円安への保険として外貨預金等をしているが、為替レートやスワップポイントが外貨MMFより有利かなと思って、証券会社のFX口座で低レバレッジで少額の買ポジションを保有して放置していた 。ところが、コロナ禍で2020年に各国が大規模な金融緩和を進めた結果、カナダドル円のスワップポイントがマイナスになっていた。2020年11月になってそれに気付き、カナダドル円等を決済した話は以前記事にした。
2021年はこのFX口座での決済はせず、また放置していた。しかし、2022年3月から急激な円安が進み始め、円安が行き過ぎているとしか思えないレベルになってきた。それでドルの外貨預金の一部を解約したのに続き、外貨預金替わりのFXでもドル円等の一部決済を進めた。ドル円による為替差益の圧縮も兼ね、ランド円やトルコリラ円の高い時期に買っていた分も決済した。昨年の主な決済を以下に示す。
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ランド円は一時期に比べれば大きく戻していたし、12年以上も放置してきたため累計スワップポイントが大きく、為替差損を補ってプラス決済となった。レバレッジが3倍だったとして計算すると年利2.5%になる。スワップポイント狙いのFXでも何とかセーフだったように見えるが、ランド円は2020年4月には5.6円まで下げており、昨年大きく戻したからそう見えるだけだと言える。
ドル円は0.3枚の決済だが、41.1円もの値幅を取れたので為替差益が大きかった。FXのドル円でこれだけの幅の我慢は普通できないと思う。私の場合、他のFX口座での決済、外貨預金の一部解約とやってきて、ようやく決済を考えていなかったこの口座の分まで一部決済することにしたので我慢できたように見えるだけだ。
トルコリラ円は買値の1/3以下での決済で19.2円もの値幅で為替差損を出しているが、高金利通貨だったため累計スワップポイントで半分近くは埋められた。しかし、スワップポイント狙いのFXが成立していないのは明らかだ。以前書いたようにスワップポイント狙いのFX口座のトルコリラ円のスワップポイントはあまりにも低いため、一部埋める効果すら期待できなくて後始末に四苦八苦している。
この口座では、その他にも少し決済を進めた結果、2022年の実現損益は以下の通りとなった。
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ドル円の大きな為替差益も虚しく、結局、高金利通貨で大きな為替差損を出して累計スワップポイントを吐き出して埋めた形となった。それでもドル円等は昨年11月から円高方向に戻り始めたし、まずまずのタイミングで一部利益確定できてよかったと思う。円安への保険の意味もあるので、元々全部決済するつもりはなかった。
この口座に関しては、今年以降はまた基本的に放置の予定だが、円高が進んだりすれば少額の買ポジションの保有を増やすつもりでいる。