余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

関西フィルハーモニー管弦楽団 大阪市中央公会堂 特別演奏会

2009年03月15日 | 関西フィルハーモニー管弦楽団
09.3.15(日)15:00 大阪市中央公会堂
関西フィルハーモニー管弦楽団 大阪市中央公会堂 特別演奏会 [古典の神髄]
指揮/藤岡幸夫
ヴァイオリン/松田理奈
コンマス/ゲオルギ・バブアゼ
聞き手/西濱秀樹(関西フィル理事・事務局長)
曲目:(14:40より藤岡幸夫によるプレトーク)
チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.35
ブラームス/交響曲第4番ホ短調op.98
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番(アンコール)

理奈たん!(笑)
後藤真希と生年月日が1週間しか違いません。

すっかり恒例になりました中央公会堂での特別演奏会。ここ数年は生きの良い若手を迎えての協奏曲と「古典の真髄」と銘打ったクラシックの王道的な作品を取り上げるスタイルで頑張っておるわけですが、今年は目下売出し中のヴァイオリニスト松田理奈さんとのチャイコンに中身はさておき聴いた感じがどっしり王道なブラームスの4番で皆様のご機嫌を伺います。
風も春めいてきましたしクラシック日和ですかな、柱で見えにくい2階サイド以外は満席でございます。

プレトークはほぼ藤岡幸夫ファンサイトに幸夫が寄せている内容を踏襲したもの。ブラームスを評価してなかったチャイコフスキーがブラームスと同宿になったときの和解のエピソードがお客様にヤケに受けていた。

チャイコ。理奈ちゃんと関フィルさんは以前にも松方で共演していたりするので4年ぶりの再会だそうです。ビクターが力を入れて売り出しております。その綺麗なお写真ばかりで見慣れていましたので、実物は丸顔で小柄、うつむきがちな大人しめの方でした。
第1楽章。先日のブラームス同様、オケが弱弱しいスタートです(笑)。ソロはルバートは速い楽句を毛羽立つぐらいに際立たせてから仕掛けたほうが良いような。第2楽章ではドレスのダークレッドに似た音色、くどくないけど流れすぎない好きなタイプのヴィヴラートが素晴らしい・・・んだけど、第1楽章でも団員の数人も気が付いていたようだけど何か低周波のようなウーハーのような音が会場外から聞こえてきてるよね?この会場は古い建築で防音も行き届かないし、周辺を道路に囲まれたり護岸工事だとか再開発だとかで作業音も多いんだけど今回は特に酷くないかい?それはさておき、終楽章も終盤ごろにようやくオケが充実した響きを出してきて大団円。行方は定かではないですが、やりたいことをイメージ出来てそれを何とか音にしようとする姿勢は清清しく楽しんで聴きました。
カーテンコールを3回受けたところで西濱さんが登場。驚く人もいるかもしれませんが中央公会堂ではこれなんすよ。久しぶりの大阪(理奈ちゃんの両親・親族は関西出身or在住の方)について、4年ぶり共演となった関西フィルの印象、これからの展望などを根掘り葉掘り。「ヴァイオリンも上手でしかもこの美貌・・・言うてるこっちが気恥ずかしくなってきた」「4年前とは違うんです!」「この駅なんでエレベーターがないの?」(エレベーターの話は練習所に行ったことがある人なら笑える)

休憩挟んでブラームス。
響かない中央公会堂だからこそナマに近い関フィルさんの音が聞こえてしまうし、メンバーも定期よりはやや落ちるので第1楽章などギスギスした雑な音がそこかしこに出てきた。金管は結構外しましたなー。内声に旋律にと役割が多すぎて大変ですから止むを得ないかもしれませんが・・・。第2楽章後半から旋律の受け渡しが自然で美しく、俺の好きな交響曲はホ短調の作品が多いんだと吼えた幸夫の気合が見えてきた。オーボエは少し苦しい。第4楽章は1918年に開場したホールの雰囲気に合った、暗い情熱と浪漫が溢れかえる音楽。第4変奏の弦楽は関フィルの真骨頂とも言うべき歌心があって感激した。
大きな拍手の中、正月のミート・ザ・クラシックに似たスピーチ。「不況だなんだとつらい世情ですが、関西フィルのコンサートだけは元気になって帰ってもらえるように精進して参ります!」アンコールはハンガリー舞曲第1番。これも濃く歌い抜いて終わり。
5時でもまだ外は明るい。春も近い。以上、2階席最後尾からお届けしました(笑)
協賛のNTT西日本様、ありがとうございました。

それはそうと、関西フィルハーモニー管弦楽団東京特別演奏会やて。トリフォニーでやってた地方オケフェスも縮小気味やし、自力で討ち入りですか。
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松田理奈
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