毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の4月1日分。3月6日から3月31日の動きをまとめている。
分析結果と各ペア動きのまとめ
毎週のトレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。
分析結果と各ペア動きのまとめ
毎週のトレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。
各通貨ペアの日足チャート
出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧
ドル円は、パウエル議長が議会証言でピーク金利の上昇を示唆した3月8日に137.9円台まで上げた。3月10日の雇用統計は雇用者数が予想を上回ったが賃金は伸びが鈍化し、ドル売りの反応となった。さらに3月10日にはシリコンバレー銀行(SVB)が突如破綻し、金利低下とドル安が進んだ。
3月14日のCPIはコア指数が予想を上回ったもののドルの上げは限定的で、3月15日のPPIは予想外に低下してドルは下げて行った。3月15日にはクレディ・スイスの危機がクローズアップされ、リスク回避で円高の動きとなった。週末の間にスイス中銀主導でクレディ・スイスはUBSに救済合併(買収)されることになった。
3月22日のFOMCで0.25%利上げされたが、予想通りで影響はなかった。月初には0.5%の見方が優勢だったが、SVB等の破綻で0.25%の見方に変わっていた。
3月24日にはドイツ銀行への懸念が強まり、ドル円は129.6円台まで下げた。欧州の銀行問題と言えばドイツ銀行が代表的で、私もウォッチしていた2019年の暮れにドイツ銀行の破綻懸念の記事を書いた。その後は持ち直していたようだが、何かあると狙われやすい。
3月24日のPMIは10カ月ぶりの高水準となり、米金利が下げ止まりドルが少し戻した。その後も戻り歩調で3月31日に133.5円台まで戻し、132.8円台で終えた。また、3月25日の分析で売転換となった。
ユーロドルは、3月8日に$1.052台で直近の底を打って3月15日には$1.076手前まで上げたが、 同15日クレティ・スイス危機によって$1.051台まで急落した。3月16日にECBは計画通り0.5%利上げし、戻りの動きが続いて3月23日に$1.093手前まで戻した。3月24日にはドイツ銀行懸念で$1.071台まで下げたものの、その後は反転して$1.092台に戻し、$1.083台で終えた。また、3月25日の分析で買転換となった。
ユーロ円は、ドル円とユーロドルの動きに振り回されて荒い動きとなった。3月7日は145.4台まで上げた。その後は弱含みの動きとなっていたが、3月13日に3円幅の動き、3月15日には5.5円幅の動きで下げた。3月20日に138.8円台まで下げたものの、3月31日に145.6円台まで上げ、143.9円台で終えた。
3月18日の分析で売転換となったが、4月1日の分析では買転換となった。
各国の動きとニュース
まず、米国関連から。
まず、米国関連から。
3月8日 パウエル議長の議会証言
この証言の後、次回FOMC会合で0.5%利上げ予想が優勢になって、金利上昇、ドル高となった。
3月10日 米雇用統計
3月10日 米雇用統計
3月10日 シリコンバレーバンクが破綻
3月14日 米CPI
3月15日 米PPI
3月23日 FOMCで0.25%利上げ後のパウエル議長の声明
3月24日 米PMI
次にEU関連から3つ。
3月16日 ECBが0.5%利上げ後の声明と記者会見
3月20日 クレディ・スイスをUBSが救済合併
3月24日 ドイツ銀行への懸念
最後に日本関連で一つ。
3月10日 黒田日銀総裁の最後の金融政策決定会合