余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

京都市交響楽団 第499回定期演奏会

2007年04月20日 | 京都市交響楽団
07.4.20(金)19:00 京都コンサートホール 大ホール
京都市交響楽団 第499回定期演奏会
指揮/ゲルハルト・ボッセ
ピアノ/岸本雅美
曲目:ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番op.72b
   :モーツァルト/ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
   :ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調 op.68「田園」

寒さがぶり返したり地震が起きたり30人以上も射殺したり市長が殺されたりと騒がしい世間。しかしいよいよ春。
客席は8割前後。07/08シーズン開幕の割りに寂しい気がしますね。

レオノーレ。ボッセ指揮による序曲前半は、指揮もオケも手探り。揃わぬアインザッツ、弛緩しきったテンポ。ボッセさんは指揮台上でオケの出方をうかがっていたが、それはオケも同じ。バンダのTpが入ったところから実質指揮がコンマスになってからはなんとか立て直して終わった。低弦を中心にした腰の据わった響きが欲しいということは客席にもステージにも伝わったので、舞台仕立てになっているドイツ音楽レクチャーだったと思おう(笑)。

モーツァルト。プロフィールに書かれている歯が浮くような呼称はともかく、モーツァルト向きの明るく粒揃いの良い音を持ったソロだった。強弱緩急の付け具合も最適で第2楽章は実に美しい瞬間だった。ここにきてとりあえず指揮者として動き出したボッセさんはソロの放縦なテンポに比べて動きの少ないやや小ぶりな伴奏に徹した。
実はここ2日ほどなぜか調べもせずに12番をやるものだと思い込んで、そればかり聴いていたのでプログラムを見てたじろいだ。歳だ。

休憩を挟んで田園。
奇跡だ!!というような大仰な出来でもなく、ただ鳴るべき音が鳴るべきところでしっかりと鳴ってゆくことが一つ一つ丁寧に丁寧に積み重ねられる、本当にただただそれだけの世界だった。最後の音が美しく中空に消えたと同時に盛大な拍手が起き、舞台袖からベートーヴェンがやぁやぁと出てきてボッセさんと握手して抱き合って、わけも分からず呆然と拍手を続ける客席に軽く機嫌の良い会釈をしてともども袖に引き上げた。
ベートーヴェンを見ました。

次は明日。21日。

いずみホールで行われるほうのベートーヴェンチクルスも買っちゃった・・・。
(・・・SFはいかんよな)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。