アラスカに魅せられて、アラスカの動物たちを中心に写真を撮り続けた写真家の星野道夫さんをご存じの方も多いだろう。名前を知らなくても写真を見たことがある人はもっと多いかもしれない。私も名前を知る前に白いモフモフのタテゴトアザラシの赤ちゃんの写真が大きなシールに使われていて、それが長らく戸棚のガラスに貼ってあった見て印象に残っていた。
令和4年度の市川市文学ミュージアム企画展として、Oneness<いのちの循環> 星野道夫展2022年7月2日から9月4日の日程で開催されている。先週、観に行ってきた。写真の数は多くなかったが、美しく、すばらしい写真ばかりだった。
写真の展示と合わせて幾つかの関連イベントも開催されている。その内の一つで8月20日に開催された[上映会]地球交響曲 ガイアシンフォニー第三番にも参加した。妻が申し込んでいた。
星野さんは1996年、44歳の時にテレビ番組の取材のために訪れたカムチャツカ半島でヒグマに襲われて亡くなった。地球交響曲第三番は龍村仁監督による映画で、元々出演予定だった星野さんの追悼を主題とし、その足跡を辿りながら星野と交流のあった人を紹介する内容になった。奥さんや小さなお子さん(当時)も出演されていた。
星野さんをはじめとして、都会で暮らしてきた人間には考えられない生き方をしている人が多く出てくる。そして、星野さんが皆から愛されていたのも分かった。長生きされていれば、すばしい写真をもっと数多く残されただろうに残念だ。