました。なお、アイキャッチは、毎回同じだった訳ではなく、話の内容によっては、「スプラッシュスター」バージョンもありました。当然、その時のBGMは、「スプラッシュスター」本編で使われたもので(Aパート終了直後のものが流れました)、やはり、こちらを聞いた時も興奮しましたね。
変身BGMも過去作と同じでした。
まあ、これは当然ですかね。変身バンクは変わってませんので、違うBGMが流れちゃったら、違和感バリバリですよね。(笑)
戦闘BGMも、「プリキュア5」「スプラッシュスター」で流れたものが使われていました。
特に、「スプラッシュスター」の「激闘! プリキュアVSダークフォール」が流れた時はテンションが上がってましたね。やっぱり、「スプラッシュスター」のBGMといったら、これよ! 今でも、これを聞くと、ラスボスとの熱過ぎる格闘バトルを思い出しますね。
最終決戦では、「三人の絆」が流れました! 「ふたりはプリキュア マックスハート」(以下「マックスハート」と呼びます)の勝ち確BGMですね。抽象的な説明ですが、まあ、ググんなくても分かりますよね。(笑)
・エンディング
「プリキュア5」「スプラッシュスター」、いずれも、後期エンディングが「ガンバランスdeダンス」だったから、「オトナプリキュア」のエンディングは、令和版「ガンバランス」だ! やったー!
・・・なんて事はありませんでした。まあ、そんなに世の中、甘くはないですよね・・・。
本作のエンディングのタイトルは「雫のプリキュア」。歌い手は、キュア・カルテット。五條真由美さん、うちやえゆかさん、工藤真由さん、宮本佳那子さんの4人ですね。
いやー、まさか、令和の時代でキュア・カルテットなんて言葉を聞くとは思いもしませんでしたね。最近のプリキュアシリーズでは、この4人の名前は聞かないですし。「まだまだ若い者達には負けない!」という気概が感じられましたね。
また、映像も、「過去作のエンディングにも似たような構図があったような?」と思わせるところがありました。
上の5つを見て・・・、
これを思い出した人は多いんじゃないのでしょうか? 「ガンバランス」がエンディングじゃなかったのは残念でしたのが、過去作を懐かしむ要素があったのは良かったですね。
ですが、私は 令和版「ガンバランス」を諦めない! もし、続編があったら、その時は、キュア・カルテットが令和版「ガンバランスdeダンス」を歌ってくれるものだと楽しみにしてます!
・健太&優子
「スプラッシュスター」に登場したキャラで、咲舞の中学のクラスメイト。第1話から登場し、咲舞よりも先に登場しました。
2人は結婚して「カフェ&バーTime」を経営。子供もいました。
「スプラッシュスター」では、優子が健太を好いている場面が多く見られましたので、やはり、優子からプロポーズして、そのまま結ばれたんでしょうかね。
健太の両親も、優子の事を認めていて、健太にはもったいないくらいの相手だと思ったような気がしますね。海の家の手伝いでは、かなりの有能なところを見せていましたし。
大人になった健太は、中学生の時によく言っていたダジャレは影を潜めましたが、代わりに男前度が上がったかな、と思いました。もう少し歳を重ねれば、お父さん張りの愉快で男前な江戸っ子気質になりそうな気がして、その姿を見てみたいですね。
また、本作の健太の声役は、竹内順子さんが続投! 「オトナプリキュア」では、りんと健太の二役を務めました。男の子キャラの声役に定評のある竹内さんですが、成人男子役もなかなか様になっていましたね。声優のすごさを改めて感じました。
大人になった優子は、健太にツッコむ事が多く、しっかり者の印象が強かったと感じています。
一児の母になった事で、気を引き締めたんですかね。健太の両親からも、健太が変な事をしたら遠慮なく喝を入れてくれと言われて、ガシガシツッコんでるのかもしれませんね。
・裏ボス
第8話で出てきた言葉ですね。のぞみ達の住む街についてよく知る人物の事です。
あれ? この顔って、まさか・・・。しかも、「さなえさん」って言われてたけど、もしかして、あの「さなえ」?
Bパートに入ると、家の表札が映るのですが、その表札が・・・、
あー! やっぱりだー! しかも、声役が、野沢雅子さん!
という事は、「マックスハート」のほのかの祖母だ! これは文句なく裏ボスですわ・・・。エスタークとかダークドレアムとかなんてメじゃないですね!(笑)
・「マックスハート」勢
最終決戦では、キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスと、「マックスハート」勢も登場! まあ、裏ボスが登場して、第10話でも、なぎさ、ほのかと思われるキャラの後ろ姿が出てたとなれば、こうなりますよね。
登場したのはプリキュアとしてだけで、大人になった姿は描かれず。
ただ、最終決戦後、なぎさはアマゾン、ほのかは北極圏に行ったとか。熱帯雨林の破壊や、北極圏の氷の減少を抑えるために行ったそうです。スケールのデカさを見せつけるのは、オールスターズ映画の戦闘だけで十分です。(笑)
・未登場キャラ
「オトナプリキュア」に登場しなかった、「プリキュア5」「スプラッシュスター」のキャラは多くいますが、ここでは、「スプラッシュスター」について言及します。「スプラッシュスター」は、私が初めて見た「プリキュア」ゆえに、思い入れが強く、もうちょっと多くのキャラを出してほしかったですし。
まずは、咲の妹・みのり。姿どころか名前も出てこなかったのは残念過ぎますね。
「オトナプリキュア」は、「プリキュア5」「スプラッシュスター」から十数年後の世界線という事を考えると、今は大学生で、実家から遠い大学に通っていて、1人暮らしなんでしょうかね? 姉の咲としては、みのりには好きな道に進ませて、自分は実家を継いで、また、立派なパン職人を目指そうと思ったのかもしれませんね。
続いては、舞の家族。兄貴・和也と両親、いずれも、どうなったのか全然触れられませんでした。
父親は天文学者、母親は考古学者でしたので、両親は変わらずだと思いますが、和也はすごく気になりますね。宇宙飛行士という、すごいものを目指してましたし。宇宙飛行士になれたのか、誰かと結婚しているのかなど、ちょっとでもいいから触れてほしかったですね。
あとは、宮迫君ですかね。「宮迫君って誰よ?」って思った方は多そうですが、中学生時代に健太とお笑いコンビを組んでいた男子です。こんなマイナーキャラを気にするとか異常ですかね?(笑)
健太が全然ダジャレを言わなくなったあたり、中学卒業後は別の進路を歩んで、連絡を取り合う事もなかったと思われますが、それでも、彼の事をちょっとは触れてほしかったかな、と思いますね。「スプラッシュスター」は、私が最初に見た「プリキュア」で、思い入れは強いですし。
・続編の可能性
先程から「続編」という言葉を何度か出していますが、この「オトナプリキュア」は2期がありそうなんですよね。
最終話で、街を襲う怪物・シャドウの脅威を退けたのぞみ達は、悲惨な未来を避けるために何をすべきか考えて、行動していき、明るい人生を歩んでいきました。プリキュアの最終決戦を見ていた街の人達も動き出し、街の美化に積極的になります。
しかし、最終話のラスト約20秒では、未来の事など知った事かと、酒に酔った若者達が缶を道にポイ捨てするシーンが描かれました。その缶からは、闇の力が生まれようとして・・・。それが、本作のラストシーンでした。
再び街に危機が訪れそうな感じで締めたとなると、その危機に対処するためのストーリーとして、2期を制作しそうですよね。
もし2期があれば、再び今に一生懸命なのぞみ達を見て幸せ気分になりたいですし、本作で登場しなかった過去作キャラの登場も楽しみにしたいもの。「プリキュア5」から先の「プリキュア」作品のメインキャラの登場も心待ちにしたいですね。
2期も、毎回の感想は書けないかもしれませんが、それでも全話視聴感想は書きたいですね。現時点でスタッフ様達が2期を考えているのかどうかは分かりませんが、2期があるのであれば、全力で楽しみます!
「オトナプリキュア」の全話視聴感想は、これで以上です。
最後に、本作も、「プリキュア5」や「スプラッシュスター」と同じく、視聴後は楽しい気分になれて、満足です! 本当に、ありがとうございました! そして、「オトナプリキュア」の制作、お疲れ様でした!
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私も見ていましたが、ネットの無料配信で見てました。ABEMAで見てましたので、見れたのは、本放送から6日後でした。
翌日には次の話が始まり、「これは毎回の感想を書いても今更感があるな・・・。それに、『ひろがるスカイ!プリキュア』の感想も早い段階で放送1週間以内に書けるようにしたいし・・・」という考えから、「オトナプリキュア」の感想を書く事は断念しました。
しかし、何も語らずに終わらせてしまうのは、なんか癪だな、と思いましたので、全話を見終えて大きく思った事について語る事にしました。
という事で、ここから語っていきます。
なお、以下、「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5Go!Go!」の2作品の総称を「プリキュア5」と呼ぶ事にします。それぞれの作品単独については、「Yes!プリキュア5」は「プリキュア5」1年目、「Yes!プリキュア5Go!Go!」は「プリキュア5」2年目と呼びます。
また、「オトナプリキュア」では、「ふたりはプリキュア スプラッシュスター」のキャラも何人か出てきていますが、そちらは「スプラッシュスター」と略します。
では、まずは、「プリキュア5」「スプラッシュスター」のメインキャラ8人について、1人ずつ語っていきましょう。
・夢原 のぞみ
放送開始前に、大人になったのぞみのビジュアルを見た時は、「おお! 美人になってる!」って驚きましたね。それと同時に、「『プリキュア5』本編では先生になりたいって言ってたけど、どうなったんだろう?」って気になりました。
大きな期待を持って第1話を視聴してみたら、想像以上に良い先生をやっていて、ビックリしました。生徒達の夢のために、精一杯動いて、精一杯泣いて・・・。
特に、第1話のこれが、すごく印象に残りました。
家庭の事情で転校する事になり、ダンサーになる夢を諦めかけようとした女の子・片桐るみを引き止めようとするんですよね。奨学金を出してはどうかと校長に提案したり、親の説得のために支援制度や補助金制度などを調べたりと。
だけど、両親は離婚し、校長や父親からの非情な要望に応えられず、るみは転校する事に。その時に、のぞみは、るみの力になれなかった事に泣きながら謝るんですよね。それも、るみと同じ目線で。
こんな事ができるとか、のぞみって、本当にすごいよ・・・。生徒のいじめを見て見ぬふりする教師は少なくないと思うと、尚更ですね。
また、このシーンを見て、「プリキュア5」1年目の最終話を思い出しました。ラスボス・デスパライアが抱える悩みを聞いて、変身を解いてまで対話しようとした事ですね。今から15年以上も前のシーンですが、今でも鮮明に憶えてます。
そんなのぞみからすれば、生徒と同じ目線で泣く事は至って自然な事だったのかもしれませんが、決して自分が格上にならず、相手と同等の立場で、同等の目線で語り合おうというのが、本当にすごいのよ・・・。
のぞみって時々すごい。「プリキュア5」視聴時に感じた事を、「オトナプリキュア」でも感じる事ができて良かったと思いますし、ここまで「プリキュア」にハマり続けて良かったと感じています。
るみの転校は止められませんでしたが、のぞみの思いは、るみに伝わり、また会おうと約束した事が、10年以上ぶりのプリキュア化に繋がりました。最終話では、転校先の学校でダンス部を作ったという知らせも。やっぱり、のぞみが他人に与える影響は大き過ぎ!
さらに、最終話では、ココと結婚! まあ、「プリキュア5」本編では何度か良い雰囲気になってましたし、ねえ?
ココが人間態じゃないのが締まらないですが(笑)、のぞみが幸せなら良いでしょう。「オトナプリキュア」でも、今に一生懸命なのぞみが見られて、本当に幸せです!
・夏木 りん
大人になったりんのビジュアルを初めて見た時は「りんも素敵な大人になってるな・・・」と見とれていました。りんの声役・竹内順子さんは、「りんさん」なんて言ってましたが、確かにそんな雰囲気を感じました。
のぞみとは、中学卒業後もよく付き合っていて、大人になってからは一緒に飲みに行く事も。2人のお母さん達と同じく、良い付き合いを続けていて何よりでした。幼なじみ最高! ついでに、のぞみに対するツッコミ役も継続してて、何よりです。(笑)
また、酒が入ると、「のぞみくん」なんて言いながら、絡む場面も。
いやー、すごく面白かったですね。「プリキュア5」本編でガシガシツッコんで色々たまっちゃったんでしょうか。(笑)
大人になったりんは、アクセサリー関係の仕事に就いていました。中学生の時は、アクセサリーのデザインをしたいという夢を見つけてましたので、良い職業に就いたと思いますが、上手くいかずに悩む場面も。
中学生時代は、色んな部活の助っ人や、実家の花屋の手伝いなど、色々と頑張っていたものの、今はそれができない事にも悩んでいました。しかし、遠慮せずに他人に頼れば良いという、かれんのアドバイスで気が楽になり、プリキュアにもなれました。
「プリキュア5」1年目前半では、かれんと変に張り合う事が多かったと思うと、りんがかれんに甘えるというのは、なんか感慨深いものがありますね。
また、りんのお母さんが出てきたのも良かったですね。「プリキュア5」の時と変わらない美人で驚きました。
りんのお母さんは、変わらず花屋を営んでいました。また、りんの弟と妹についても触れられており、2人は就職活動中との事。りんの家族は皆、元気そうで安心しました。
・春日野 うらら
大人になったうららを初めて見た時の感想は「すごく髪が伸びたなあ・・・」でした。髪型はツインテールではなくなったり、眼鏡も着用してたりと、「プリキュア5」のメインキャラ6人の中では見た目が大きく変わったと感じました。
本作でも、うららは、亡き母のような大女優を目指して奮闘中。世界的に有名な舞台演出家の舞台の主演に抜擢もされました。学生の時から芸能活動を頑張っていたうららですが、コツコツ頑張った事が実を結んだようで何よりです。
しかし、うららの演技に、演出家からは厳しい指摘を受け、休みを取るようにも言われました。降板じゃないかと悩みましたが、シロップと一緒の時間を過ごした事で、良い感じに肩の力が抜けて、新曲も作りました。
中学生だった時のチャームポイント・ツインテールや、のぞみに負けないくらいのボケキャラ感がなくなったのは残念でしたが、大女優だった母に少し近付けたように感じたのは良かったと思います。
・秋元 こまち
「プリキュア5」のメインキャラ6人の中でプリキュア化が最後だったり、「プリキュア5」の時は良い雰囲気だったナッツとの対話が少なかったりと、本作では影が薄かったように感じました。羊羹ネタ、お化け好き、迷探偵こまちといった、ギャグ要素が軒並みなかったのも、拍車をかけていたように思います。
大人になったこまちは、ライターとして奮闘中。書いた小説がコンクールに入賞した事もありますが、「オトナプリキュア」開始時点では、書きたいネタが浮かばず、苦戦していました。
それでも、実家の和菓子屋を手伝ったり、町内会に参加したり、街の美化に積極的だったりと、誰かのために穏やかに頑張る姿は、「プリキュア5」の時と変わらずで安心しました。落ち着いた口調が変わらなかったのも良かったところ。
他のメインキャラと比べて目立った活躍はなかったものの、ストーリーを良い感じに彩っていたように思います。
・水無月 かれん
「プリキュア5」では「中学生なのに大人の貫禄あるなあ・・・」と思っていましたが、大人になったかれんのビジュアルを見た時は、大人の貫録が更に増したように感じました。私よりも年上に見えるかも、なんて思い、少し笑っちゃってました。(笑)
「オトナプリキュア」でのかれんは、医者として頑張っていました。「プリキュア5」では医者になる夢を見つけただけに、それが叶ったのは本当に良かったと思いますね。
また、人当たりがかなり良くなったと感じました。「プリキュア5」1年目前半は少し刺々しいところがあったと思うと、結構変わったと思います。
老若男女様々な患者と付き合ってきた経験が効いてるのでしょう。医者に重要なのは、病気を治す事より、患者との付き合いだと思いますので、かれんは良い医者になったんだな、と安心しました。
夜にのぞみ達と集まった時は、酒を飲む事はありませんでした。医者は病院から急な呼び出しがかかるかもしれないと考えると、致し方のないところでしょう。
とはいえ、1回くらいは酒を飲むシーンがあっても良かったんじゃないかと思いますね。もし続編があれば、酒を飲むシーンを描いてほしいもの。「きっと、かれんは派手に酔うんだろうな。間違いない!」と信じていますので、ぜひともお願いします。(笑)
あと、執事の坂本が出てきたのも良かったところ。かれんの帰りを丁寧に出迎えてくれたり、シロップにギターを教えたりと、執事らしい渋い活躍を見せてくれたと思います。
医者になるのは難しい上、医者になってからも重圧続きで大変ではありますが、坂本からいたからこそ、かれんは頑張れたんじゃないかと思いますね。「プリキュア5」と変わらぬ良き執事を務めていて何よりでした。
・美々野 くるみ
「プリキュア5」終了後はパルミエ王国に戻り、人間界にはいなくなったものと思っていましたが、人間界で生活している事に驚きました。
大人になったくるみは、ココとナッツのお世話役としてのスキルを上げるために、派遣で秘書をやっていました。良い仕事はしており、社長からも気に入られていますが、秘書室長からは、何かと難癖をつけられたり、サービス残業されたりなど、苦労しています。
大人になっても、相変わらず、かれんに対してはデレッデレで安心しました。
うーん・・・、この姉妹感、実に素晴らしい!
くるみが好きな酒はビッグアップルですが、その理由は、「プリキュア5」1年目でミルクが体調を崩した時にかれんが看病してくれたからでした。あの時は、かれんがミルクに、すりおろしたリンゴを食べさせてくれましたが、その時の味が忘れられなかったとの事です。
「ああ、あの話か! 懐かしい!」と興奮しましたね。しかも、あの時をきっかけに、かれんは医者を目指そうと思ったのですから、感慨深いものがありますね。
第3話では、久々にかれんと一緒にプリキュアとして戦いました。ほぼ同じタイミングでプリキュアになれて、嬉しかったでしょう。
それだけに、第3話は、かれミルファンにとって、たまらない一話だったと思います。「オトナプリキュア」制作スタッフ様の多くはかれミル推しだった事がうかがえますね。(笑)
・日向 咲
私が最初に見た「プリキュア」は「スプラッシュスター」。それだけに、咲と舞も「オトナプリキュア」に出ると知った時は、すごく嬉しかったですね。
大人になった咲のビジュアルを見た時は、「なんかすっごくオシャレになってる!」でした。それだけに、実家のパン屋「PANPAKAパン」から離れて他の仕事をしてるのかな、と気になりました。
で、第4話、PANPAKAパンで働いていると聞いて、安心しました。大人になっても実家のパン屋を誇りに感じていて、何よりでした。
ですが、すぐに、舞の口から、婚約者がいると聞いて、めちゃくちゃ驚きました。
え!? 咲に婚約者!? 私が最初に見た「プリキュア」の主人公が!?
そうか、おめでとう! 相手は舞だな? 2人で一緒に、ぶっちゃけはっちゃけトキメキパワーで世界を救ったんだもん! 結婚してもおかしくないよね!
・・・って、思いたかった! 思いたかったよ・・・。だけど、その約8秒後・・・。
ん? あの彼? 調理師学校の時一緒だった人?
マジかよ・・・。「スプラッシュスター」本編には出なかった、全然知らない野郎かよ・・・。舞の兄貴とか健太ならともかく、全然知らない野郎だなんて・・・。
誰だよ、咲にアコギな真似しやがったのは・・・。咲は舞のものだからな?
・・・ってな感じで、ショックを受けてました。まあ、変に盛ってる部分もありますが。(笑)
衝撃は受けたものの、第4話では、舞が抱える悩みに対して、舞が思った通りにすればいいとアドバイスしており、「変に難しく考えないところは変わらないな・・・」と安心しました。
しかし、第9話では、より良いパンを作りたいとフランス留学を考えていて、それを周りに言い出せずに悩む場面も。プリキュアになる事にも、子供の時とは違うと、ためらいを感じていました。
考えてみれば、咲は、妹持ちのお姉ちゃん。周りの期待を裏切れないと責任を感じやすいところはあるでしょうし、悩むのは当然なのかな、と思いますね。「大人の責任」って言葉が出た時は、「『スプラッシュスター』本編では、いつも明るかった咲がねえ・・・。これが時の流れか・・・」なんて感じました。
ですが、「大人も子供も変わらない」という舞の言葉で、プリキュアに変身でき、周りも留学の話を受け入れてくれました。フランス語で会話するのは大変そうですが、そこは、父親譲りの向上心と持ち前の明るさで「絶好調ナリ!」だったと信じたいですね。
また、第9話では、咲の両親も登場。これも良かったですね。
お母さんは「スプラッシュスター」本編と変わらず美人でしたけど、お父さんは少し老けたかも。でも、2人とも、元気で「PANPAKAパン」を営んでいるのは、すごく安心しましたし、お父さんは和菓子屋の弟子入りを考えているのも、なんかすごいな、と感じました。
留学を通じてパン作りの技術を磨いた咲と、元気な両親がいれば、もう50年は、「PANPAKAパン」は人気のパン屋であり続けるでしょう。いや、あり続けるに違いない! そう確信めいたものを感じました。
・美翔 舞
大人になった舞のビジュアルを見た時は、「舞も美人になってるー! しかも、中学生の時の面影も残っているように感じられ、これまた良し!」でした。
第4話では、大手広告代理店でグラフィックデザイナーとして働いている事が明かされました。子供の時は絵を描くのが好きでしたので、良い職業に就けたのかな、と思いました。
ただ、その第4話、咲に婚約者がいる事以上のショックを受けました。正直、「スイートプリキュア♪」のファルセットショックが生ぬるく感じるくらいのレベルですね。(笑)
「彼と上手くいってなくて」。ちょっと待ってくれ・・・。舞の口から、そんな言葉が出るなんて、思いもしなかったぞ・・・。
だって、「スプラッシュスター」本編では、男子が好きになる事も、告白される事もなかった、咲大好きっ娘だったんですよ? そんな子に彼氏ができるとか、信じたくないよ・・・。
しかも、別れを切り出されてるとか、どういう事なの・・・。舞といったら、プリキュアシリーズにおいて、かなりハイレベルな美少女なんだぞ? そんな子と付き合える事になったら幸せ絶頂だというのに、別れようとか、独身男性の私をバカにしてんの?(笑)
第4話の最後の方では、咲の言葉のおかげで自分の気持ちに整理がついて、電話を通じて彼に別れを告げるのですが、これが第4話の最後の1枚絵になってるんですよね。この舞がかなり美人で、切なく感じるんですよ・・・。
ああ・・・。これを見ると、舞に別れを切り出した奴への怒りが増してきますね・・・。
ホント、誰だよ・・・。聖なる舞を汚しやがったクソ野郎は・・・。
舞と付き合っていくうちに違和感を抱いて、別れを切り出したのでしょうけど、その違和感を受け入れてこその彼氏だろうが! ゴラァ!
咲の婚約者は、咲がフランスに留学する事になっても、結婚してもやりたい事をやればいいし、咲が笑顔でいてくれるのが一番だと思ってくれましたので、彼の事は認めようと思いましたが、舞の元彼、テメーはダメだ・・・。そいつの顔を見かけたら、写真に撮って、藁人形に貼り付けて、五寸釘を打ち込んでやりたいですね。
第4話の主感想は、こんな感じでした。結構病んでますね、私。(笑)
まあ、でも、咲からラインメッセージが来た時の嬉しい表情や、咲と一緒にいる時の笑顔は、すごく良かったですね。
第9話では、咲のやりたい事を後押ししたり、自分からプリキュアになろうと言い出したりと、咲を引っ張っていました。大人になっても、咲大好きっ娘だったのは安心しましたね。
咲が留学した事で、長い間離れ離れとなりましたが、それでも、毎日電話で楽しく話し合っていたと思いますし、時には直接咲に会いにフランスに行ったと信じたいですね。なんなら、咲と一緒にフランスに住んだっていいのよ?(笑)
メインキャラについては、全員語りました。では、ここから、その他大きく感じた事について、あれこれ語っていきます。
・ブンビーさん
まずは、大きなお友達の大いなる希望、ブンビーさんについて語らねば! 「プリキュア5」の続編と聞いて、ブンビーさんがどうなったのかは、めちゃくちゃ気になりました。
本編で初めて登場したのは、第4話。建物の管理会社で働いていました。「プリキュア5」2年目最終話で設立したブンビーカンパニーは、どうしちゃったんでしょうかね? やめてしまったのでしょうか?
ブンビーさんといえば、「プリキュア5」の2年間において、多大なギャグパワーで、プリキュアに負けないくらいの伝説を残してくれましたが、「オトナプリキュア」でも愉快なところを見せてくれました。
第4話では、シャドウに襲われたところを、怪人態になって飛んで逃げましたが、その時のセリフが「そういや俺、飛べたんだよなあ」。
「そういや」じゃねーっすよ、あなた!(笑) カワリーノの処刑から奇跡的に生き延びた事を語った時に「飛べるのを思い出した」で笑わせてくれたのを思い出しますね。
第10話では・・・、
こんなだらしない顔して「私はドリーム推しだな・・・」。
おい、オッサン。あなた、歳いくつだと思ってんだよ。まあ、私も、いい歳こいて「プリキュア」に17年以上もハマり続けては、このような顔をする事が度々ありますので、他人事ではないんですけどね。(笑)
まあ、でも・・・、
こんな笑顔を向けられたら、キュアドリーム推しになりますよね。私もキュアドリームは結構好きですので、ブンビーさんとは良い酒が飲めそうです。(笑)
最終話では、「あの子達はね、もうめちゃくちゃ頑張ってますよ、昔から!」と力説する場面も。
良い事言った、ブンビーさん! プリキュアと2年間戦い続け、「プリキュア5」2年目最終盤でプリキュアを救ったからこそ、ですね。
愉快なところを多く見せながらも、時にはカッコ良いところもあり、「プリキュア5」本編と変わらぬ魅力を拝めたのは良かったです。「オトナプリキュア」の続編があれば、またブンビーさんの登場を心待ちにしたいですね。
・プリキュア化
第2話では、のぞみが中学生以来のプリキュアに! 話が進むにつれ、他のメインキャラも変身するようになり、第9話までには、メインキャラ8人全員が変身しました。
メインキャラ達のプリキュア化は、本作開始前はもちろん、第1話を見終えた時でも予想してなかったですね。考えてみれば、大人になったのぞみ達の日常だけを描くなら、12話という話数は多いかも。再びプリキュアになって悪者と戦うという展開を設けてボリュームをつけるのが良いのでしょうね。
なお、変身する直前は、見た目が中学生の時に戻ります。そこから、過去作の変身バンクを経て、プリキュアになります。大人の状態から過去作とまったく同じ見た目のプリキュアに変身するのは違和感があるでしょうから、こういう形にしたんでしょうね。
ちなみに、「プリキュア5」の6人は、制服姿で中学生になるんですよね。何で制服姿? 「制服着てても2人は、むちゃくちゃタフだし」という古来の言い伝えですかね。もしかしたら、スタッフ様の趣味だったりして。(笑)
第9話では、咲舞も久々にプリキュアに変身しましたが、本作では、妖精の力なしで変身しました。「え? フラッピとチョッピがいないんだけど、それで変身しちゃっていいの?」と不思議に思いましたね。
まあ、下手にフラッピ&チョッピを登場させて、声をつけさせようものなら、チョッピの声役に大きなクレームが出かねませんので、リスクが大きいでしょう。それゆえに、第9話開始前は、咲舞だけは変身せずに本作が終わるものだと思ってました。
妖精なしで咲舞が変身できたのは違和感があるものの、久々に咲舞の変身バンクを見れたのは嬉しかったですね。
いやー、まさか令和の時代で、「デュアルスピリッチュアルパワー!」とか「聖なる泉を汚す者よ!」「アコギな真似はおやめなさい!」が聞けるとは思わなかったわ・・・。まあ、聖なる泉は汚されてないんですけどね。(笑)
・ココ&ナッツ&シロップ
「プリキュア5」の男性妖精達は、まとめて語りましょう。
ココとナッツは、「オトナプリキュア」でも、人間態はイケメンでしたね。「プリキュア5」本編から10数年経った今でも、周りから「お兄さん」と呼ばれてもおかしくないくらいのイケメンに感じました。私とそんなに歳は変わらないのに、人生は不公平だー!(笑)
本作では、ナッツよりココの方が断然印象に残りました。第5話で人間態のココが登場してから、のぞみと良い雰囲気になる事がしょっちゅうありましたしね。
先述ののぞみの語りでも述べた通り、最終話で、ココは、のぞみと結婚。プロポーズはココからでした。
そりゃあ、のぞみに対する煮え切らない態度に、ナッツからは腹パンされ、くるみからは思った事をハッキリ言えと言われる始末ですしねえ。ここで男を見せなかったら、ただの草食男子、いや、シュークリーム食男子やで?(笑)
シロップは、キュアローズガーデンの花の世話に勤しんでいました。
そんな中、うららの歌にハマっていて、「とびっきり!勇気の扉」をしょっちゅう聞いたり口ずさんだりしていました。2年目の「ツインテールの魔法」じゃないんですね。「シロうら」の始まりみたいなものでしたし。
この調子だと、歳を重ねて、いいオッサンになったら、ヘッドホンの音量を最大にして、人目もはばからずに「とびっきり! 弾ける憧れ! レッツゴー! みんながいるから! ゲッチュー!」って叫びながらダンスしそうだよなあ。ネバタコス化に足を踏み入れてるんじゃないかと思いました。(笑)
・満&薫
第1話でこれを見た時は、「あれ? これ、満と薫じゃね?」って驚きましたね。と同時に「君達、何やってんすか」と笑いもしました。(笑)
第9話では、このチャンネルを配信していたのが満と薫であることが判明。咲と舞は気付いてなかったようです。
いや、気付こうぜ? 「スプラッシュスター」最終決戦で一緒に世界を救った仲間、いや、友達なんだからさ。変なところで鈍感だから困るぜ。(笑)
にしても、満と薫が動画配信をしていて、しかも、大人気のチャンネルになってるとはねえ。「スプラッシュスター」に登場したばかりの頃は、アクダイカーンの命に従い、ほとんど表情を変えずに淡々と世界を滅ぼそうとしていたのが、未来では動画配信しているなんて誰が予想できたでしょうか。いや、「スプラッシュスター」最終話を見終えた時でも予想できんわ!(笑)
動画配信するにあたって、スマホやパソコンの使い方、動画編集のやり方、アカウントの作成方法など、色々学んだんでしょうね。元は滅びの戦士だったのが、こうも変わっちゃうなんて、流行って怖ろしい!(笑) プリキュアと共闘する事はありませんでしたが、結構存在感はあったと思います。
・BGM
「プリキュア5」「スプラッシュスター」で流れたBGMのいくつかが「オトナプリキュア」でも使われており、多くのオールドファンは興奮したんじゃないのでしょうか。
私は、第1話のアイキャッチを見た時、「あー! これ、『プリキュア5』2年目のアイキャッチのBGMだ! 懐かしい!」と興奮してました。なお、アイキャッチは、毎回同じだった訳ではなく、話の内容によっては、「スプラッシュスター」バージョンもありました。当然、その時のBGMは、「スプラッシュスター」本編で使われたもので(Aパート終了直後のものが流れました)、やはり、こちらを聞いた時も興奮しましたね。
変身BGMも過去作と同じでした。
まあ、これは当然ですかね。変身バンクは変わってませんので、違うBGMが流れちゃったら、違和感バリバリですよね。(笑)
戦闘BGMも、「プリキュア5」「スプラッシュスター」で流れたものが使われていました。
特に、「スプラッシュスター」の「激闘! プリキュアVSダークフォール」が流れた時はテンションが上がってましたね。やっぱり、「スプラッシュスター」のBGMといったら、これよ! 今でも、これを聞くと、ラスボスとの熱過ぎる格闘バトルを思い出しますね。
最終決戦では、「三人の絆」が流れました! 「ふたりはプリキュア マックスハート」(以下「マックスハート」と呼びます)の勝ち確BGMですね。抽象的な説明ですが、まあ、ググんなくても分かりますよね。(笑)
・エンディング
「プリキュア5」「スプラッシュスター」、いずれも、後期エンディングが「ガンバランスdeダンス」だったから、「オトナプリキュア」のエンディングは、令和版「ガンバランス」だ! やったー!
・・・なんて事はありませんでした。まあ、そんなに世の中、甘くはないですよね・・・。
本作のエンディングのタイトルは「雫のプリキュア」。歌い手は、キュア・カルテット。五條真由美さん、うちやえゆかさん、工藤真由さん、宮本佳那子さんの4人ですね。
いやー、まさか、令和の時代でキュア・カルテットなんて言葉を聞くとは思いもしませんでしたね。最近のプリキュアシリーズでは、この4人の名前は聞かないですし。「まだまだ若い者達には負けない!」という気概が感じられましたね。
また、映像も、「過去作のエンディングにも似たような構図があったような?」と思わせるところがありました。
上の5つを見て・・・、
これを思い出した人は多いんじゃないのでしょうか? 「ガンバランス」がエンディングじゃなかったのは残念でしたのが、過去作を懐かしむ要素があったのは良かったですね。
ですが、私は 令和版「ガンバランス」を諦めない! もし、続編があったら、その時は、キュア・カルテットが令和版「ガンバランスdeダンス」を歌ってくれるものだと楽しみにしてます!
・健太&優子
「スプラッシュスター」に登場したキャラで、咲舞の中学のクラスメイト。第1話から登場し、咲舞よりも先に登場しました。
2人は結婚して「カフェ&バーTime」を経営。子供もいました。
「スプラッシュスター」では、優子が健太を好いている場面が多く見られましたので、やはり、優子からプロポーズして、そのまま結ばれたんでしょうかね。
健太の両親も、優子の事を認めていて、健太にはもったいないくらいの相手だと思ったような気がしますね。海の家の手伝いでは、かなりの有能なところを見せていましたし。
大人になった健太は、中学生の時によく言っていたダジャレは影を潜めましたが、代わりに男前度が上がったかな、と思いました。もう少し歳を重ねれば、お父さん張りの愉快で男前な江戸っ子気質になりそうな気がして、その姿を見てみたいですね。
また、本作の健太の声役は、竹内順子さんが続投! 「オトナプリキュア」では、りんと健太の二役を務めました。男の子キャラの声役に定評のある竹内さんですが、成人男子役もなかなか様になっていましたね。声優のすごさを改めて感じました。
大人になった優子は、健太にツッコむ事が多く、しっかり者の印象が強かったと感じています。
一児の母になった事で、気を引き締めたんですかね。健太の両親からも、健太が変な事をしたら遠慮なく喝を入れてくれと言われて、ガシガシツッコんでるのかもしれませんね。
・裏ボス
第8話で出てきた言葉ですね。のぞみ達の住む街についてよく知る人物の事です。
あれ? この顔って、まさか・・・。しかも、「さなえさん」って言われてたけど、もしかして、あの「さなえ」?
Bパートに入ると、家の表札が映るのですが、その表札が・・・、
あー! やっぱりだー! しかも、声役が、野沢雅子さん!
という事は、「マックスハート」のほのかの祖母だ! これは文句なく裏ボスですわ・・・。エスタークとかダークドレアムとかなんてメじゃないですね!(笑)
・「マックスハート」勢
最終決戦では、キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスと、「マックスハート」勢も登場! まあ、裏ボスが登場して、第10話でも、なぎさ、ほのかと思われるキャラの後ろ姿が出てたとなれば、こうなりますよね。
登場したのはプリキュアとしてだけで、大人になった姿は描かれず。
ただ、最終決戦後、なぎさはアマゾン、ほのかは北極圏に行ったとか。熱帯雨林の破壊や、北極圏の氷の減少を抑えるために行ったそうです。スケールのデカさを見せつけるのは、オールスターズ映画の戦闘だけで十分です。(笑)
・未登場キャラ
「オトナプリキュア」に登場しなかった、「プリキュア5」「スプラッシュスター」のキャラは多くいますが、ここでは、「スプラッシュスター」について言及します。「スプラッシュスター」は、私が初めて見た「プリキュア」ゆえに、思い入れが強く、もうちょっと多くのキャラを出してほしかったですし。
まずは、咲の妹・みのり。姿どころか名前も出てこなかったのは残念過ぎますね。
「オトナプリキュア」は、「プリキュア5」「スプラッシュスター」から十数年後の世界線という事を考えると、今は大学生で、実家から遠い大学に通っていて、1人暮らしなんでしょうかね? 姉の咲としては、みのりには好きな道に進ませて、自分は実家を継いで、また、立派なパン職人を目指そうと思ったのかもしれませんね。
続いては、舞の家族。兄貴・和也と両親、いずれも、どうなったのか全然触れられませんでした。
父親は天文学者、母親は考古学者でしたので、両親は変わらずだと思いますが、和也はすごく気になりますね。宇宙飛行士という、すごいものを目指してましたし。宇宙飛行士になれたのか、誰かと結婚しているのかなど、ちょっとでもいいから触れてほしかったですね。
あとは、宮迫君ですかね。「宮迫君って誰よ?」って思った方は多そうですが、中学生時代に健太とお笑いコンビを組んでいた男子です。こんなマイナーキャラを気にするとか異常ですかね?(笑)
健太が全然ダジャレを言わなくなったあたり、中学卒業後は別の進路を歩んで、連絡を取り合う事もなかったと思われますが、それでも、彼の事をちょっとは触れてほしかったかな、と思いますね。「スプラッシュスター」は、私が最初に見た「プリキュア」で、思い入れは強いですし。
・続編の可能性
先程から「続編」という言葉を何度か出していますが、この「オトナプリキュア」は2期がありそうなんですよね。
最終話で、街を襲う怪物・シャドウの脅威を退けたのぞみ達は、悲惨な未来を避けるために何をすべきか考えて、行動していき、明るい人生を歩んでいきました。プリキュアの最終決戦を見ていた街の人達も動き出し、街の美化に積極的になります。
しかし、最終話のラスト約20秒では、未来の事など知った事かと、酒に酔った若者達が缶を道にポイ捨てするシーンが描かれました。その缶からは、闇の力が生まれようとして・・・。それが、本作のラストシーンでした。
再び街に危機が訪れそうな感じで締めたとなると、その危機に対処するためのストーリーとして、2期を制作しそうですよね。
もし2期があれば、再び今に一生懸命なのぞみ達を見て幸せ気分になりたいですし、本作で登場しなかった過去作キャラの登場も楽しみにしたいもの。「プリキュア5」から先の「プリキュア」作品のメインキャラの登場も心待ちにしたいですね。
2期も、毎回の感想は書けないかもしれませんが、それでも全話視聴感想は書きたいですね。現時点でスタッフ様達が2期を考えているのかどうかは分かりませんが、2期があるのであれば、全力で楽しみます!
「オトナプリキュア」の全話視聴感想は、これで以上です。
最後に、本作も、「プリキュア5」や「スプラッシュスター」と同じく、視聴後は楽しい気分になれて、満足です! 本当に、ありがとうございました! そして、「オトナプリキュア」の制作、お疲れ様でした!
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