を歩いてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
神奈川宿のスタートは、京急・神奈川新町駅で、旧東海道は、
京急の線路沿いに、仲木戸駅、神奈川駅と進みます。
・良泉寺
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/a2/dcd330efc3ef06a2e14b5b8000f8536f.jpg)
幕末には、神奈川宿の寺々は、諸外国の公館として利用され
ました。
良泉寺の説明板によると、外国の領事館に充てられることを
潔しとしない住職は、わざわざ本堂の屋根を剥がして、修理
中を口実に、幕府の命令を断った、とあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0212.gif)
・東海道分間延絵図
写真は、神奈川小学校の塀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/ce/72bd314652201a1ff16287adb213eda8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/be/1bcaec1aa3202995ceaa51655398acc6.jpg)
「東海道分間延絵図」の神奈川宿の部分が拡大された
タイル絵が埋め込まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
・浦島寺(慶運寺)
慶運寺は、開港当時は、フランス領事館にあてられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/e8/59d48f3cd719e696b830415df3e745e5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/78/847b41a268cd5a71458eac941be9a2b4.jpg)
慶運寺は、浦島寺と呼ばれ、浦島太郎が、竜宮城に行った
とき、乙姫様から貰ったという菩薩像が保管されているそう
です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
乙姫様と菩薩像の組み合わせって、何となくしっくりこない
な~・・・(浦島太郎の墓については、2011.9.15「東海道歩く(川崎宿)」を見てね。)
”神奈川宿と言えば、浦島太郎?”
神奈川宿には、下の5枚の写真の様に、浦島太郎伝説を
デザインした施設が至る所に点在しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/39/4ef93126d68fc8cf5abb98f904883cf3.jpg)
(亀をかたどった車止め)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/55/ed2a386e1c20fdcc7cdd7b66afe71263.jpg)
(青海波(せいかいは)をデザインした歩道)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/41/157fb30314efd394b8c72434b865e364.jpg)
(道路灯の上の亀と青海波)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/6b/3bf49af7231b1ac2545580bc4adcf521.jpg)
(竜宮橋)
・横浜市神奈川地区センター
地区センターには、神奈川宿の書籍コーナーがあり、
「神奈川宿古文書の会」が古文書を解読して作成した
膨大なファイルもあり、一度、じっくりと読んで
みたいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/7e/e3b3fe2824f603efb13bcb6543665857.jpg)
また、1階ロビーの「神奈川宿復元模型」は見事で、
神奈川宿の全体感が感覚的に理解できる優れ物です!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/95/6053c34e8b288d3dfb0de3fd1a505311.jpg)
上の復元模型は、赤線が旧東海道、赤丸印がJR横浜駅
です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
江戸時代は横浜駅は完全に海の中ですよね!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/79/42d73c13d23516acddf83ea13692c7ca.jpg)
上の復元模型は、赤線が旧東海道、赤丸印がJR東神奈川
駅、赤四角印が浦島小学校(浦島太郎の生家のあった場所?)です。
・高札場(復元)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/85/9d59cb7af538a693adf649482aae6190.jpg)
神奈川宿の真ん中を流れる滝の川の橋のたもとにあった
のを、資料をもとに、ここ神奈川地区センターの前に復元
したものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/08/def4a9f510b7f42b07f988f4e46d10aa.jpg)
遠く静岡や三重まで出掛けて行って、高札場を見て、有難
がって感動していましたが、自分の住んでいるところに、
こんなに立派な、しかも実物大の高札場があったなんて、
全く知りませんでした!
いやはや、灯台もと暗しです・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/06/4267ff46a16f93c16eef35d65b67c82f.jpg)
高札場の前の通りには、写真の様に、新しい松並木が復元
されています。
・本陣跡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/56/7dca1b03a945632491bf9ef605b3aa4c.jpg)
宿場町の中ほどを流れる滝の川を渡ると、滝の橋の近くに
本陣跡の説明板があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/d8/6e57007e828f1dd9fa4105f858ec74d4.jpg)
・神奈川台場
本陣跡から、国道15号を向こう側に渡り、海側へ向かって
歩きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a9/129a473f55fdf01d4d48b0c7ef1e66a3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/61/f88eba92947bc066853f9a2d05411ca2.jpg)
勝海舟が設計した神奈川台場は、写真の様に、その石垣の
一部が、民家の脇に、ひっそりと残っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/9d/165f4a9a37b229a18f98782db4e11b7d.jpg)
上の写真は、神奈川地区センターの神奈川宿復元模型の
神奈川台場で、赤線が旧東海道です。
・神奈川台場資料館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/de/8f018f852b0d9e38a2fad06f0dd7f624.jpg)
海岸の真新しい高層マンション群の中にある星野町公園の脇
に、神奈川台場の碑があり、その横のマンションの1階に
神奈川台場資料館がありました。(100円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/8c/e1ca01608aaf68bcb19181fdaa77376d.jpg)
営業時間帯に行ったのですが、何故か閉まっていました。
・宮前商店街
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/6e/b7bc99676c330283858c27668c580f75.jpg)
旧東海道は、写真の左側の国道15号から外れて、右側の
宮前商店街へと入ってゆきます。
・須崎大神
須崎大神は、源頼朝の創建で、江戸時代はこの神社の前が
もう海で、小舟の荷揚げ場だったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0102.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/dd/09b750b7d22f3d2b925b3b621ea76cde.jpg)
・京急・神奈川駅
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/bf/7c8ba99fb8b8fb98da35c8878550c22d.jpg)
現在は何も無いところですが、往時は、この神奈川駅の辺り
が、神奈川宿の中心として非常に賑わったそうです。
つまり、ここが神奈川県の県名の由来となった場所です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
神奈川駅の横の青木橋を渡ると、地区センターの「神奈川宿
復元模型」にあった様に、ここから、旧東海道は、上り坂に
なります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0090.gif)
・東海道中膝栗毛の説明板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ec/a6ce8d62ee53ff31fa620cad99c005e6.jpg)
坂を登ると、上の写真の十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の
説明板があり、次の一節が書かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/2f/b48dfd47affde8aa0bf9cb6ed090b0b9.jpg)
”ここは、方側に茶屋軒を並べ、いずれも座敷二階造、
欄干付きの廊下桟(かけはし)等渡して、浪打ち際の景色
いたって良し。
「おやすみなさいァせ」と茶屋女の声に引かれ、二人は
ぶらりと立ち寄り、鯵(あじ)をさかなに一杯
ひっかける。”、と説明版に書いてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ny_kimono_f.gif)
![]() | 東海道中膝栗毛 (21世紀によむ日本の古典 18) |
谷 真介 | |
ポプラ社 |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/cb/bc422e13532640025ee6587450da68fc.jpg)
この話しの結末を知りたくなり、帰宅してから、「東海道中
膝栗毛」を読み直してみます。
川崎宿で、二人の馬方に、”お客を乗せた帰り道だから
安くするよ”と声を掛けられた弥次さん喜多さんは、
川崎宿から神奈川宿の間は馬で行くことにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0249.gif)
二人は、のどかな海沿いの神奈川宿の風景を、馬の高い背
から眺めながら、神奈川宿まで、満足げにのんびりと
揺られてゆきます。
神奈川宿は、波打ち際に茶店が並び、どの店も2階に座敷や
桟敷(見物席)があって、素晴らしい海の眺めです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
茶店の一軒に、美人の看板娘を見つけた二人は、嬉しそうに
して、その「金川の台の茶屋」に入り、酒と焼き魚を注文
します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0240.gif)
弥次さんは、”おまえの焼いた魚だから美味いだろうね”
と、看板娘にちょっかいを出そうとしますが、娘は、ふん
と鼻の先で笑って、他の客引きをするために、店の外へ
出掛けてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0248.gif)
当てが外れた弥次さんは拍子抜けして一句。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0143.gif)
”美味そうに 見ゆる娘に 油断すな
きゃつが焼いたる 味(あじ)の悪さに”
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0246.gif)
(”味”と魚の”鯵(あじ)”をかけた語呂合わせです。)
・神奈川台関門跡
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/e4/c60d2ac70bf4a8e0491130b0134b7742.jpg)
更に急な坂を登ると、神奈川台関門跡の碑があります。
今日は、いつも見慣れた風景である”ハズ”の地元の旧東海道
を歩いたのですが、知らなかった事ばかり!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
新しい発見の連続の一日でした!