マンドゥルース

ムラムラ(のんびり)の国マダガスカルでの暮らし

マダガスカル出発

2007年02月25日 21時06分30秒 | Weblog

明日の朝マダガスカルに出発します

 

さっき、温泉に行って4ヶ月分湯船につかってきたし、
VISAも取れた

出発準備万端

今回はどんな冒険が待っているのか・・・
マダガスカルに向かうのはもう今回で5回目になるけど、
出発前はいつもワクワクする。

 

っていうか、まず僕の実験水田が心配。

先週もサイクロンがマダガスカルを直撃して、かなりの被害を受けたらしい。


マダガスカル政府が国際社会に求めた援助額が2億5千万ドル

で、20万トン分のイネがやられたらしい。

20万トンっていうたらマダガスカルの年間の生産量の1割近いから、
そうなると、僕の実験水田が破壊されてる可能性もかなり高い

マダガスカルに戻って、実験水田が全部やられてたらどうしよう・・
耐サイクロン性品種の選抜とか・・?実験再現する難しそうや。

 

まぁ、とりあえず頑張ってきます。
現地通信も頑張ります。

では

 

 

 


マダガスカルのVISA

2007年02月20日 22時47分33秒 | Weblog
マダガスカル出発まで1週間切った。

だいたいこっちでやること終わって、最近はややほっとしてる。
今回はたぶん正規の滞在VISAもとれそうやし。

っていうか、この前の大統領選でいつもワイロ渡して
VISAもらってた農業省の高官がいなくなってかなり困ってた。
向こうの知り合いに大学への受け入れレターを
あわてて書いてもらったから、たぶん大丈夫。

ワイロは必要悪やとつくづく思う。


今日は外での作業でかなりお疲れモードなんで
帰って早く寝ます


地球温暖化問題

2007年02月11日 23時54分53秒 | Weblog
暖っかいね
寒いの苦手やからいいんやけど、

の写真撮ってくるわぁ~”

と、軽く口にしてしまったこの約束は果たせそうにないです

次のマダガスカル出発は2月26日です。7月ごろまでの予定で。
またバンコク経由、バンコクで10時間待ち。暇です。かなり

みんな空港での待ち時間とか何してるんやろか??
「空港での待ち時間を有意義に過ごす方法」みたいなん募集してみようか。

DVDを買ってみるのもいいけど、あれ正規のやつをよその国で買うと、
パソコンのリージョンコードとかいうのを変換せなあかんよな。
しかもその変換できる回数が3回とか決まってて。
その3回って何?って前からすごい気になってるんやけど。誰かの陰謀??
かといって、空港で海賊版はさすがに売ってないし。

まぁ、無難に読書っていうのもあるんやけど、
日本語の本は貴重やからマダガスカル着くまでは我慢したいし。

あとは、テロリスト探しとか?不振な動きをしてるアラブ人を追いかける。
これ結構面白いかも。いや、でもホンマに危険に巻き込まれたら笑えんな。

まぁ、でも案外空港のターミナルは僕は好きです。
何か、ハイソな感じがして。
特にあのスチュワーデスの堂々とした歩きっぷりがハイソ感を漂わせてる。

飛行機乗るんまた楽しみになってきた。




紛争屋がみた世界~つづき

2007年02月08日 23時32分11秒 | Weblog
誤解を招くといけないので昨日の記事に付け足し。
本の宣伝用にやや誇張して書いたけど、ボランティアで
立派な仕事してる人たくさんおるし、小学校建設も大事やと思う。

記事書いた後、たまたまサムっていうイギリス人の友達からメールきて、
身近にいる凄いボランティアを思い出した。

彼女は正確にはボランティアじゃなくて、Ny TanintsikaっていうNGOの
フィアナ事務所のマネージャーをやってるんやけど、ほとんど無給で
朝から晩までもう8年もマダガスカルの発展ために働いてる。
しかも、少しの資金で本当に現地に役立つ開発援助をしてて、
いや、彼女はホントに凄いよ。僕とそんな年も変わらんけど尊敬してる。

ちなみに、彼女はマダガスカルでの活動でエリザベス女王から
MBEっていう称号を与えられた。なんか大英帝国勲章っていうのの一つらしい。

MBEの上にナイトとかサーの称号があって、
日本人のMBE受賞者は俳優の真田広之とC.W.ニコルやって。
 ニコルさんって日本人やったんや。

今日は部屋の引越しで疲れたのさっさと帰って寝ます

紛争屋がみた世界

2007年02月07日 21時07分12秒 | Weblog
武装解除 -紛争屋が見た世界 (新書)
伊勢崎 賢治 (著)


世界の紛争地域を渡り歩いてきた筆者の異常ともいえる
経験談が面白おかしく語られています。

“へぇ~、こんな仕事してるヒトおったんや
ってな感じで、一気に読んでしまった。

“国際協力という真剣な仕事にボランティアの入る余地はない”

筆者が職探しをしていたときに、日本の多くのNGOが“無償が美徳”
みたいな考え方を持っていたのに対していったこの言葉にすごい共感を持った。

国際協力の分野で自分を活かしたい、そのためには確固とした自分の専門
がいるはずだと考えて、チョッと遠回りかなと思いながらも
まだ大学で勉強を続けてる僕にとってはとても励みになる言葉です。

青年海外協力隊とかボランティアといいながら、ようさんお金もらってて
おいしいなぁとか思ったりもするけど、やっぱりボランティアのまま
すぐ終わってしまう場合が多いっていうし、
国際協力分野で働きたいと思うヒトは大学に戻って勉強したり
JICAの研修プロジェクトに入ったりするらしい。

アメリカのPiece Corpsなんていうのは、協力隊みたいには
専門的な技術を持ってない連中が多いから、ボランティアやったあと
やっぱりこの分野で食っていきたいと思ったら、
みんな大学に戻って勉強して、専門を習得して帰ってくるみたい。

いや、話がずれたけどなかなかいい本です。

“日本国民は治安はタダだとでも思っているのか、
小学校建設とか「きれいな国際協力」にはすぐ募金が集まるけど、
本当は小学校より刑務所建設のほうが大事です。”

なんてのは現場を知ってる筆者だからいえることで、
なかなかギョッとさせられます。

マダガスカルの自然破壊2

2007年02月06日 19時33分04秒 | マダガスカル通信
マダガスカルの自然破壊についてもうひとつ。

最小限のコストで最大限の生物種を保護するには、
多くの生物種が危険にさらされてる地域に選択的に投資
しないとダメだぁ~と論じたNatureの記事↓

「Biodiversity hotspots for conservation priorities」
Nature 403, 853-858


筆者はその選択基準として、魚類を除く脊椎動物と維管束植物の
それぞれについて全世界の種の0.5%以上がその地域にしかいないこと、
その地域の自然林が70%以上消失していることの2基準を設けている。

マダガスカルの場合、維管束植物の3.2%(9700種)、
脊椎動物の2.8%(770種)がマダガスカル固有で、
その上90%以上の自然林が破壊されてるから余裕のリスト入り。

で、この記事読んでて  したんが、
マダガスカルには189種の両生類がいて、
そのうち187種がマダガスカルにしかいないらしい。

あのとき夕食にでてきたカエルは貴重な遺伝資源だった
なんて思ったりもするけど、まぁもう少し話を続けます。

で、その基準で25の地域を選んだら、地球の1.4%の面積で
上の生物種の44%をカバーしてるらしい。

さらに、その25の地域から、面積当りの固有種数とかいろいろ
調べて、特に保護が必要な地域をピックアップしてみたら、
マダガスカルがフィリッピン、スンダ列島と並んでTOP3に挙げられてた。

何がいいたいかって??
自然保護には地域住民の生活向上が大事っていう前回の話と合わせて、
マダガスカルのイネ生産性向上を目指した僕の研究は、
貴重な遺伝資源を守るためにも非常に大事だってことです。

“25地域に毎年2000万$ずつ、計5億$を投資しなさい。
5億$は莫大な金だと思うかも知らないけど、
1つの火星探査プロジェクトに投資するお金のたったの2倍だと考えれば、
そんなに多くないでしょ”

っていう筆者のまとめがかなり素敵やった。

火星探査って???どっからでてきたん???

マダガスカルの自然破壊

2007年02月05日 19時57分22秒 | マダガスカル通信

編集しようとしたら記事が消えた

最新記事と内容がつながってるから書き直さないと。かなり悲惨です。

で、ここに何をかいていたかというと・・・

 

中国がマダガスカルにハイブリッドライス開発センターをつくる
っていう下のニュースと、

IndiaDaily;China will build・・

 

マダガスカルの自然保護はやっぱり地域住民の生活向上が大事だ
っていう記事のことです。

Limittation of Conservation efforts...

 

 

最初のニュースは、モンサントと南米のトウモロコシとか
そういうイメージが浮かんで、何かいや予感もするけど・・

中国がアフリカを植民地化しようとしている
なんて欧米諸国は言ってるけど、どうやろうか?

 

 

2つ目の記事は現地にいるとよく分かる。

 

いくら政府が焼畑を禁止しても、農民は生きるために焼かざるを得んからね。
ときどき森林伐採で一斉に農民が連行されていくけど、

禁止→やみ伐採→逮捕→貧困→・・・

とか、どう考えても悪循環やもんね。

記事中の写真はマダガスカルが「赤い大地」とか「自然破壊のhotspot]

って揶揄される理由がよく分かる。ほんとにはげ山です。

 

なんとかせんと、と思うけど・・


調査地域の写真

2007年02月04日 20時44分46秒 | 写真館
二日酔いでなにもやる気がしないので写真をどんどん貼ってみます。









1枚目は、僕が調査地に行くときに使う電車。

フィアナランツァからマナカラという東の海岸まで
走っていて、マダガスカルで唯一の客車があります。

標高1200mくらいから一気に海岸まで下るので、
植生の変化が楽しめます。まぁほとんど焼畑にされてるけどね。


途中の駅では村のひとがいろんなものを売りに来ます。
写真はライチ。ちなみに僕のおすすめはザリガニ(ウラナナ;マダ語)。
1匹10~15円くらい。

3枚目が1つの調査地域のオーバービュー。
写真は去年の12月ごろのもので、
乾季イネの収穫期の水田と雨季作の準備をしている
水田が入り混じっています。この地域はだいたい
12月から2月くらいまで田植えをします。

左の方にちょこっと写ってるのが僕が調査してる集落で、
右上には山を焼いている様子がみえます。

4枚目は焼畑のイネ。12月ごろのものです。
焼畑はだいたい乾季の終わりの10~11月ころに
焼いて、11月~12月に種まきをします。
バナナの木(バナナは木じゃないけど)が残ってます。

 



サントマリ島

2007年02月04日 18時14分31秒 | 写真館
久しぶりに写真を貼っ付けてみました。








去年のクリスマスにマダガスカル北東の
Ile Sainte-Marie(サントマリー島?日本語名はしらん)
に行ったときのものです。

僕の住んでるフィアナランツァからは車と船で
丸2日かかるけど、なかなかよいリゾートでした。
島のメインラングエッジは仏語じゃないかと思うくらい
外人ばっかで、マダ語が通じるか不安やったけど。

ちなみにマダガスカル人はこの島をヌシ・ヴァザー(外人の島)と呼びます。

まぁなかなかよいバカンスやった。
天気悪かったけど

修論発表が終わった

2007年02月04日 17時42分03秒 | Weblog

修論発表会が終わった

とりあえずホッ
あとはさっさと論文を書いて、マダガスカルに帰りたいものです

日本は寒いのでもう嫌になってきた。
どんどん体重も増えるし
っていうか、僕の実験水田が心配。

 

農民に世話を頼んでるけど、残念ながら・・・
僕は彼らを全く信頼してません。

 

日本でなら、心配してたことでも案外うまくいく場合があるけど、
マダガスカルはこの期待を裏切りません。
心配してたことが現実になるぐらいはまだいいほうで、
さらに想定外の悪い方向へ・・なんてことが多々

 

いや、誤解を招くといけないので言っておきますが、
マダガスカルの農民は愛すべき人たちです。
それだけは確かです。

 

絵文字を駆使してみました。

 

Sato-san, thank you for your comment.
Please go and take a pic of Mt. Kilimanjaro for me.


Enjoy the rest of your days in Kenya, and have
a safe trip back!!!