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HSBCニューフロンティア株式オープンを解約

 2013年12月の当初募集時から50万円投資していたHSBCニューフロンティア株式オープンを全部解約した。


この投資信託の紹介

 運用期間は2013年12月12日~2023年11月20日
 フロンティア諸国の株式等に投資することにより、中長期的な成長を目指す投資信託だった。BRICSの次に続く新興国が対象で、直近の投資先は次の通りである。


 出所:HSBCニューフロンティア株式オープン 月次レポート(作成基準日:2023年4月28日)

 フロンティア諸国は高い経済成長を期待できる反面、新興国なので政治・経済情勢の変化等により市場に混乱するカントリーリスクは大きいし、新興国は通貨が暴落しやすいので為替リスクも大きい(為替ヘッジは原則なし)。なかなかチャレンジングな投資信託だった。

 信託報酬は現時点で年2.089%と高めである。


解約のきっかけ

 メイン口座の投資信託は、分散投資のためのポートフォリオして長期保有しているのでほとんど売買しないし、普段は基準価格も気にしていない(少し古いが2021年6月末の投資信託の運用状況の記事がある)。

 ところが、運用終了が半年後に迫った5月22日に、【重要】「HSBC ニューフロンティア株式オープン」の満期償還について と題したメールが届いた。それで適当なタイミングで解約するか、満期償還まで待つかを検討した。

 満期前に解約すると、信託財産留保額として申込受付日の翌営業日の基準価額に0.5%を乗じた額が差し引かれるペナルティーがある。


基準価格の推移と解約理由

 結論から書くと、メールが届いたその日の内に解約すると判断した
 まず設定日から解約の約定日までの基準価格の推移を以下に示す。


 出所:マネックス証券|投資信託|HSBC ニューフロンティア株式オープン 

解約すると判断した理由は次の通りである。
  • 現在の基準価格は設定来の最高値圏にある。満期償還日までにさらに上げるか下げるかは分からないが、特定の日に最高値圏にあることは期待しない方がよい。
  • 為替に関しては、昨年ほどの円安水準ではないが、年初の急激な円高からは随分戻してきて現在は円安と言ってもいい水準になってきた。米金利は今年で頭打ちだし、日銀の動き次第では円高に振れる可能性も高い。
  • 信託財産留保額の0.5%は基準価格の値動きに比べて小さいので、気にする必要はない。
  • あと半年経つと信託報酬分で約1%分は確実に減る


投資成績と評価

 2013年12月の当初募集時に50万円投資(2013年12月9日に約定)した。解約は5月23日に約定したが、途中の分配金も税引後で再投資しているため口数は増えていて、次の通りとなった。
 解約口数 559,915口、単価 16,664円(信託財産留保額差引後)、約定金額 933,042円

 税引後分配金の再投資の結果、税務上の取得価格は 571,002円、譲渡益 362,040円となっているが、再投資も含めたトータルな利益を評価するため元本を50万円とし、2013年12月1日に投資したとして計算すると次の通りとなる。
 利益 433,042円、利益率 86.6%、年利換算9.1%

 悪くはなかったが、大きなリスクを取ってフロンティア国の株式に9年半も投資した割には小さかったなと思う。少しだけ時期はずれるが、私のメイン口座評価額の2013年末から現在までの増加率は+124%となっている。この投資信託も含めた成績なので、この投資信託は全体成績の足を引っ張る側だったことになる。

 なお、この投資信託はコロナショック時の2020年3月には7,483円まで下げていたので、それからは2倍以上になっている。コロナショック時点では6年3ヵ月もかけてー25%だった訳だから、当初募集に応じたメリットは全くなかった訳だ。逆に言えば、リスクが高く見えても暴落時に投資した方がはるかによかったということになる。


 今回は一般口座分だったので税務上の譲渡益から税金と国保保険料で31%ほど取られる。しかし、来年の確定申告以降の話なので、とりあえず資金はまるまる利用できる。これまで解約してきた投資信託の成績を考えると、今の時点で改めて投資信託に回す気はしないので、すべて日本株主体の投資に回すつもりでいる。


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