落ちない松ぼっくり
松ぼっくりはいつ落ちるのだろう。昨年の松ぼっくりは11月下旬には笠を開いてタネを飛ばすという役割を終えたはずなのだが、今年9月になってもまだ付いたままになっている。だいぶ年季の入った外観になっているが、未だに雨の日は笠を閉じたりして、湿度に応じた開閉も繰り返している。
この松ぼっくりが落ちないこととは関係ないと思うのだが、今年は松ぼっくりができなかった。毎年できないのかな? 不思議だ。
みどり摘みとその結果
昨年からみどり摘みを始めた。みどり摘みとは、5月の新芽の頃に芽の数と長さを調整して形を整えるために行う手入れのことだ。枝の間延びがひどくなるので、その前も一番勢いのある芽は切り取ったりしていたが。
今年5月中旬にみどり摘みを行い、少し経った後の様子を撮ったのが以下の写真だ。
枝が密になっていくように、芽の長さは短めにして鋏で揃えたが、そのせいで一部の葉先が切られて茶色くなった。丁寧に手で折ったりするのがいいようだ。
みどり摘みの結果、今年は想定通りに短めの枝が2本伸びた。昨年は、芽の数は減らしたが短くしなかったので、長さの違う枝が伸びてしまった。その結果を比較したのが、以下の写真だ。
冬の中芽切りとその結果
普通、中芽切りは、初夏の頃に枝葉が程よい短さになるように調整するために行う手入れことを言う。したがって、冬の中芽切りという表現は正しくなく、普通の枝の剪定になるのかもしれない。
松は既に2メートルほどの高さがあり、一番高い所から新芽が出て伸びて、さらに高くなっても困る。それで、昨年の冬、一番高くなっていたその年伸びた枝を中ほどで切った。新芽の元がなくなったので、どうなるのだろうと思っていたら、普通の新芽より少し遅れる形で多数の新芽が切り口の下部から出てきた。さすが、栄養が一番集まる先端部だ。
新芽は10個以上あって出過ぎだったが、どうなっていくのだろうと思い、とりあえずそのまま成長させてみた。その結果、先端部がこんもりと多数の葉で覆われる形になった。その一部をさらに我が家に自生する自然薯が覆っている。花が咲いたことのない藤も近くに植わっていて、油断すると藤のツルも伸びてきて覆ってしまう。
来年このまま新芽が複数出てくると大変な状況になりそうなので、冬の間に透かしておこうと考えている。
もみあげ(古葉落とし)
松は古い葉がなかなか勝手に落ちない。風通しと見映えをよくするために、古い葉を手でむしり取っていく手入れをもみあげという。これはあまりやっていないが、既に幹と言っていいような部分に2年前の葉が付いていたりするので、そういうのはむしってきた。
ちゃんと手入れして枝葉の密度が増してくると、もみあげもちゃんとやる必要が出てきそうだ。今年は冬の間にやっておこうと思っている。
園芸は、手間暇をかけた結果が確認できてそれなりに楽しいし、時間のある引きこもりの隠居生活にはぴったりだ。この松のように拾った松ぼっくりから採った種から育てたりすると、お金もほとんどかからない。園芸鋏のセットも株主優待で手に入れたりしているし。