貧者の一灯 ブログ

掲載しているお話は、当ブログには著作権はありません。
掲載内容に問題がある場合は、お手数ですが ご連絡下さい。

貧者の一灯・特別編

2023年03月01日 | 貧者の一灯

















※… 雄太へ ピアノ

ピアノは三歳から始めた、これもママの希望
で始めたこと。スイミングもね。

自分が中途半端で終わったピアノと泳げなく
て水が怖かったスイミング。

この二つが雄太と将太にあてがわれた。

迷惑な話だね。 ピアノは練習が大切で
毎日のようにピアノの音が聞こえた。

本当に幸せな日々でした。

キッチンから「もう一回」と声をかけて練習
をさせるのが日課で毎年の発表会はドキ
ドキするものの楽しみでした。

雄太のピアノはいつも将太よりも難しいもの
が多かったけど心配で聞いているせいか
あまり感動しなかった。

ところが、『ハウルの動く城』のテーマ曲を
弾いた時、いつものようにドキドキしていた
のに涙があふれてきた。

ピアノの先生も涙ぐんでいた。本当に素敵
だった。

中学でピアノを辞める時、記念にパパの
好きなザ・ビートルズの『レット・イット・ビー』
とママの好きなカーペンターズの『トップ・
オブ・ザ・ワールド』を二人で連弾してくれた
ことは一生の思い出です。

ありがとう。本当にありがとう。幸せです。

パパもあれこれ弾いて欲しい曲があった
らしい。言わなかったけどね。

雄太はママからあてがわれたピアノだっ
たけど小学校、中学校と歌の伴奏をする
ことがあって、ママは嬉しい思いをさせて
もらった。

無事に終わるまで緊張して疲れちゃった
けどね。家の中にいつも音楽があって
「幸せだな~」と思う毎日でしたよ。

何でもやってみたい子で取りあえず一回
はやっていたけど、本当にやりたいことを
雄太はやれたのかな。


※…作文

中学二年の時でしたね、雄太の作文が
賞をもらうことになった、作文は苦手な
ほうだったのでビックリした。

社会福祉関係の賞に担任の先生が応募
してくれて入選した。

本人も思いもかけないことで驚いている
様子に見えました。

表彰式は二人で参加した。当日、自分の
作文を読むということでその日に私も初め
て聞くことになり、少々緊張気味で座って
いたのを憶えています。

雄太の作文はママの友達のお母さんが
亡くなった時の話でした。

何度か遊びに行ったことがあって可愛がっ
てもらっていた。

施設に入所した時も何度かママと面会に
行ってくれて亡くなった時お葬式にも出て
お別れの言葉も読んでくれた。

作文の内容はその時の気持ちを書いて
あった。

いつも明るいおばあちゃんが施設の中で
暗い顔をしていることを心配していた気持
ちが書かれていた。

読み進める中で雄太の声が、詰まり始めた。
「泣いてるな」と気付いた。

聞いている人たちがハンカチで目頭を
押さえ始めた。ママも涙が止まらない。

雄太は泣いて読んだことを悔やんでいた
けど、何人かの人が雄太の作文に「感動
した」と誉めてくれる言葉のシャワーの中
を通って帰ってきた。

幸せなひと時を過ごさせてもらった。

作文は今も捨てずに持っていますよ。
その後、亡くなったおばあちゃんの仏壇
に社会福祉協議会の新聞に載った雄太
の作文が供えてあった。

それから、町のお年寄りに手紙を出すこと
があって、その返事が届いた。

「あなたは福祉の新聞に載っていた作文
の子ですよね。こんな感動する作文を書い
た君は素晴らしい、

育てたご両親も素晴らしい」と親まで
誉めてもらって気恥ずかしいようだった。

パパもこのことは自慢で、知り合いとかに
話していました。 「あれは、実話なんですよ」
なんて嬉しそうでした。

その時の顔、忘れられない。

雄太も「スラスラ書けたんだよね」と言って
いた。心が動いたことで手も自然と動いた
ようですね。血の通った良い文章でした。












「大人のための絵本セラピー」

※… 一番印象に残った絵本。

「おこだでませんように」とは、
「おこられませんように」ということです。

絵本に登場する小学校1年生の主人公の
ぼくは、毎日怒られてばかりいます。

自分の言い分はあるのですが、先生や
お母さんに「ダメじゃないの、何してるの!」
と怒られると、何も言い返せずに、下を
向いてしまいます。

そんなぼくが、先生から「七夕の短冊に
願い事を書きましょう」と言われ、「大好きな
先生やお母さんにおこだでませんように」
と書きました。

それを見て先生もお母さんも「ごめんね」
と言って、抱きしめたという話です。

この後、主催者さんが「皆さんも怒られる
のは嫌ですよね。逆に皆さんが言われたい
『ほめ言葉』を10個書いてください。

そして、隣同士で交換して、棒読みでも
いいから交代で相手に読んであげてくだ
さい」と言いました。

実際にそうしていくと、だんだん体が熱く
なるのを感じたそうです。

まわりの人もみんな同じような感じだった
そうです。

そこで言いました。

「皆さん体が熱くなってきたでしょう。熱くな
ってもらうのがこの狙いだったのです。

人間というのは、ほめられると体温が上が
るのです。

逆にけなされると体温が下がるのです。

体温が上がると血液の流れが良くなり免疫
力が高まって誰でも健康になれるのです。
皆さん、ぜひ普段からほめ合う生活をして
くださいね」

私達の体に毎日発生しているガン細胞は
低体温が好きだそうです。

35度くらいが一番増殖しやすいそうです。

体温が上がるにしたがってガン細胞は弱っ
ていき、42度になると完全に死滅してしまう
という研究報告もあるようです。

※…
少し違う話ですが、日本電産の創業者・
永守重信会長の言葉です。

「日本電産を創業してしばらくは、技術的に
は非常にむずかしく他社がやらない試作品
づくりのような仕事が大半でした。

しかし、仕事は仕事、注文が来るたびに全員
が喜びました。

しかし、技術者を集めて、『できそうか?』と
問い掛けるものの、当然『できます』という
返事は返ってきませんでした。

そこで技術者を並ばせて、『これから一緒に、
”できる、できる、できる”と百回言おう』と言
い渡し、彼らが『できそうな気持ちになって
きました』と言うまで、二百回、三百回、
五百回と繰り返したのです。

こうしてわが社は新商品を次々に世の中に
送り出していきました。

ウソのような本当の話です」

プラスの言葉を繰り返し発することに
よって、すべてが良い方向に変化を
します。

しかし、逆もまた真なりです。言葉には
注意をしなければいけません。……












最新の画像もっと見る

コメントを投稿