ずいぶん前に読んだ本やけど、マダガスカルにいてる間に、
本の内容を実感することがあった。
本では、
「日本語は母音からなる言語で、英語は子音からなる言語。
コーヒーを日本語ではオーイー(O-I)と母音だけでいうと
なんとなく伝わるが、英語の場合は逆に、クッフ(kf)と子音の
組み合わせで発音すると伝わる」
と書かれていた。
で、マダガスカルでは果物の柿のことをふつうに「Kaki」っていうんやけど、
(学名でもDiospiros Kaki やね)
あるとき、みんなで「Kakiはまずい」という話になった。
僕も柿は好きじゃないからそれに同調してると、
イギリス人の女の子が一言。
「Kakiってその名前の通りの味なんだよね~」
初め、意味がワカランくて、
「え、?」て聞き返したら、
「Cock!Haven'you ever tried?」やって。
Cockって、ちXぽのスラング。
なんちゅう下品なジョークを・・と思いながらも、
上の本を思い出し、KakiとCockはどちらもK+Kの1音節やから
英語では似た発音何や、と感心してしまった。
日本語ではカキとコックなんて全然違うけど。
で、さらにもう一つ。
仏語は英語に比べて母音が強い言語って、
本に書いてあるんやけど(仏語には確か母音が16個くらいある)、
僕が、向こうで自己紹介すると、
英とか米人は絶対聞き返さへんのに、
仏人はよく、
「え、Yasu?、Yasou、それともYaseu?」と聞いてくる。
(僕には違いが聞き取れんから、実際彼らがどんなスペルを
想像してるのかは定かでないが・・)
英米人にとったら、やすの「す」はたぶん音節の無いSとしか捕らえてないけど、
仏人には「す」の音が気になるらしい。
いつも、
「どれでもいいよ。どうせ俺には違いが聞き取れんし。」
と答えてます。
ちなみに、マダガスカル語ではuの発音が無いので、
僕の名前は「Yaso」になる。