プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ドル円、ユーロドル、ユーロ円のトレンド分析

 FXに関しては、リーマンショックで大損害を被ってから、慎重にリスク管理を行い、取引頻度も極端に減った。しかし、日々為替動向やニュースは見ていて、毎週土曜日には独自にチャート分析(トレンド分析)もしている。

 分析の仕方としては、週足/日足移動平均線や週足/日足一目均衡表等を幾つかの観点から見て、各観点の買/中立/売の判断結果を+1/0/-1として積算し、グラフ表示させている。エクセルを使っていて、判断結果はプルダウンリストから選択するだけ、積算やグラフ化は自動でさせている。


 ドル円のサマリ部分の直近6週間分を切り抜くと以下だ。


 
 見方としては、グラフにおいて青が週足以上、ピンクが日足ベースの集計結果で、過去約1年分の推移グラフを描かせている。+1以上が買方向、-1以下が売方向だとして、買/売の転換/継続の判断結果を自動で表示させている。コメントは自分の備忘録だ。

 ドル円に関しては、年初の米国とイランの緊張の高まりが解消され、1か月半ほどドル円の頭を押さえていた109円70銭台を抜けたので、新たな上昇トレンドに入ったと思った。110円のオプションバリアもあっさり超えたので、しばらく110円台の値固めをしてから中期では2019年4月高値の112円台が目標だと思った。ところが、新型コロナウイルス肺炎の拡大で、リスクオフの動きとなって円が買われ、ついに売転換してしまった。

 中国人観光客の多さや日本のリスク管理の緩さからして、新型コロナウイルス肺炎の悪影響は、米国等よりも日本の方がはるかに大きくなるはずだ。したがって、それほど円が強くなるとは思えないのだが、チャート的には円高トレンドだ。当面の目処は年初の安値の107円台半ばだが、下回れば2019年8月の105円割れが目標ということになる。


 ユーロドルのサマリ部分の直近6週間分を切り抜くと以下だ。



 ユーロドルは、ドルの強さの裏返しの面に、欧州景気動向やブレグジット問題の進展状況が合わさった動きになる。ブレグジット問題の見通しがはっきりしてきたので、昨年夏から基調は強目だったが、欧州景気は悪く、金融緩和継続の見込みもあって上値が重い感じだった。週末にドル円の下げの逆で急伸したが、続伸する特別な理由はないと思う。


 ユーロ円のサマリ部分の直近6週間分を切り抜くと以下だ。



 ユーロ円は、ドル円とユーロドルの掛け算になるので綱引的な動きになることも多いが、1/25にユーロドルの売転換に合わせて売転換し、2/1にドル円も売転換したので当面弱そうだ。


 為替のトレンド分析とか見通しは多くの専門家による情報がネットで見られるので、独自にやる必要もないのだが、退職して時間があるのと、継続的に一定の観点で見続けることには意味があるだろうと思っているので続けている。

 また、長年の株式投資のやり方で、つい逆張りをしてしまいそうになるのだが、自分の分析結果を見ることによって、トレンドに逆らったポジションを安易に取ることを抑制できている


【2020.2.10追記】 リーマンショックで大損害を出した話を記事に書いた。
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